※11/15 追記しました
これはめちゃくちゃ驚きです。
こんにちは、すずきです。
Google翻訳が、日本語翻訳に対してニューラルネットワーク(※)を導入した事で翻訳精度がとんでもなく上がり、にわかに話題になっています。
今は日本語⇒英語だけだそうですが、数ヶ月後には英語⇒日本語にも対応するとか。
⇒英語⇒日本語もけっこう精度上がってました。
※機械学習システム。詳しい解説はこちら。
今までGoogle翻訳って、日本語の精度は箸にも棒にもかからないイメージでした。
Excite翻訳の方がまだマシに使えたかな…というくらい。
ですが、今回の変更は本当に度肝を抜かれました。
ありえないくらいの精度です。
という訳で、色々と有名な文章を翻訳してみましたよ。
【もくじ】
まずは短文から
まずは短い文章から、少しずつ見て行きましょう。
「飛ばねぇ豚はただの豚だ」
The pig is just a pig.
⇒ジブリの名作「紅の豚」の名言より。
言葉の意図を精確に読み取ってます。恐ろしい…
「飛ばねぇ豚」を"pig"とだけ訳して、「普通の豚です」という解釈をしているんですよ。
公式訳は"A pig who doesn’t fly is just an ordinary pig."ですが、むしろこちらの方が機械的な英訳に近い気がしないでもない。
僕的には、「飛ばねぇ豚」を"A pig doesn't fly"と訳さない所に対し畏敬の念を禁じ得ない。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」
"If you give up, the game is over so ...?"
⇒名作マンガ「スラムダンク」の名シーンより。
簡単な文章ですが、しっかりと英訳できています。
面白みは、ない。
「松島やああ松島や松島や」
"Matsushima and Oh Matsushima and Matsushima and"
⇒…俳句はいまいちのようです。
数行の文章だったら
次は数行にわたる文章を翻訳してみましょう。
この辺りから、英語を分析して考察入れるの大変になってきます。笑
(あんまり英語力ある方ではないので、間違いはご愛嬌)
ブラック・ジャック:本間先生のセリフ
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて おこがましいとは思わんかね」
"I do not think that humans presume to make living creatures free to live and die."
⇒英文を再度訳してみると、こんな感じになります。
「わたしは、人間が生きものの生き死にを自由にできるだろうとは思わない」
原文の「おこがましいとは思わんかね」を、見事に違う言葉で表現できています。
このセリフは、手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」のワンシーン。
ブラックジャック(BJ)の恩師・本間先生が老衰で死にゆくのを、BJが手術で何とか助けようとするものの、甲斐なく本間先生は亡くなってしまう。
その死にゆく本間先生が最後に話したセリフが、冒頭のものです。
本間先生自身も医者であり、たくさんの人々の命を救ってきたにも関わらず、最後にこの投げかけ。
「本来、人が生き物の生死をいじるべきではない」と、医者に真っ向から疑問を投げかけるこのセリフは、読者にも強いインパクトを与えました。
ヴェルタースオリジナルのアレ
私のおじいさんがくれた初めてのキャンディ
それはヴェルタースオリジナルで私は四歳でした
その味は甘くてクリーミィで
こんな素晴らしいキャンディをもらえる私は
きっと特別な存在なのだと感じました
今では私がおじいさん
孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル
なぜなら彼もまた特別な存在だからです
The first candy my grandfather gave
That was Wörther's original and I was four years old
Its taste is sweet and creamy
I got such a wonderful candy
I felt it was a special existence
Now I am the grandfather
Of course I will give you to my grandchildren Welter's Original
Because he is also a special existence
⇒改行の関係で一文にならず、4~5行目がちょっと気になりますが、かなり精確な翻訳。
惜しむべくは、上記の文章でも、4~5行目を一文にして英訳しても、「きっと特別な存在なのだと感じました」の部分の主語が "it" になってしまっていること。
この文章の場合だと、"it"はキャンディを指してしまうので、本来は "I" =語り手の男の子 を使用するべきですね。
(5行目:I felt it was a special existence ⇒ I felt "I" was a special existence)
俳句がダメなら、枕草子は?
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
Spring is Akebono. The mountain which whitens white becomes a little light, and the cliffs of fine purple clouds are pale.
夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
Summer is at night. It gets even better in the moon. The dark as well. Many of the fireflies jump. Also, it will hurriedly faint, such as only two. It will rain, etc.
秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
Autumn is evening. When I went to the crow's sleeping place, I went to the hurry to fly, such as three, two, three etc, as the sunset ended and the mountain end was near. In the same way as a group of eggs such as wild eggplants are small, sometimes it is omnipotent. End of the day, wind sounds, insect sounds, etc. should not be touched.
冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
In the winter, serve. It is not snowing falling snow. The frosty white and white, and even cold, cold, cold, fire and so on, the charcoal also crossed, it is more tied. In the daytime, as the lukewarm loosely moves, the fire of the fireball also gets white ash, and it turns down.
⇒うぅ、考察が大変…順を追って見て行きます。
【春】
現代語訳:春は早朝が良い。だんだん白くなる山際が少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているのが良い
⇒さすがに「あけぼの=明け方」は翻訳できませんでしたね。
"Akebono"となっているので、元力士の曙と勘違いしたのでしょうか。
後の英文は「白くなる山は少し明るくなり、鮮やかな紫色の雲の"the cliff(崖?)"は淡い」という風になっています。
"cliff"がどこで出てきたのかいまいち分かりませんが、そこ以外は大体趣旨を捉えています。
古語なのにここまでの精度で訳せるのは凄いですね。
【夏】
現代語訳:夏は夜が良い。満月の時期はなおさら。闇夜もなお良い。蛍が多く飛び交っているのも良い。一匹二匹だけ光ってるのも良いけど。雨が降っても趣がある。
⇒枕草子のこの章においては、ほとんどが「良い」を省略してしまっているので、訳文にそのニュアンスが含まれていません。
さすがに、まだそこを補って訳せる能力は持っていませんが、それでもGoogleなら…Googleならきっと何かしてくれる…!!
※ニューラルネットワークの性質上、将来対応する可能性が高いです。
【秋】
現代語訳:秋は夕暮れが良い。夕日がさして、山の端がとても近く見える頃にカラスが寝床に帰ろうと、3,4羽、2,3羽と飛び急ぐのも情緒がある。まして雁が連なって飛んでいるのが小さく見える様はとても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音などが聞こえてくるのは、改めて言わずとも良い。
⇒これは、最後のセンテンス以外は残念な感じですね。
これも、第2センテンスでは主語がカラスから私になってしまっていて、"When I went to the crow's sleeping place, I went to the hurry to fly, such as three, two, three etc, as the sunset ended and the mountain end was near." は、意味が全然通りません。
もっと気になるのは、「まいて~いとをかし」の部分を表した"In the same way as a group of eggs such as wild eggplants are small, sometimes it is omnipotent."の箇所。
どこから"eggs(卵)"と"eggplants(ナス)"が出てきたのやら…笑
【冬】
現代語訳:冬は早朝が良い。雪が降った時は言うまでもない。霜がとても白いのも、そうでなくても、とても寒い時に火を急いでおこして炭を持っていくのも、とても冬に似つかわしい。昼になって、寒さがゆるくなってくる頃には、火桶の火も白い灰が多くなってしまい、良くない。
⇒「つとめて=早朝」が「勤めて」と解釈され、"serve"になっています。
「冬は勤めて!忘年会もあるし、勤務日数も少ないけど、ノルマはちゃんと達成してね!ボーナスだ休みだと浮かれてんじゃねーぞ!!」という事でしょうかね。
「雪の降りたる~いとつきづきし」の所も、なかなか訳すことはできていません。
でも、「いと寒きに」を "and even cold, cold, cold" と訳してるのは適格で笑った。
さすがに、古文を精確に訳すのはまだ難しいですよね。
とは言っても、これだけ訳すことが出来るのは、本当にGoogleは凄いと思います。
野々村竜太郎ウワッハハァーーーン!!!!
さて、最後は一気に長文の英訳にチャレンジです。
キング牧師にも並ぶ、野々村元議員の名演説を訳してみました。
……皆さんのご指摘を真摯に受け止めて、議員という大きな、ク、カテゴリーに比べたらア、政務調査費、セィッイッム活動費の、報告ノォォー、ウェエ、折り合いをつけるっていうー、ことで、もう一生懸命ほんとに、少子化問題、高齢ェェエエ者ッハアアアァアーー!! 高齢者問題はー! 我が県のみウワッハッハーーン!! 我が県のッハアーーーー! 我が県ノミナラズ! 西宮みんなの、日本中の問題じゃないですか!!
そういう問題ッヒョオッホーーー!! 解決ジダイガダメニ! 俺ハネェ! ブフッフンハアァア!! 誰がね゛え! 誰が誰に投票ジデモ゛オンナジヤ、オンナジヤ思っでえ!
ウーハッフッハーン!! ッウーン! ずっと投票してきたんですわ! せやけど! 変わらへんからーそれやったらワダヂが! 立候補して! 文字通り! アハハーンッ! 命がけでイェーヒッフア゛ーー!!! ……ッウ、ック。サトウ記者! あなたには分からないでしょうけどね! 平々凡々とした、川西(市役所)を退職して、本当に、「誰が投票しても一緒や、誰が投票しても」。じゃあ俺がああ!! 立候補して!!
