規模は小さいですが、ここの目玉商品はでっかいでーす!
こんにちは、田舎に来たのに結局夜型のすずきです。
「尾鷲イタダキ市」ともう一つの朝市「三木浦こいやぁ」
毎月第三土曜日に開催される朝市、「三木浦こいやぁ」に行ってきましたよ。
尾鷲の真ん中付近にある漁村集落・三木浦町が開催する小規模な朝市です。
尾鷲には、市街地の尾鷲港で毎月第一土曜日に開催される「尾鷲イタダキ市」という朝市がありますが、三木浦こいやぁは尾鷲でもう一つの朝市イベントとなっています。
イタダキ市が市内や近隣市町の企業が連なって軒を構えるのに対し、三木浦こいやぁは三木浦周辺の集落の人々が、三木浦漁港にブースを造って出店します。
なので、規模はイタダキ市よりも小さいですが、そのぶん手作り感と個性のある品物が並びます。
市の風景は、こんな感じ。
ブースの前にはパラソルテーブルもあって、売っている食べ物とビールで朝から一杯やっている地元のおっちゃん達が。
車じゃなかったらビール一杯飲みたかったのになぁ~。
と言っても、車じゃなきゃ気軽に来れないんだけど。バス一日数本しかないし。
で、これだけだと何てこたぁない小さな朝市なんですが、実は目玉商品があるんですよ。
コチラです。
この魚、何だか分かりますでしょうか。
そう、みんな大好きマダイです。真鯛。
マダイと言えば高級魚の代名詞。
刺身にしても、塩焼きにしても、鯛めしにしても美味い、白身魚のオールラウンダーですね。
そんなマダイの40cm級が…一匹880円!
養殖ですが、それでも東京のスーパーじゃ、あっさり倍以上いきますよ。これぞ浜値。
僕はさすがにタイを捌ける自信はないので買いませんでしたが…
もし、自分で料理ができたら、喜び勇んで買ったんでしょうね。
〆て三枚おろしにして、それをそのまま冷蔵庫で一晩寝かせてから刺身にすると美味いって言いますよねぇ。
そうそう、三木浦はマダイの養殖が盛んな街なんですよ。
尾鷲はマダイとブリ(ハマチ)の養殖が盛んなのですが、その中でも三木浦はマダイで有名なのです。
だからこそ、こんな卸値にも近いレベルの価格で買えるんですねー。驚き。
今日は最高気温29度と夏日。
三木浦は海を南に臨む集落なので、日当たりが強く、日差しも強いのです。
ただ一方で、浜風が吹いてくるので、日陰に入れば涼しいという感じ。
とは言え、港のアスファルトの照り返しがキツイので、帰りは海を見て涼みます。
市場裏の海
集落のはずれの小さな海水浴場。隣の集落にはもっと大きい三木里海水浴場もあるよ
水が澄んでます。青い熱帯魚っぽいのがキレイ。
これが、心豊かな漁村の暮らし
小さな朝市で小さく賑わう三木浦の漁村。
全国的にも日照時間の長い晴れ晴れとした街は、あちこちから綺麗な海を一望できます。
うまい魚も食べまくれるし、海水浴場もあるので夏は気軽に海水浴もできる。
仕事の後や休日は、街の仲間と海を見ながら、ビール片手に刺身とかほおばって談笑する。
こんな絵に描いたような田舎暮らしって、本当に楽しめるんだなぁと…
今日、三木浦こいやぁで出会った方(隣の三木里町在住だけど)と話していて気付きました。
その人は僕と同じ東京出身で、今は尾鷲の特産品を生かした製品開発をしている面白い会社で働いています。
かつて一時間半かけていた通勤時間は、今や車で5分。
今の時期は暑いので、出勤前や勤務後にはビーチで泳いで行くようです。
日々うまい魚も食えるし、空気は美味いし、いつでも気軽に仲間と会える。
移住して10年ほど経っても、そんな尾鷲の田舎暮らしに心底惹かれているようで、僕からしても羨ましかった。
僕は市街地にいるけど、便利だから都会とあんま変わらないところが多いんですよねー。
でも、そうやって豊かな田舎暮らしは、すぐ身近にあるんだなぁと改めて感じました。
いや、海眺めてると落ち着くし、山を見ても落ち着くし、森に分け入ればマイナスイオンもたっぷり。
普段の暇つぶしは、歩いてすぐの所で海水浴・釣り・ヨット・家庭菜園・日曜大工とか。
魚のつまみには刺身もあるし、干物もあるし、地場の野菜だってあるし、至れり尽くせり。
うーん、幸せじゃないですかね。
その方が言っていたのは、「仕事さえ自分で何とかできりゃあ、田舎に来たほうが絶対に良い」と。
確かにその通りだと思いました。
仕事が無い(少ない、選べない)のは、確かに田舎の最大のネック。
ですが、そこを自分の力で切り開き、良い求人だったり、自ら起業できる人であれば、積極的に田舎へ移住して良いと思います。
逆に言えば、いつまでもサラリーマンにしがみつく人には、やはり田舎暮らしは向いていないでしょうね。
まぁ、地元の公務員になる道を目指せば、より良い所へ就職できる可能性が高まるんですけども。
とりあえず、田舎へ移住を検討している人は、まず現地に訪れる事からですよね。
最初は観光から。そして、良いなと思った場所があれば、少しずつ検討していけば良いのです。
三木浦に来いやぁ!
じゃあの。
P.S.
尾鷲の人って「来いやぁ」って言うんですかね?
僕は、「来てね」=「来よい」じゃないかと思っていたんですが。。。