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初詣は、伊勢神宮より「瀧原宮」に行った方が8割方良い理由

神社仏閣好き・パワースポット巡業者にもオススメです。

こんにちは、すずきです。

瀧原宮の紅葉

僕の住む三重県尾鷲市と、伊勢市の中間くらいにある田舎町・大紀町。熊野古道伊勢路と国道42号線・熊野街道が通る、のどかな中山間地域の街です。

そこには、伊勢神宮・内宮の別宮である「瀧原宮(たきはらのみや)」という由緒正しき神社が佇んでおります。

 

場所柄あまり有名な神社でもありませんが、その正宮ゆかりの荘厳さはまさしく隠れたパワースポット。

僕も実際に瀧原宮にお参りして、「ここは行くべきだ」と感じています。

 

早いもので、もう初詣まであと一ヶ月ほど。この機会に、瀧原宮について共有したいと思います。 

伊勢神宮あたりに初詣に行きたいけど、混雑は避けたい…という方は必見です。

 

【もくじ】

瀧原宮とは?

瀧原宮入口

瀧原宮、瀧原並宮のご鎮座の由緒は大変古く、『倭姫命世記(やまとひめのみことせいき)』によると約2000年前まで遡ります。

第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)の皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が、御杖代(みつえしろ)として天照大御神を奉戴(ほうたい)して、ご鎮座の地を求めて、宮川下流の磯宮(いそのみや)をお発ちになり、上流の方にお進みになると、「大河の瀧原の国」という美しい土地があり、この地に二宇の宮殿を造立されたのが起源とされます。

このとき、宮川の急流に困られたご一行を真奈胡神(まなごのかみ)がお出迎えをしてお渡ししたため、倭姫命はその場所に真奈胡神をまつる御瀬社(みせのやしろ)をお定めになりました。これが今の皇大神宮摂社多岐原(たきはら)神社です。瀧原宮の下流約6km、大宮町三瀬川の宮川のほとりに鎮座されています。そこには近年まで熊野街道の「三瀬の渡し」がありました。

瀧原宮は『皇太神宮儀式帳(こうたいじんぐうぎしきちょう)』には「天照大御神遙宮(あまてらすおおみかみのとおのみや)」、『延喜太神宮式(えんぎだいじんぐうしき)』には「大神遙宮(おおかみのとおのみや)」、「伊勢と志摩との境の山中、大神宮西を去る九十里」と記されているなど、その歴史の深さがうかがえます。

引用:瀧原宮|内宮(皇大神宮)|神宮について|伊勢神宮

 

瀧原宮は、上述の通り伊勢神宮・内宮の別宮であり、2,000年以上の歴史を誇る神社とされています。

内宮と同じく、主祭神は天照大御神(アマテラスオオミカミ)。メガテンで強い奴です。

 

伊勢神宮からは約40km離れていて、結構な距離があります。車だと、内宮から伊勢自動車道・紀勢自動車道を経由して40分くらいの場所です。

かなり遠い場所ですが、瀧原宮が所在する旧大宮町(現大紀町)は、正宮から熊野三山へ至る熊野古道伊勢路の門前町。

山あいの小さくのどかな街で、地味ながらも付近には温泉や酪農、農業体験施設、松阪牛牧場等などの見所に溢れています。

 

宮内は非常に広く、外宮・内宮を含む正宮に次ぐ大きさの約44ha。USJより広く、バチカン市国と同じくらいの大きさだそうです。

実際に中へ入ってみると、入口からお宮さんまで、結構な距離の参道を歩きます。参道は立派な杉の木がたくさん立ち並び、横には綺麗な川が並行して流れていて、神秘的。

 

瀧原宮参りに行くべき理由

さて、この伊勢神宮から距離がある瀧原宮ですが、初詣には激混みで移動すらままならない伊勢神宮に行くよりも、きっと良い選択肢になるでしょう。

その理由について述べていきます。

 

1、穴場スポットである

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言い換えれば、人が少ないってことです。

 

さすがに伊勢神宮から距離が離れており、またこの奥伊勢・東紀州地域は国内有数の過疎地域でもあることから、普段の参拝客は少ないんですよ。

伊勢神宮だと、完全に観光地化してしまっているので、特に内宮の混雑は凄いですよね。

おはらい町なんて浅草の仲見世みたいなもんで、ガヤガヤしてて神秘性だとか神様のおかげ様だとか、そんなこと言ってられないような雰囲気になってますからねぇ。

一方、瀧原宮は人が少ない分、本来のお宮さんの佇まいや神秘性、自然の声に耳を傾けることができるんですよね。

 

また、訪れる人が少ないので、神社仏閣巡りやパワースポット巡りが趣味な人は、仲間にちょっと自慢できるかも知れません。

「私、伊勢神宮も瀧原宮も行って、熊野三山も全部お参りしてきたのー!」なんて言ったら、非常に参拝熱心な方だなーと感心されると思いますよ。ハイ。

 

