築古の物件で良く見られる内壁といえば、砂壁と繊維壁(綿壁)でしょう。
最近の住宅では古臭いイメージが災いしてか、あまり使われなくなった素材です。
▲こちらが砂壁です。昭和ってイメージありますよねぇ。
んで、こちらが今回のDIYレポートのネタとなる繊維壁でございます▼
写真ではちょっと分かりづらいですが、文字通りフワフワした綿が使われた壁材ですね。どうしても古くて、暗い印象も受けてしまいます。
今日は「古い繊維壁をDIYするぞ!!」と意気込んでいる友人のお手伝いに行き、繊維壁を簡単に剥がす方法を学んで実践してきたので記事にまとめますよ。
壁のDIYは取っつきやすいし楽しいですよねー。
それでは、流れを追ってテクニックを解説していきます。
【もくじ】
まずは繊維壁を霧吹きで水に濡らす
一番最初にすることは、霧吹きを用意して中に水を入れることです。
そして、その霧吹きで繊維壁にまんべんなく水を吹きかけ、全面にしっかりと染み込ませます。
↑この状態のまま、マスキングテープ等も不要でシュッシュッと全面に水を吹き付けていきます。
水はすぐに繊維壁に浸透し、中に含まれているノリをうまく溶かしてくれます。
もうそれだけで実際に剥がす作業に移れるのですが、その前に、繊維壁の下をきっちり覆えるようにビニールシートを敷いておきましょう。
剥げた繊維壁は当然ながら下にドンドン落ちるため、作業後の掃除を簡単にするためにもシートは必須です。
後はヘラ(スクレイパー)でガーッと剥がすだけ
水が繊維壁に浸透したら、後はヘラ(スクレイパー)を使って一気に繊維壁を剥がしてしまいましょう。
作業中の写真。繊維壁を剥がし、下の砂壁をむき出しにしています。
コツとしては、意外と簡単に剥げるのでヘラを一気に滑らせること。
細かくヘラを上下するよりも、一回のスライドでごっそりと繊維を取るように大胆にやった方が良いです。
ザーッとヘラを動かしてグワーッと繊維壁が取れていくのはとても爽快ですよ。
注意点としては、あまり強く力を入れ過ぎないこと。そんなに力を入れなくても、水がしっかり掛かっていれば簡単に剥げます。
剥がれが悪い部分があったら、そこには改めて霧吹きをすれば簡単に剥がれるようになります。
もしヘラに力を入れてしまうと、下地の砂壁までガリッと削ってしまう危険性があるんです。
砂壁が深く削れてしまったら、その後の壁材塗り直しの前に、くぼみをパテで平らにする作業が必要になってしまうんですよ。
でも、作業内容はたったこれだけ。繊維壁は霧吹きで水を吹きかけておけば、後はヘラでザーッと一気に剥がせちゃうんです。簡単でしょ?
繊維壁剥がしビフォーアフターとその後
さて、そんな感じで、ひと部屋(6畳間)30分足らずで繊維壁を剥がし終えることができました。
途中からコツを掴んだ感じだったから、今ならもう少し早く作業できるかも。
▲こんな感じの古臭さを感じる繊維壁が、
しっかり剥がれて中の砂壁がむきだしになりました。
床には剥げた大量の繊維壁が!こんなにあったとは…
今回は新聞紙を下敷きにしましたが、ビニールシートだとより簡単に覆えて、ゴミもまとめやすいです。
その後は、繊維壁を剥いだ砂壁にシーラーを塗って固め、漆喰で仕上げるそうです。
友人の住む家は昭和の建築ですが、梁や桁がとても立派な良い造りの日本家屋なので、磨けばとても良くなるはずです。
自らの手で、古くて趣のある立派な古民家を美しく仕立てあげていく。ロマンに溢れますなあ…。
今回はとても良い経験になったので、僕も実家のトイレの繊維壁をDIYリフォームしてみようかと思います。
タバコのヤニで茶色くなった繊維壁は、なんだか暗いし不潔感すらあるので、ずーっとどうにかしたいと思ってたんですよねぇ。
そちらも今後レポートするかも知れませんので、どうぞよろしく。
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