※平成28年度すずき総合研究所調査による
こんにちは、代表のすずきです。
金土日の尾鷲観光視察を終えて、友人一同は「尾鷲良かった!」と言ってくれました。
僕はあまりに嬉しかったので、「何が良かったのか、具体的に箇条書きで述べなさい」と言ったら、快く引き受けてくださいました。感謝。
という訳で、東京・京都の友人4人からヒアリングした尾鷲の良い所ランキング行っちゃいます。
尾鷲に旅行する時の参考にしてください。
っていうか、この記事見たら尾鷲に遊びに来なさい。
第一位:海と山に囲まれた大自然
急峻な山に囲まれた港町・尾鷲(手前は大曽根浦集落)
尾鷲は三重県きっての港町として知られる、海の町です。
しかし、紀伊半島は急峻な山々が連なる場所。
尾鷲もそれは例外ではなく、東側を海、残り三方は急な山々に囲まれている地形です。
黒潮の暖流により、早いスピードで蒸発した海水が、蒸気となるも急な山々を越えられず、尾鷲に滞留する。
そうして、尾鷲には強い雨雲が発達し、日本トップクラスの豪雨地域となっている訳です。
さらに、尾鷲はリアス式海岸となっており、尾鷲湾・賀田湾の入江にそれぞれ市街地や集落が点在する形になっています。
なので、山のせり出し方が半端じゃなく、集落は全て、急な山の斜面にへばりつくようにして住宅が密集しています。
尾鷲市の可住地面積は、総面積の約1/11。どれだけ山が急なのか分かります。
さて、そんな地形の尾鷲なので、海と山の大自然には全く事欠きません。
海は透き通って綺麗だし、山はド迫力で三方を囲みます。
東京や大阪では決して味わえない大自然を、毎日身近に感じることができます。
その美しい光景の一部をご覧ください。
尾鷲・天満浦の甘夏畑を見下ろす
海とともに暮らす、九鬼の風景
人口150人の小さな街、早田の漁港
三木浦ゲストハウス前の光景 桟橋の「ギギィ…」って音がたまらん
水質AAの三木里海水浴場
「にほんの里100選」に選ばれた須賀利
こういう大自然の中で、尾鷲市民は日々のんびりと生きています。
綺麗な海で魚を獲り、新鮮なうちにおいしく頂く。
山に入ってはトレッキングをしたり、山菜を獲ったり。
田舎暮らしを大いにエンジョイできるのが、尾鷲の強みです。
あ、もちろん空気もすごく綺麗ですよ。
排気ガスの臭いもしないし、僕はこっちに来てから、アレルギーの症状もあまり出なくなりました。
あれだけ大変だった花粉症やハウスダストが軽減したのは驚き。東京より尾鷲の方が、スギも多いし、ハウスダストの多い環境にいる機会が増えたのに…
空気が綺麗となれば、夜空に輝く星も綺麗なのです。
月が鮮やかで、見える星の数も全然違います。
さすがに長野とかの高原リゾートには負けますが、それでも、標高が低い所にしては非常に綺麗。
市役所近くの中村山には、星を観測するための大きな展望台もあるんですよ。
あと、ちょっと横道に逸れますが、尾鷲は人が住める場所が少ない分、市街地が密集しています。
だから、市街地に住めば、車が無くても自転車だけで町中を回れます。
スーパーも家電量販店もホームセンターもイオンもTSUTAYAも、商業施設は色々とあるので、日常の買い物は全て、自転車だけでまかなえます。
さらに、駅裏や商店街には飲み屋も充実。このコンパクトシティっぷりも尾鷲の大きな魅力の一つと言えます。
第二位:魚の鮮度と味が半端ない
お次はやっぱりコレ。港町だけあって、魚の美味さはヤバいです。
もう僕は尾鷲に住んでから、東京で魚料理を食べたくなくなりました。
鮮度が良いと言ったら、やっぱり何より刺身の味が違います。
食感からして、東京の魚には無いコリコリ感があります。
これは、あまりに新鮮なために、死後硬直が解けきっていない故の食感です。
たまーに、新鮮すぎて、コリコリするだけでまずい刺身が出るくらいです(魚は死後、時間を置かないと旨味成分が出ないのです)。
しかし、基本的に魚の町・尾鷲の職人らは、刺身の食べ方を良く分かってる。
お店で食べる刺身は、コリコリ感を残しつつ旨味もギュッと詰まった、最高のタイミングで提供されます。
その味わいたるや、臭みは一切なく、かつ甘みがフワッと口の中に広がる感じ。
これを食べたら、もう東京で「刺身がうまい!」なんて言ってられません。
もちろん、刺身だけじゃなく、焼いたり揚げたり、干物にしても美味しいです。
小アジの唐揚げなんてビールのおつまみに最高だし、南蛮漬けにしてもグレート。
また、干物は尾鷲土産の定番にもなっているほどです。
他にも、マグロの角煮とか、魚類加工品も充実していて、魚食には事欠きません。
そして何より、そういった新鮮でどうまい魚らが、非常に安いんですよ。
