※今回の記事は防災について、僕自身の考えを記載しています。しかし、当方素人につき正確でない情報を記載している可能性もありますので、その点を発見された方はぜひご一報下さい。
こんにちは、すずきです。
22日の福島県沖で発生した地震では、亡くなった方はいないようで何よりでした。
東北の皆さんが一刻でも早く心落ち着いて暮らせるように祈ります。
また、熊本や鳥取、東日本大震災の被災地各所等々の皆さんも同様に。
先日19日、尾鷲でも震度4の地震がありました。
和歌山県南部が震源で、幸いなことに津波の心配はありませんでした。
しかし、尾鷲など近畿・東海地方の太平洋沿岸部は、本当に「いつ南海トラフ地震が来るか」と戦々恐々としています。
ゆえに、実際の被害が無くても、この地震で住民は肝を冷やすことになりました。
それは僕も同様です。覚悟を決めて尾鷲市の地域おこし協力隊になる道を選んだものの、怖くない訳がありませんから。
さて、今回二つの地震を受けて、改めて感じた事があります。
それは、来る大地震に向けて、必ず備えておく必要があるものは「2つの経路」だと言う事です。
以下より、その「2つの経路」について語っていきます。
【もくじ】
情報の入手経路について
まず一点目は、「情報の入手経路」について。
被災した時は、必ず「確かな情報源をどう入手するか?」を決める必要があります。
広がるデマに対処する必要性
今朝の福島県沖地震では、熊本地震に引き続き、またデマツイートが炎上しました。
引用:宮城・福島の津波警報でデマ 東日本大震災の写真使い「津波やべええええええ」 (BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
東日本大震災の津波の写真を添えて「津波やべえ」とツイートしたものです。
このツイートは、正午頃に本人によって削除されたようです。
もちろん、今回の地震では、あの未曾有の大津波のような規模にはなっていません。
明らかに事実と異なる、避難者を困惑させるツイートですね。
冗談だろうが何だろうが、こういう投稿をする人の気が知れません。
ですが、やはりこういうデマの流布は、災害時には必ず起こります。
熊本地震の時は、「動物園からライオンが逃げ出した」というデマが話題になりましたね。
このデマをツイートした神奈川の会社員の男は、偽計業務妨害で逮捕されました。
その他にも「川内原発で火事」だとか、「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」とか。
朝鮮人のデマもニュースで拡散していましたが、全くの濡れ衣を朝鮮の人々に被せるなんて、人としてありえない。
当然ながら、そういうデマを流布した輩は被災者ではなく、災害を面白がって見ている外の地域の人間でした。
僕自身の経験でも、東日本大震災の時、サークルの先輩からデマ情報を記載したメーリングリストが回ってきた事があります。
ちょうど千葉のガスタンクが爆破炎上した時。確か、深夜1時とか2時とかの頃だったと思います。
激しく黒煙を吹き上げながら炎上するガスタンクの映像に、首都圏の人々は怯えていたと思います。
そんな時に流れてきたのが「化学物質の雨が降るぞ!危険だから絶対外に出るな!」というメール。
確かに、科学知識の無い文系の僕達はそれを信じそうになりますが…幸いにもニュースですぐにその事も取り上げられ、「そういう事はありません」と報道されて事なきを得ました。
デマは大概、誰かが「科学的根拠も無いが、素人からしたら「いかにも」と感じてしまうデタラメ」を断言することで広がります。
もちろん、見識のある人ならすぐに看破できますが、そうでない人はデマを信じ、拡散してしまう。
特に、Twitterなど、素人が多く利用し発言するSNSのような場所では、非常にその現象がスピーディに起こってしまう。
それに惑わされない為にも、正確な情報源を確保することが必要です。
正確な情報源の入手経路を決める為には
まず、「正確な情報源はどこで入手できるか」を把握しなければいけませんね。
災害に関する正確な情報は、何よりも行政から入手すべきです。
地元の役所・役場からの情報、もしくは国(気象庁等)の情報が恐らく最も正確なのではと思います。
基本的に、災害時は役所が広域放送で警報や避難指示等を行い、実際に被災者支援や復興活動等の仕切りも行います。
もちろん、役所は気象庁等からの正確な情報をもとに指示を行っているので、逆らっても良い事は無いと思われます。
行政から正確な情報が入手できる一方、SNSは素人の意見の固まりなので、利用には十分な注意が必要です。
必ず、「信頼できるアカウント(行政等)の情報のみ信じる」事と、「個人の災害情報は、避難が完了した被災者の投稿だけ信じる」という事などを徹底すべきです。
