スマホゲームはやらなかったんだけどな…一度も…
こんにちは、すずきです。
話題になみのりしました。
いやー、恐ろしい勢いですよね、ポケモンGO。
ニュースでもWebでもひたすら話を聞くもんだから、驚く限りです。
今日も家の近くにある熊野古道の旧跡に、地元のJCっぽい子らが携帯を持ってキャッキャやっていました(実際にプレイしたら、ポケストップがありました)。
※熊野古道は山道のイメージですが、普通に街中にも通っています。
何だか学生とかの若い子らは、ポケモンGOでひたすら歩きスマホをしているようで…
ニュースでは最近、「ポケモンGOで事故等の危険」って話ばかり見かけますね。
その中で、三重県が誇る伊勢神宮は、ポケモンGOに対して大人な対応らしいです。
「神宮の中では生き物を捕まえることはできませんし、人の入れない場所もあります。森の中にいるポケモンは捕まえずに、できればそっとしておいてあげてほしい」
とのこと。
宗教的な慣習、世界観は守りつつ、ユーザーにも配慮した言い回し。良いですねー。
ちなみに、出雲大社では事務的に「禁止!」って感じだそうです。
さて、そんなポケモンGOですが、僕も始めることにしました。
基本的に僕はスマホゲームを一切やらないので、今回が始めてのスマホゲームです。
元々ゲームは好きだし、小学生当時ポケモン初代もハマってたし、せっかくだからね。
僕がポケモンGOを始めようと思ったのは、「地域おこしに期待される」なんて記事をよく見るようになったから。
地域おこし協力隊として、尾鷲の地域おこしに使える要素はどこにあるのか?
それを調べようと思い、ポケモンGOをスタートする事にしました。
地域おこし要素はどこにあるんだろう?
まだアプリをインストールしただけでこの記事を書いているんですが…笑
どうやら、自宅近くには、強いポケモンが手に入る?「ジム」や、ポケモンを捕獲するための「モンスターボール」等のアイテムが手に入る「ポケストップ」がいくつかあるようです。
今日はもう暗いので、明日早速ポケストップに行ってみようと思います。
で、一つ地域おこしに繋がる要素を見つけました。
まず、この「ポケストップ」について。
そもそも、ポケモンGOは街の地図をベースにしたAR(拡張現実)で成り立っています。
どういう事か簡単に言うと、「街の地図上にポケストップ等が点在し、そのスポットがある場所に【プレーヤーが実際に】足を運ぶことで、そのスポットでアクションが出来る」という仕組みです。
ポケストップであれば、その場所に訪れて、地図の目印をタップすることで、モンスターボール等のアイテムが手に入ります。
また、ポケモンは街中のどこかにランダムで出現し、歩いていると遭遇できます。
街を歩いていると、ふとポケモンGO上の地図上にポケモンの姿が出現し、それをタップすると、携帯カメラの風景にポケモンが投影され、ゲットできる状態になります。
この【プレーヤーが実際に】というのが面白いところ。
僕が日中に見かけた、熊野古道の旧跡にいたJCは、「ポケストップに実際に足を運び、アイテムを入手した」ということです。
そういう訳なので、「ポケモンGOによる歩きスマホ」が問題視されているんですね。
で、このポケストップ、何だかちょっと面白いんですよ。
何かって言うと、「ポケストップの存在する場所の情報」が地図上に表示されるんです。
「尾鷲郵便局」とか、熊野古道の旧跡の写真と名称とかね。
どうやら、アイテムをゲットできる=ユーザーが集まって来る場所であるポケストップは、「街中の象徴的な場所」に存在するようです。
このポケストップは多分、任天堂側のシステムで、読み込んだ地図情報をもとに、何らかの基準で自動的に設置されるようになっているんでしょうね。
でも、Googleマップにも熊野古道の旧跡とか載ってないんだよね…どこの地図情報使っているんだろう。
それが結構、地域おこし的にも面白いなぁと思う要素だったんですよね。
だって、熊野古道の旧跡とか、観光スポット・歴史施設の情報が出るんですもん。
で、そこに実際に人が来るってことは、その場所に対する認知が芽生えるってこと。
日中のJCも、もしかしたら熊野古道の旧跡を見て、「こんなんあったんやー」と思ったかもしれません。
それで、もしかしたら熊野古道の歴史が気になって、熊野古道センターとか行って勉強したりしたら、それって地元愛に繋がりますねー。
他にも、近隣のポケモンGOマニアが尾鷲にやって来て、ポケストップのある名所に訪れる。
そうしたら、一部の人は、そうやって場所の魅力にも気付いてくれるんじゃないかなー。
まぁ、副次的効果だと思うので、大きな効果までは得られないと思いますけども。
ポケストップを使って、お店の集客ができるらしい
さて、このポケストップですが、お店の中にもし存在していたとしたら…
いやー、アイテム欲しさに来店するお客さんが増えて、飲食店はウハウハじゃないですか!