このマダイなんて、一匹1キロ近くありそうですが、なんと880円。
東京じゃあ、何時間も前に〆られたものが軽く倍以上の値段ですからね…
(そういえば今日、古江で海を眺めてたら、普通にマダイがゆらゆら泳いでました)
その他にも、根魚とかなんとか、色々がとにかく安いです。
30センチ程度のクロムツ、のどぐろ(アカムツ)なら300円ちょっとで買えますからね。
のどぐろなんて東京で買ったら、10倍くらいするんじゃねぇの…
とにかく、尾鷲の魚は安すぎ、美味すぎでビックリします。
僕にはもはや、「刺身はぜいたく品」って観念は一切無いですね。
そこらの牛切り落とし肉と同程度の扱いです。
第三位:人があたたかい
地域おこし協力隊の古民家改装に協力しまくる梶賀のおばちゃん達
そして3つめはコレ。尾鷲はやっぱり、人があたたかいんです。
田舎ならではのコミュニケーションって感じです。
東京みたいに人が多い所だと、すれ違っても挨拶なんてしないじゃないですか。
と言うか、もしすれ違いざまに見知らぬ人に挨拶したら、怖がられて警察に通報されるかもしれません。
特に、オッサンが若い女性に挨拶したら、まぁー猛ダッシュで逃げられるでしょうね。
しかし、尾鷲の集落では、すれ違いざまに挨拶をするのも当たり前。
人口数百人しかいない町なのだから、それが当たり前になるのでしょう。
挨拶をすると、見ず知らずの僕達にも、みんな笑顔で語りかけてくれます。
若い話し相手は珍しいのか、喜々として喋りまくる方も多いです。
僕、尾鷲は漁師町なので、職人的な漁師気質が漂う街だと思ってたんですよね。
何というか、荒々しくてよそものを寄せ付けない気質というか。
でも、意外とそうじゃないんですよ。
屈託のない笑顔で、ほんわか優しい人が多い。老若男女問わず。
漁師気質はあるのかも知れないけど、全然とっつきやすくてオープンマインドです。
仕事で事務所に顔を出したら、お茶菓子をごちそうになる事もあったり。
1を質問したら、5も返ってきたり(蛇足が多いけど、これもまた勉強になるんですよね)。
他にも、立派なお宅に招いて見せて頂いたり、商品を貰っちゃったりとか…
本当、あたたかい人のご縁で生きているって感じがします。
僕、東京でサラリーマンになってからは、居場所探しを頑張っていたんですよ。
居場所って言うとアレだけど、要は仕事の息抜きになる友達付き合いですね。
大学時代の友人はもちろん良く遊びましたが、予定が合わないことも多い。
というか、そもそもしょっちゅう遊ぶ仲の良い友人って少ないし、もっと友達が欲しいなーと思ったわけです。
そうじゃないと、溜まりまくる仕事のストレスを発散できないので。
で、頑張ってオフ会とか、起業セミナーとか、シェアハウスに入居したりとか、自分でアクティブに動いて、何とか色んな友達や仲間を作りました。
でも、もしそういう行動を自分からしなかったら、ずっと友達の輪は広がらなかったと思います。
だって、あまりに人が多いため、見知らぬ人同士で干渉する文化が無いですからね。
その点、尾鷲のあたたかい人付き合いって、すごく刺激的なんですよ。
僕はこっちに来て友達は一人もいませんが、まったく寂しさはありません。
仕事でお世話になっている方々とか、住民の方々とちょくちょく会えるし、その時にお話をするだけで、気分がほっこりするんですよね。
さらに、今の仕事も、職業柄なのかも知れませんが、本当に人の縁で成り立っている。
人に人を紹介してもらったり、人にお膳立てをしてもらって舞台に立てたり。
自分ひとりの力じゃ何もできない、と思いつつ、人の手を借りれば何かが出来る、というのを本当に強く感じています。
尾鷲の人はあたたかくて、優しくて、協力的。
もちろんそうじゃない人もいますが、僕や友人は良いイメージを持っていまっせ。
というわけで、尾鷲の良いところベスト3でした
はい、以上が友人に聞いた、尾鷲の良いところベスト3です。
その他にも、「熊野古道や、神社が多くて神秘的」とか「街並みに風情がある」とかって意見もありました。
まぁ、僕としては、ランキング付けするのもちょっとはばかられるんですけどね。
だって、上に挙げた3つって、僕の中ではどれもナンバー1なので。
自然が多いのは最高で、毎日景色を眺めて癒されてるし。
うまい魚を食べに尾鷲に来た所もあって、まさに日々舌鼓を打っているし。
色んな人々からのご縁で、面白く仕事をさせてもらっているし。
どれもこれも、今の僕の尾鷲暮らしには欠かせないものですからね。
あなたも、ぜひ尾鷲暮らしのベスト3を見つけてみてください。
っていうか、尾鷲来たことない人は、はよ来い。
じゃあの。
はよ
はよ