この世の中を! ウグッブーン!! ゴノ、ゴノ世のブッヒィフエエエーーーーンン!! ヒィェーーッフウンン!! ウゥ……ウゥ……。ア゛ーーーーーア゛ッア゛ーー!!!! ゴノ! 世の! 中ガッハッハアン!! ア゛ーー世の中を! ゥ変エダイ! その一心でええ!! ィヒーフーッハゥ。一生懸命訴えて、西宮市に、縁もゆかりもない西宮ッヘエ市民の皆さまに、選出されて! やっと! 議員に!! なったんですううー!!!
ですから皆さまのご指摘を、県民の皆さまのご指摘と受け止めデーーヒィッフウ!! ア゛ーハーア゛ァッハアァーー! ッグ、ッグ、ア゛ーア゛ァアァアァ。ご指摘と受け止めて! ア゛ーア゛ーッハア゛ーーン! ご指摘と、受け止めて! 1人の大人として社会人として! 折り合いを付けましょうと! そういう意味合いで、自分としては、「何で、実績に基づいてキッチリ報告してんのに、何で自分を曲げないといかんのや」と思いながらも!
もっと大きな、目標ォ! すなわち! 本当に、少子高齢化を、自分の力で、議員1人のわずかな力ではありますけれども、解決したいと思っているからこそォォ!! ご指摘の通り、平成26年度には195回行きました。301万円支出させていただきました。日帰りでございました!
...... We take everyone's point of sincerity earnestly, compared with the big club named parliamentarian, c, political investigation expenses, seizim's expenses expenses, report noo, wae, get to know each other Truly, truly, a declining birthrate problem, elderly People Ahhahaaaaa!
It is! The problem of the elderly is -! Only our prefecture U Wahaha!
It is! Ha ha ha of our prefecture! Our prefecture nominaraz! Nishinomiya 's everyone' s problems in Japan! It is!
Such problems ___ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ It is! Solutions JIDA GADAMENI! I Hanee! Buchuchun ha aa!
It is! Who knows! Who wants to vote for Jidemo onnajia, onnagia!
Woo Hoo Hoon Hahn! It is! Dawn!
I've been voting all the time! Burn it! Change from strange to it Wadadhi!
Candidate me! Literally! Ahahan! Yeah fuffy with a life! It is! It is! ... .... ough.
Sato reporter! You do not know, but! Retired from Kawanishi (City Hall), which was flat, and truly, "Whatever voting, together or who votes". Well then I got ah! It is! Candidate me! It is!
This world! Ughi Bohn! It is! Gono, Gono's Bukui fie ae ー ー ン ン! It is! Hypertrophic! It is! Uoo ...... Uoo ..... A - - - - - - - - - - - - - - - - - - It is! It is! It is! Gono! Of the world! Medium Gohachan! It is! A - the world! Funny eddy! Yeah that's it! It is! Heheheuhu. Appealing hard, elected to Nishinomiya citizen for a crowd of Nishinomiya celebrities in Nishinomiya City! Finally! To the Diet! It is! I was wow! It is! It is!
So we take everyone's pointed out as an indication of the people of the prefecture Diehifu! It is! Ah ha ha ha ha! Hang, hanging, and aaaaaa.
Take it as an indication! Aah-a-hah-man! Take it with you as an indication! As an adult as an adult man! Let's have a balance!
In such a meaning, as for myself, "Why do you report kitschiri based on achievements, why do not you bend yourself?"
In the case of A bigger goal! That is! Indeed, it is because of my power, although it is a small force of a member of the Diet, I think that I want to settle the birthrate and aging population, so it is the best! It is!
As you pointed out, I went there 195 times in Heisei 20. I have spent 3 million yen. It was a day trip!
⇒…
…
…
なんかよく分かんないけど、英語でもテンション高いですね。
まとめ
という事で、急激に進化したGoogle翻訳の実力をお届けしました。
もちろん、全部精確に訳せているわけではありませんが、以前から比べると驚異的な翻訳力です。
何より、マニュアル等に使うような説明文や、口語を訳させた時の精確さは半端じゃないです。
これなら、お店が外国人観光客向けの文章を作成するのも非常に楽になりますね。
ただ、Chromeに備わっているGoogle翻訳の機能は、まだニューラルネットワークに対応していないのか、精度はイマイチっぽいです。
今後、英語⇒日本語のウェブサイト一括翻訳が精度向上したら非常にありがたいですねー。
じゃあの。