2、瀧原宮すぐ近くの道の駅が良い

道の駅奥伊勢木つつ木館

瀧原宮から600mくらい離れた所には、「道の駅奥伊勢木つつ木館」があります。

この道の駅がなかなか良いんですよー。

地元産品や木工品が買える物販店と食堂、あとコンビニが入っているんですが、物販も食堂も結構良い感じなんです。

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これは食堂で頂いた「もみじ丼」700円。

味噌汁、梅干、ドリンクバーも付いてこの値段なので、かなりお得です。

牛丼のような和風醤油の味付けで、鹿肉と言う事で臭みがあるかと思いきや、全くそんな事はなく。

ちょうどいい歯ごたえで食べやすく、ペロリと頂きました。

 

その他にもメニューは色々。さすが、松阪牛まであります。

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瀧原宮へお参りに来た時は、ランチはここで決まりですね。

お酒もあるので、ドライバー以外の方は飲みも楽しめますよ。

 

物販ブースはよくある感じで、地元産品が多く取り扱われています。

地元野菜やオリジナルの木工家具あたりは、安いし結構見ていて楽しいですよ。

f:id:kyoheing-on-japan69:20161130173612j:plainあなたが神か!

 

3、高速道路が混まない

瀧原宮は穴場スポットだという話を先程しましたが、ゆえに道中の高速道路も混まないのは大きなポイントです。

 

伊勢神宮に行くとなると、年末年始にはいつも伊勢自動車道から大混雑、渋滞が生じます。

もちろん外宮・内宮周辺はパンク状態で、高速から市街地まで交通規制が敷かれるほどです。

 

一方、瀧原宮へ向かう紀勢自動車道(伊勢自動車道 勢和多気JCTから分岐)は、盆正月も激しい渋滞にはまずなりません。

大渋滞の中、イライラしながら伊勢神宮へ走るよりも、空いている瀧原宮へ走っていく方が、断然ストレスも疲労感も軽いはずです。

せっかくの初詣、お参りする前に疲れてしまっては仕方ないですしねぇ。

 

参拝後は、人混みや渋滞に翻弄される事なく、温泉でもゆっくり浸かって帰ってください。新年からリフレッシュしますよ。

農林漁業体験ができる民宿も多いので、そこに泊まって田舎暮らし体験をするのもオツですね。飯もうまいし。

 

宮内の風景

さて、実際の宮内の風景は、どんな感じなのでしょうか。

まずは一礼して、鳥居をくぐります。

瀧原宮入口の鳥居

樹齢の長そうな立派な杉林を、長い参道が貫いています。

曇り空がひっそりとした神秘性のある佇まいを強調してくれていました。

参道

少し進むと、御手洗場(みたらし、と読むらしい。トイレじゃないよ)へと降りる道が。

…あれ、左にひしゃくあるけど、何なんだろ。

そう思って降りたら、例の綺麗な川のほとりに出ました。なるほど、これで手を洗うのか。

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水はすごく綺麗で澄んでいます。さすが紀伊半島。

ちなみに、三重県有数の酒処である大台町も近くに位置する場所なので、さぞかし美味い水なんでしょうな。

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参道に戻る途中の階段に、謎の積石?がありました。

良い感じに紅葉と苔が石を覆っていて趣深いです。

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参道に戻ったところ。社務所前の紅葉が綺麗に色付いていて、緑・赤・黄のコントラストがとても美しいです。

やっぱり、秋って良い季節ですよね。

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ここからさらに進むと、でかい杉が複数、参道にそびえ立っていて迫力があります。

普段よく走る電信柱の多い道のようだ

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それから少し歩くと、いよいよお宮さんが見えてきます。

お宮さんは4つあり、①瀧原宮、②瀧原竝宮、③若宮神社、④長由介神社、の順でお参りしろとのことです。

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↑これが瀧原宮

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↑2番目にお参りする瀧原竝宮(ならびのみや)

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二つの別宮はこのように隣り合っていて、若宮神社と長由介神社という2つの所管社もすぐ近くに位置しています。

 

実際に行ってみると、瀧原宮の広さや雰囲気は、伊勢神宮のそれと負けないものを持っているなと実感させられます。

伊勢よりも人が少なく、空気で綺麗で澄んでいて、辺りは自然の音ばかり。

そんな環境も相まって、伊勢・熊野のパワーとご利益をしっかりと手に入れられている気がします。

 

交通アクセス

自家用車で伊勢自動車道⇒紀勢自動車道⇒国道42号線 と行くことをオススメします。

名古屋からは休憩も込みで約2時間30分、津からは約50分くらいの距離ですね。

駐車場は入口前に5台ほど、道の駅の前には大きな駐車場が整備されていて、いずれも無料で利用できます。

 

住所:三重県度会郡大紀町滝原872

最寄駅:JR紀勢本線滝原駅 約1.5km

最寄バス停:南紀特急バス(夜行)・名古屋南紀高速バス 滝原宮前

最寄IC:紀勢自動車道大宮大台IC 約3km

 

 

 

来年、あなたは何を神様にお願いしますか?

 

じゃあの。

 

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