そうでないと、個人の無責任なデマツイートを信じて拡散してしまうハメになります。
その場合、故意・過失に関わらず、あなたも同罪になるので、くれぐれも無きように。
なので、「正確な情報源をどう入手するか」と言うと、模範解答は例えば以下の通りです。
・携帯で役所や気象庁のWebサイトを確認する
・ラジオ放送やエリアワンセグを受信して、役所や気象庁の情報を聞く
・近くにいる役所の防災担当や消防隊員に確認する
「どのように情報を入手するか」と「どこから情報を入手するか」の二つを鑑みると、上記の選択肢3つを用意しておけばまず間違いないかと思います。
SNSとか、その他Webニュースとかは観ても良いですけど、情報の正確性に疑問があるのでオススメしません。
ちなみに、尾鷲市は防災に注力していて、広域放送等も抜かりが無いです。
しかし、東日本大震災の時、発生当時にいた千代田区と台東区は何の指示も情報も放送していませんでした。
必ずしも、役所が正確な指示を発表する訳ではないので、自身でも避難経路等を把握しておく必要があります。
その「避難経路」こそが、2つ目の「準備しておくべき経路」です。
避難経路について
あなたも防災訓練等で度々教わってきたことと思いますが、避難経路をあらかじめ把握しておくことは非常に大切です。
自宅、職場、学校、よく行く外出先など、自分が普段生活する場所については、もれなく把握しておくべきですね。
避難経路は、建物内と街中の両方で把握しておく必要があります。
建物であれば、どうやって非常階段まで行くとか、避難用スロープはどこにあるとか、消火器や防火シャッターはどこにあるとか、そういう建物の構造を把握し、最適な経路を割り出します。
街中の場合は、一時避難場所・広域避難場所に指定されている施設がどこにあるかを把握した上で、津波や土砂崩れ、火災の危険性を考慮しながら、そこまでの経路を決めます。
ただ、どちらもあらかじめ用意されている防災用資料があるので、それを元に経路を把握すればおおむね問題ありません。
建物であれば、避難経路が掲示されている場合も多いですし、ビルの防災センターに行けば詳細資料も貰えます。
また、大きな施設の場合、避難の必要が生じた時は防災センター係員の指示に従って避難する事になるので、オフィスビルや商業施設の場合、自身で避難経路を把握していなくても問題ない場合がほとんどです。
当然、防災センターが無い建物については、必ず避難経路を自身で把握しなければいけません。
自宅であれば、出口までの経路、ガスの元栓の位置、持ち出すべき貴重品の位置まで頭に叩き込む必要がありますね。
街中の避難経路については、役所・役場でハザードマップを貰えるので、それを参考に経路を組み立てます。
ハザードマップでは、津波や土砂災害の危険性が地図上で一目で分かるようになっています。
その危険性を鑑みながら、自宅や職場などから「避難場所へどう行くか」をあらかじめ決めておきましょう。
津波被害の心配がある沿岸部では、町中の標高も把握しておくと非常に有利かと思います。
ちなみに、僕の家は歩いて1分で港という環境で、標高も低いです。
南海トラフ地震が来たらまず津波で流される場所なので、とにかく標高の高い西の方へ逃げるつもりです。
ただ、最短の避難経路が実は土砂災害警戒区域に入ってしまっている為、少々迂回しなければいけない、という所まで想定を行ってます。
そもそも、津波の前の大地震でこの古民家が倒壊しない事を祈りますが…
災害は、備えあれば憂いなし
以上、今回の地震で改めて自分が感じたことをまとめました。
素人目線なので、間違っている記述がありましたらご指摘をお願いします。
今まで、僕は学校等での防災訓練を「だりー」と思って真面目にやっていなかったタチでした。
しかし、実際に東日本大震災で震度5強を経験してから、やはり僕も防災について真剣に考えるようになりました。
南海トラフ地震で大きな被害を受ける想定の尾鷲市に移住した以上はなおさらです。
自然の脅威に人は抗う事は出来ないですが、それでも命は当然守りたい。
自分が生き延びるのはもちろんだし、大切な人を失いたくもないじゃないですか。
そのためには、何より自分自身で防災についてちゃんと考えるのが必要不可欠ですよね。
あと、デマに騙されたり、デマを流したり、災害を茶化したりもしないように。
この記事を書いていて「あ、そういえば家に防災グッズ無いな…」と気付いたので、ちょっくらホームセンターで揃えてこようと思います。
来る大地震に戦々恐々とする必要まではありませんが、備えはしっかりしておかないといけませんからね。
有事の際に確実に助かるよう、準備は必須ですな。
じゃあの。