「なかなかお金が貯まらない…」と悩む都会で一人暮らしを送るあなたへ。
今回は、「毎月支払っている家賃を抑えるだけで一気にお金が貯まるようになるので、ぜひ実践してみては?」というお話をしようと思います。
僕のお話をすると、以前東京で一人暮らしをしていた際は毎月6.5万円くらいの家賃を支払っており、食費なども合わせると全然貯金が貯まりませんでした。
ですが、いま三重県では家賃2.5万円で一戸建て住宅(ボロだけど)を借りており、年収300万円ぽっちの低収入でも余裕を持って一人暮らし&貯金⇒投資ができています。
おかげで毎月仮想通貨などへの投資額も増やしていけて、うまく値上がりの波に乗れて少しずつ貧乏脱出の兆しが見えてきました。まだまだですけど。笑
東京に残ってたら、きっとこうはいかなかったでしょうね…。
以上のような僕の経験やこれからお話する理由で、一人暮らしの人の節約手段としては「家賃の節約」が最も効率が良く効果も高いのではないかと思います。
もしあなたが「毎月の支出を減らしてお金の余裕を増やしたい、投資に回したい」と考えるのであれば、ぜひ検討してみるべきですよ。
東京の一人暮らし社会人の家賃割合は月収の約4割
前提としてお伝えしたいのですが、東京で一人暮らしをしている20代の社会人は、だいたい月収(手取り)の30~40%を家賃に費やしていると言います。
以下サンプル数が少ないデータですが、一般的に「家賃は給料の1/3以下が目安」と言われることもありますし、僕の友人の状況を鑑みてもそこそこ実状を反映できている数字かと思います。
大卒総合職の初任給は大体額面で20万円程度、手取りで17~18万円くらい。一方都内のワンルーム・1K物件は7~8万円なので、新卒社会人は残りの10万円で食費や水光熱費などを賄わなきゃいけない形です。
いかに家賃が重い出費か改めて分かって頂けるデータだと思いますが、どうでしょう。
月7万円を年利5%で積立投資⇒10年で1,000万に
もう一つ。上記の家賃ぶん7万円を毎月積立投資に回し、年利5%で10年間運用すると、10年後の資産総額は約1,087万円まで成長します。
積立総額は840万円なので、約247万円(+29.4%)のプラスになります。こう考えると家賃の支出ってとても大きくないですか?
もちろん、7万円を全額投資に回すのは現実的に無理だと思いますし、いつも年利5%で運用できるわけではないので大雑把な計算ではありますが、バカにできるものではありません。
あなたも、実際に抑えることができた家賃分をそのまま積立投資に回したとして、将来どれだけの資産が作れるかを計算してみたらいいと思います。
僕の場合は6.5万⇒2.5万になっているので4万円浮いたわけですね。その4万円を10年間、年利5%で運用したら約621万円(+141万円)になります。
今はその浮いたお金を値上がり著しい仮想通貨にバンバン振っているので、来年あたり楽しみです。ワクワク。
あなたの家賃をグッと抑える方法
さて、家賃を抑えるメリットが分かったところで本題です。実際にあなたの支払っている毎月の家賃をグッと抑えるための物件選びについて、コツをまとめました。
ぜひ読んで頂き、一つずつ検討して頂ければ幸いです。
家賃が格安の物件に住むのがベスト
家賃を節約したい場合、何よりも大事なのは家賃が格安の物件を選んで住むことがベストです。
もちろん、家賃が安いほどイマイチな設備・立地になる傾向はありますが、一つずつ見方を変えて格安物件を検討する価値は十二分にあると思いますよ。
郊外に住もう(始発駅徒歩圏内がオススメ)
都心に住むのと郊外に住むのとでは、当然ですが家賃が大きく変わります。
「通勤が辛いから、都心に近くないとヤダ」という人も多いかもしれませんが、電車に座って通勤できる始発駅の徒歩圏内であれば、意外と楽に過ごせるのでオススメです。
座ってゆっくり仕事の準備をしたり、読書をしたり、眠かったら寝たりできるので、案外ギリギリまで家にいるより有意義に時間を過ごせるかもしれませんからね。
さて、エリアごとの平均賃料は不動産ポータルサイトのLIFULL HOME'Sで確認できるので、ちょっと見てみましょう。
上記はワンルーム・1K・1DKの賃料相場を抜粋したものですが、東京23区内で人気かつ家賃も手頃な住宅地の練馬区で6.77万円が平均とあります。
一方、都心から40分程度離れた人気の郊外住宅地である八王子市では5.17万円と、これだけで1.6万円も差があります。
なお、両市区の中心駅である練馬駅では6.89万円、八王子駅では6.1万円でした。
もちろん、同じ路線でも都心から離れるほど家賃は安くなる傾向にあります。
住宅地として人気のある板橋区を走り、終点の西高島平駅では座って通勤もできる都営三田線の相場を見てみました。
都心に隣接している文京区の春日~千石は8万円台と高額ですが、終点の西高島平まで行くと一気に5万円台まで下がります。
西高島平は乗り換えもなく利用者も少ない駅なので、朝も快適に通勤できる駅と考えれば結構いい選択肢だと思うのですが、どうでしょうか。
この他にも「座って通勤できる郊外の駅」は色々ありますし、郊外物件に目線を向けるのは家賃節約には非常に良い手段になりますよ。
築30年以上の内装リフォーム済み物件もコスパ◎
あなたは「築年が浅い物件の方がいい」と漠然と思っていませんか?
