「天井に雨漏りっぽい染みがある!」
「台風・地震が来たから屋根瓦が心配…」
「欲しい中古物件があるけど、屋根が心配」
そんな時、大工さんに依頼する前に「まずは自分で屋根をチェックしたい」と思う方も多いと思います。
しかし、素人が屋根の上に登るのは危険が伴います。
屋根から転落して大けがしてしまったり、屋根を踏み抜いて破損させてしまったりするケースは十分考えられます。
そこで、ドローンを使って素人でも安全かつ簡単に家の屋根をチェックする方法を実践してみました。
僕も職人じゃない素人なので、屋根の上に登るなんて怖くてできません。
しかし、購入した築50年以上の戸建物件の屋根瓦が結構怪しい感じだったので、「何とか自分だけでも安全に点検したい…」と思うようになりました。
その時に実践した手法をご紹介します。
【もくじ】
必要なもの
・200g以下のカメラ付きドローン
安物で構いませんが、200g以下でカメラの付いたドローンを推奨します。
Amazonで最も売れ筋の商品はコレでした。もっと安いのもありますが▼
・屋根の点検に関する事前知識
当然ですが、屋根をチェックするための前提になる知識(見るべきポイント)がないとお話になりません…。
雨漏りが発生しうる欠陥ポイント、将来雨漏りに繋がる劣化ポイントを事前にネットで勉強しておきましょう。
屋根の点検時期や瓦のチェック箇所について、まずは以下の記事などで学んでおいてください▼
ドローンを飛ばして屋根を撮影
実際にドローンを家の上空に飛ばして、屋根を撮影してみましょう。
ドローンの操作に慣れるのに数時間の練習は必要ですが、決して難しくはありません。
注)風の強い日や雨の強い日、雷の日には行わないでください!
ポイントは、カメラを「ドローンの斜め下45度」に設定すること。
斜め下45度に調整しながら撮影すると、こういう感じで屋根が撮影できます▼
もっと屋根に近付いて撮ればより瓦の細かい状況が分かるのですが、これくらいの距離で俯瞰して撮影してもけっこう分かります。
全体的に瓦の色がまばらで汚い感じになってしまっているので、瓦が劣化していると分かりますね。
この状態だと耐久性が低くなり、割れや欠けが起きやすいため注意が必要です。
幸い、雨漏りの原因になるような損傷箇所は今は見られませんでした。しかし将来的には葺き替えの必要も生じます。
これで所要時間は2分。僕は地上からドローンを飛ばしただけなので安心安全です。
たったこれだけで簡易的な屋根のチェックをすることができました。自分で危険を冒して屋根に登るよりよっぽどいいです。
自分で屋根を確認するメリット
さて、ドローンを使うことで、自分で屋根に登るよりもはるかに効率的で安全性が高い点検ができることが多少なりともお分かり頂けたと思います。
ここで気になるのは「そもそも自分で屋根をチェックする必要って何?」というポイントです。
そのメリットは「業者にぼったくられない」「相見積もりを取りやすい」というところにあります。
まず、自分である程度の状況が把握できているので、今後業者に屋根の点検を依頼した際も、修理が必要な項目について精査ができます。
全てを業者任せにしていると、最悪必要のない葺き替え工事や修理まで行われたり、実際には修理を行わない箇所を見積もりに含まれたりする可能性もあります。
こうした悪徳業者の嘘を暴けるよう、自分で事前に屋根の状況をチェックすることは必要になってきます。
また、それは複数の業者に相見積もりを依頼する際にも役立ちます。
きちんと必要な箇所のみ修理する提案ができているか、その金額は妥当なのか、という判断が可能になります。
相見積もりを行うことで、最も工事内容も価格も妥当な業者に発注できるようになり、お得に家を修理できるようになります。
なので、安全かつスピーディに自分で屋根をチェックできるドローンは重宝する、というわけなのです。
特に、築古物件を見当する不動産投資家は持っておいて損はないですよ!
僕は正直「もっと早くやっとけばよかった…」と思いました。瓦の葺き替え工事費って高いんですよねぇ…。
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