(店の外からでも入手できる気もしますが…)
そして、このポケストップ、実は「設置を申請できる」ようなのです。
現在はさすがに申し込みが多すぎたのか受け付けていないようですが、ポケモンGOの公式サイト上から申し込みできるとか。
そうなると、これを登録するだけで、お店への集客が期待出来るわけですね。
さらに、元々自分のお店の辺りにポケストップが存在しているお店では…
ゲーム中の課金アイテムに、「ルアーモジュール」という物があります。
このルアーモジュールは、「指定したポケストップ付近に30分間、ポケモンが出やすくなる」という効果があるようです。
※ポケストップに行っても、必ずポケモンがいる訳ではないようです。
この機能はプレーヤー単位ではなく、ポケストップ単位で有効。
つまり、「誰でもポケモンをゲットしやすくなる」ので、それ目当てのユーザーが来る訳です。
そして、そのルアーモジュールの対象になっているポケストップには、地図上のマークの上に、花吹雪が舞うようになっています。
(さっき見たら、尾鷲郵便局に花吹雪が舞っていました)
だから、一目で「このスポットには今、ポケモンが出やすい!」と分かる訳ですね。
花吹雪の見た目も相まって、まるでサビキ釣りです。
このルアーモジュールは課金アイテムなのですが、数百円と安いもの。
アメリカでは、ピザ屋のオーナー?がこのルアーモジュールをうまく使って、10ドルの課金で売上を75%もアップさせたとか!
こりゃー凄いですね。店舗集客に多いに期待できますわ。
…という訳で、早速地域おこしに繋がる要素を入手できました。
このポケモンGO、やっぱり半端じゃないな。
っていうか、俺もハマっちゃうかも。
でも、僕が懸念していること
ポケモンGOが地域おこしに使えるという事は、早速分かりました。
でも、それだけに懸念している事があります。
それは、「良く分かってない行政が、予算レベルで地域おこしに使うこと」です。
これ、「ポケストップを街中に置いて、観光誘致しましょう」なんて言う、胡散臭い地域活性化コンサルとかが出てくると思うんですよね…
それは間違っちゃいないんだが、わざわざコンサルするほどのものでは決してない。
そして何より、ポケモンGOの性質を理解していないと、行政の俯瞰的な目線からでは、地域おこしには繋げられないかなーと思うのです。
そもそも、ポケモンGOでスポットに来るユーザーは、結局「ポケモンGOが目当て」。
決してその施設やお店に興味がある訳ではありません。
だから、「入店すれば必ずお金を払う飲食店」で無ければ、ほとんど意味がない訳ですよ。
物販店なら何も買わずに出て行くし、観光スポットでも、期待できるのは小さな認知効果くらいだと思います。
なので、お店単位でポケストップ設置なり、ルアーモジュールを使うなりで集客を頑張れば良いと思うんですが(ポケモンは息が長いので、2年くらいは持つんじゃないでしょうか)。
行政が予算を立てて、町をあげてしよう、という事になると、筋が違うんじゃないかと。
かける予算分の回収が出来そうな気がしないのです。
「普通に考えたら、そんな事起きないだろ…」
って感じではありますが、普通じゃないのがこの地域おこしの世界。
そういう変なコンサルも、呑んでしまう行政も存在するのが現実です。
もし僕の所にそういう話が来たら、場合によってはぶった切るかも…笑
まぁ、難しい事は考えず、まずはポケモンGOを楽しんでみましょうかね!
今度、尾鷲の観光情報と絡めて、市内のポケストップの情報でも上げたろ!
じゃあの。