確かにそれは間違っていません。築古だと配管や電気など設備回りが劣化していて面倒に遭う可能性も上がりますし、1981年6月以前に建築確認を受けた古い建物の場合は耐震性にも不安があります。
ですが、実際はあなたが思っているほど、築古物件に住むデメリットって大したことありません。少なくとも賃貸で数年住む程度なら、家賃が安いのでオススメです。
僕がオススメしたいのは、1980年代の建築で内装リフォーム済みの物件です。
普通は古い住宅だと内装も相応に古くて気分が滅入りそうなものですが、綺麗な壁紙や照明、ウォシュレット完備のトイレ、綺麗なユニットバスなどでリフォームを行えば、新築とさほど変わらない快適さで過ごすことができます。
もちろん、物件によっては窓が小さくて日当たりが悪かったり、階段や廊下がやたら急だったり、共用部分がボロかったり等々はあるので、しっかり現地を見て検討するのが前提ですが。
とにかく、新耐震基準に適合していなさそうな物件は微妙ですが、築30年以上の物件はグッと家賃が安くなる傾向にあるので良いですよ。
余談ですが、以前に秋葉原の隣の浅草橋駅から徒歩数分の場所で、家賃5万円台&25㎡くらいある築古の格安物件を見つけたことがあったんですが、あれは掘り出し物でしたね…。
結局その後は千駄木の安アパート(築25年程度で内装リフォーム済)に住んで快適でしたが、防音性0で日当たりも最悪だったから、浅草橋のほうに住んでおけば良かったかも…と思ったことはありました。
風呂なし物件、近くにジムありゃ悪くない
豊島区とかにまだ多く残っているようなのですが、東京都心に近い高級なエリアでも4~5万円台という超格安で借りられるのが風呂なしボロアパートです。
四畳半一間と水場、トイレと風呂は共同…なんて、昭和を絵に描いたような古い物件ってまだ東京には存在していて、めっちゃ家賃が安いんですよね。
「都会に住むのは譲れないけど、家賃は削りたい!」と考える場合は、こうした「トキワ荘物件」を考えるのもアリかもしれません。
風呂なし物件の場合、物件の近くに毎日使える銭湯があるかどうかを探したくなるものですが、実はスポーツジムの方が安上がりって知ってましたか?
スポーツジムであれば月会費8,000円くらいで毎日何回でも入浴できますし、当然ジムなのだからトレーニングで汗をかくこともできるのです。
僕が以前通っていた西日暮里のNASは月会費9,000円くらいはしましたが、ジム設備も充実していたし、お風呂も人工温泉・ジェットバス・ジャグジーとあってなかなかグレートでしたぜ。
もしスポーツジム(銭湯でも良いけどさ)が近くにある風呂なし物件があれば、家賃節約のためにも前向きに検討してみてはどうでしょうか?
