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ドコモの650円携帯、実は危険!?僕の格安SIM契約と料金を比較したらえらい事になった。

※11/19追記しました

何でも契約する時は、お金の勘定って超大事です。

こんにちは、すずきです。

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【もくじ】

NTTドコモ、「650円スマートフォン」リリースを発表

最近、ドコモが激安スマートフォンをリリースすると発表しました。

ドコモが650円の独自スマホ「MONO」投入 | ロイター | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

1年間の使用継続(※)を条件に、端末料金が何とたったの650円という凄いモノです。

ラーメン一杯食べる代わりに、携帯が手に入るとはえらい時代になりましたね…

 

※下記いずれかのプランに加入が必要です。

・カケホーダイプラン
・カケホーダイライトプラン
・データプラン

 

この650円携帯は、ドコモ初のオリジナルブランドのスマホ。

ちなみに、端末を作っているのは、中国・深センのZTE社だそうです。

 

今回なぜドコモがそういう戦略を取ったかと言うと、確実に格安SIM業者の台頭があるからですね。

 

かつては、ドコモ、au、ソフトバンク(旧ボーダフォン)といった3大キャリアのみが携帯電話の通信サービスを提供し、電話やメール、インターネットを使えていました。

しかし、今ではDMMやらイオンやら、様々な業者が通信サービスを提供するようになり、その上彼等の通信料は従来に比べ激安。

その激安通信サービス(格安SIM・MVNO)がどんどん進出し、3大キャリアの契約は落ちてきている訳です。

 

と言っても、格安SIMはドコモやau等の回線を借りて通信サービスを提供している為、きちんと大手にお金は入ります。

しかし、それは販売代理契約を結んでいるのと同じようなもの。

要するに、マージンを支払うため利益率が低い、という事です。

 

もちろん、そうなれば3大キャリアは利益を高く取れる直接契約の比率を増やしたいと思います。

なので、「格安SIM+SIMフリー携帯」というコンビに負けないサービスを提供する必要があるのです。

 

という訳でドドーンと登場したドコモの650円携帯。

ラーメン一杯分の価格という事だけあり、話題性はやはり凄いですね。

 

しかし、ドコモの契約一年縛りという事もありますし、やはり一番気になるのは「本当にお得なのか?」という所ですよね。

なので、ちょっと僕の格安SIM契約+SIMフリー携帯と、利用料金の比較をしてみました。

 

ドコモ650円携帯と、イオンSIM+SIMフリー携帯の比較

結論ですが、格安SIMの方が安くなります。

やはりですな!

 

以下の図が契約内容をまとめたものになります。

僕がイオンSIMで契約している「音声通話付き4G通信プラン」に最も近いドコモのプランを選択しています。

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こうして見ると、ドコモの通信料が圧倒的に高いですね。5G契約で5,000円+通話プラン1,700円とは…

一方、端末料金が激安なのと、5分以内の通話が無料、初期費用が不要という点がドコモのアドバンテージですね。

 

次に、ドコモは一年縛りという事だったので、向こう12ヶ月の費用総額をまとめた表になります。

f:id:kyoheing-on-japan69:20161021104940p:plain※通話時間は毎月30分で計算。ドコモの5分以内無料は考慮していません。
※また、留守番電話やバックアップサービス等のオプション料金も考慮していません。

 

…恐ろしいですね。

 

なんと、たった5ヶ月目で、僕が使っている「イオンSIM+Acer Z530」の方が安くなります。

しかも、僕の場合通話料金なんて全然発生していないので、4ヶ月目で回収できた計算です。

FacebookやLINE、Viberを使えば、通話料なんてほぼ0円ですしね…

 

こうして見ると、いかにドコモの通信料が高いか分かります。

端末料金が安いと言っても、通信契約の料金は変わらないのです。

そして、その契約を一年は続けなくてはならず、通信契約をしないとなると、端末料金は3万円に跳ね上がるという…

 

なんか、情報弱者をだます商売になってきてる気がしますねコレ…

料金シミュレーションの補足

まず、僕が使っている携帯環境について解説します。

 

僕の携帯端末は、「Acer Z530」を使用しています。

台湾製のSIMフリー(どの事業者のSIMカードを使っても良い=契約会社が自由)携帯です。

購入当時の相場が約22,000円(今はもっと安い)と安い割に、サクサク動いてとても快適な良携帯ですよ。

 