会社に近い場所の物件であれば、通勤に時間もかけなくて済みますしね。
シェアハウスを選ぶのもアリ。向く人なら楽しいぞ
一つの家に数人で住まう形式のシェアハウスに住むのも、家賃をグッと抑えることが可能です。
もちろんシェアハウスは好き嫌いがあると思うので、嫌な人は辞めておくべきですが、誰かと共同生活をしても構わないという場合はむしろ楽しいのでオススメします。
僕は以前シェアハウス…と銘打ったソーシャルアパートメント(部屋は個別にあり、共用ラウンジで交流を行える住宅)に住んでいたことがあります。
家賃は安くなかったですが、友達もたくさん出来たし、プライバシーも十分担保されていたのでとても楽しく快適に暮らせました。
シェアハウスを探すには専門の「ひつじ不動産」などが便利ですよ。
気にならない人は事故物件も要検討
万人にオススメはできませんが、特に気にならない人であれば事故物件も検討にあがります。
過去にその部屋で自殺・他殺・孤独死があった「心理的瑕疵」ありの物件は、一般的にお客が敬遠するために家賃が安く設定されます。
まぁ、あなたが気にしなくても、人を家に招待する時とかは敬遠されてしまうリスクもありますが…。それでもOKという方には現実的な選択肢です。
家賃を抑えられる物件を探すポイント
物件選びの際しての細かいポイントについても紹介しておきます。
上記の安い物件を見つけたら、さらに以下の条件も検討して、より家賃を節約できる家探しにしてみてはどうでしょうか。
なるべく礼金がない物件を選ぼう
礼金とは、家賃の〇ヶ月分を入居時に大家さんへ支払う決まりのことで、敷金と違って戻ってくることはない「あげるお金」です。
戻ってこないお金なので、「礼金は家賃の一部」と考えて、実質賃料がいくらになるのかを推測してから借りるかどうかを判断しましょう。
例えば、家賃5万円・礼金5万円の物件があったとします。あなたが一年で退去した場合、礼金の月額は50,000÷12=4,167円、二年で退去した場合は2,083円、ということになります。
つまり、一年で退去した場合の実質賃料は月額54,167円、二年で退去した場合は52,083円という形になるのです。こう考えると、礼金がバカにならないことが良く分かって頂けると思います。
家賃が安いからと言って、安易に礼金あり物件を選ぶ前にきちんと計算しましょうね。
余談ですが、僕は礼金が嫌いなので、貸家の入居者さんからは絶対礼金は取りません。
みんな慣習で取ってるのは分かるけど、本来お金は家賃で頂ければいい話で、実質賃料が分かりづらくなるから入居者の為にならないんですよね。馬鹿げてる。
家を借りる前には必ず家賃交渉しよう
物件を借りる際には、必ず家賃の値下げ交渉を行いましょう。これが案外効くものです。
特に賃料が中途半端な数字(共益費を含めた金額が半端な場合も含む)の物件はチャンスで、キリのいい数字まで減額してもらえる可能性が高いです。心理学的なアレですね。
僕の場合、仲介業者さんに交渉を頼んで、家賃66,000円を65,000円にまけてもらったことがあります。68,000円とかでも同額にまけられたかなぁ、という気もしてます。
家賃交渉はちょっと恥ずかしかったり気後れしたりするかもしれませんが、仲介を間に挟んでいれば、あなたが直接大家さんと話をすることはないので積極的に依頼しましょう。
通ればラッキー、通らなければ借りるか借りないかを決めるのはあなた次第です。
プロパンガスより都市ガス・オール電化物件を
家賃の話ではないのですが…郊外に行くと、都市ガスではなくプロパンガスの物件が出てくるようになります。
しかし、プロパンガスは都市ガスに比べて非常に高いので、プロパンガス物件はオススメしません。
都市ガスが通っている物件やオール電化物件を積極的に選び、プロパンガス物件の場合は電気給湯機(給湯が一番ガス代食う)などを採用していなければ見送る方が安全です。
今後僕がまた東京など家賃の高い都会に戻ることになったら、なるべく家賃を安く安く抑える方向に動こうと思います。
そのぶん効率的に投資へ回せるお金が確保できますからね。将来的には、絶対その方がプラスになるはずです。
【次はこの記事もオススメ】
⇒お金を節約したいなら、基本的に家は「買うより借りろ」です。格安物件を借りて住んでいればお金の負担が少なく、そのぶん自由にできる資金が増えていいですよ。
⇒削減できた家賃をどんな投資に回そうか考えているあなたは、こちらの記事も合わせてご参考にどうぞ。