そして、僕が契約しているのは、イオンSIMの音声通話付き4Gプラン。

通話料は20円/30秒と高めですが、毎月の通信料は4G(+前月繰越分)までLTEが使用できます。

月々の利用料金は1,580円+通話料。

僕は通話はほとんど使わないし、無料のIP電話も利用しているので、せいぜい月数百円の支払いです。


一方、ドコモは端末料金がやはり650円と激安。

しかし、通信料金はやはり格安SIM契約に比べて遥かに高額です。

一番ポピュラーな5Gの通信プランだと、毎月5,000円以上になります。

 

さらに、ショップで契約をする時には留守電とか色々オプションを付けられて、「当店ならこのオプションに加入頂ければ、お得になりますよ」なんてサービスまで付いてくる(結局、毎月の支払は数百円上がります)。

 

今回のシミュレーションは、僕の使用している端末・プランで求めたものですが、これを見ると他の端末・格安SIMプランでも、圧倒的にお得になることが理解できるかと思います。

なんせ、5ヶ月使用した時点で、格安SIMがドコモの支払総額より安くなるんですからね。

 

まとめ

「端末料金が安いからと言って、支払総額が安い訳ではない」

というのが、今回の650円携帯のからくりです。

 

携帯会社というのは、端末料金で稼ぐ以上に、通信契約で稼ぐ方が遥かにデカいのですよ。

激安の端末料金を釣り餌に、契約者を増やしたいという意図なのです。

 

っていうか、そもそも最近になって総務省が禁止するまで、「実質0円ケータイ」なんて巷に溢れてましたけどね。

しかもMVNOだとキャッシュバックもあるので、「携帯を買ったらお金が貰えた」なんて事すらあった。

それが禁止されて端末料金が高くなり、そして話題性が落ち着いてきた所でこの激安携帯の展開。

ドコモはさすが、頭良いです。携帯の話題性も抜群で、auソフバンを出し抜いたでしょうね。

 

だがしかし、それでも格安SIMの方が安いことには変わりないので、僕は格安SIMの契約をオススメしますが。

もちろん、格安SIMには以下のようなデメリットもあるので、3大キャリアとどちらを選ぶかは選択です。

 

・通信速度が遅い時がある(業者ごとの回線混雑具合で変わる)

・キャリアショップの手厚いサポートが無い(素人にはおすすめできない)

・サポートが無いゆえに、手続きも自分で調べてやらねばならず手間

・通話料金が高く、IP電話やLINE、メッセンジャーを有効活用しないと厳しい

 

まぁ、ある程度スマホやタブレットの扱いに馴れている人であれば、通信速度以外のデメリットはあまり気にならないと思いますけどね。

それに今のところ、僕が使っているイオンSIMの回線速度は全然遅くなく、快適なのでベネ(良い)。

 

 

あなたは端末料金の安いドコモを取りますか?

それとも、支払総額が安くなる格安SIM+SIMフリー携帯を取りますか?

 

参考:格安SIM各社の料金表

格安SIM各社の契約別料金表はこちらを参照してください。

基本的にどの会社と契約しても、ドコモより断然割安になります。

 

参考:格安SIM各社の回線速度状況(16/9末時点)

格安SIM(MVNO)の契約に当たっては、キャリア各社の回線速度を考慮することも必要です。

回線速度はキャリアの回線混雑度で決まりますが、回線増強とユーザー数の兼ね合いで決まる為、安定していません。

以下の記事で各社の回線速度状況が把握できるので、こちらも参考にご覧下さい。

 

11/19追記:650円携帯「docomo MONO MO-01J」の性能

実際、650円携帯の性能って気になりますよね。

いくらドコモが作ってるからと言えど、「650円」を前面に出しているとなると、性能が悪いのでは?と心配になります。

 

しかし、先行レビューが上がっていたので、早速その実態が掴めました!

以下、650円携帯の性能サマリーです。

 

・外観は安っぽさは無く、大人っぽい雰囲気。少し手から滑りやすい印象。

・ミドルレンジのCPUと2GBのメモリを採用。レスポンスは悪くない。

・カメラの性能はさほど良くなく、iPhoneには遅れを取る

・ディスプレイ解像度は1,280×720のHD対応、4.7インチサイズ

・高音質なハイレゾ音源に対応。音質は中低音域寄り

・バッテリー容量は2,440mAh。容量以上に持ちが良い。

 

650円という安さに留まらず、そこそこの性能だそうですよ。

とは言え、何度も言うように「650円だから本当に安い」という訳ではないので、注意が必要です(割引が無かったら3万円台の端末ですし)。

無難に選ぶなら、発売後に価格.comとかでレビューを見て、実機も触ってから契約した方が良いと思います。

 

先行レビューの詳細は、以下から見られますよ。

一括648円の「MONO」、ドコモ発の“格安スマホ”をレビュー | RBB TODAY

 

 

じゃあの。