このブログでもたびたび言及している「普通預金口座にお金を預けっぱなしにしておくと、年々損してしまう」というお話。
あなたはこの理屈、分かりますか?
この記事は「いや、よく分かりません」と答える方のために書くものです。
なぜ銀行にお金を預けておくだけで損失が出るのか?利息が付く分、お金は少しでも増えていくんじゃないのか?
これは、これからの日本で生きていくに当たって絶対必要なお金の基礎知識です。
また、このブログを読んで頂くのに最低限必要な知識の一つでもありますので、必ず覚えておいてください。
決して難しい内容ではないので、数分で読み終えて理解できると思います。
結論⇒1円の価値が年々下がるから
普通預金にお金を何年も預けっぱなしにしておくと損する理由は、ズバリ「1円の価値は年々減っていく」からです。
銀行に預けた100万円は、現在の普通預金金利0.001%(みずほ銀行の場合)だと、10年経っても100万と100円程度にしかなりません。
確かに額面はほんのわずかに増えますが、10年経って100円やそこらじゃあ、増えてるも増えてないも変わりませんよね。
さて、ここからが本題です。「1円の価値が年々下がる」と言ってもよく分からない、というあなたは、誰かの昔話を思い出してみてください。
僕の両親の話からすると、彼らがちょうど10代~20代の青春を謳歌している頃の1978年、大卒公務員の平均初任給は94,600円でした。ラーメンは280円、銭湯は155円です(出典)。
2017年の現在、今ってその価格のどれもが倍以上になってますよね。大卒公務員は20万くらい初任給を貰えるし、ラーメンは650円~750円が相場で、東京の銭湯料金は460円と決まっています。
これがつまり、物価上昇に伴って「1円の価値が下落した」ということなのです。
昭和初期は1978年よりもっと物価が安かったですが、当時の1円札でも現代の銀行で現行通貨に換金してもらえば1円玉にしかなりません(当然ですがプレミアは加味されない)。
同じ1円でも、購入できる商品の数や価値は現代では著しく少なくなっていますね。これがインフレであり、物価上昇であり、経済成長の実態であります。
日本も何だかんだ言って経済成長しているので、あなたの100万円が10年後に100万と100円になっても、1円の価値がそれ以上に下落している可能性が非常に高いので、実は損している、ということなのです。
じゃあ、実際毎年いくら損してるの?
ということが気になると思います。これは日本のインフレ率(消費者物価指数の前年比上昇率)と普通預金金利の差を調べることで推定できます。
まずはインフレ率を見てみましょう。
ほぼ毎年、0%より上にグラフが行ってますよね。この通り、日本もまだまだ少しずつ経済成長して物価が上昇をしているのです。
また、消費者物価指数を見ることで、過去から現在に至るまでの物価の推移がより分かりやすくなります。
以下のグラフは、2015年を100%とした場合の1970年から2016年までの物価上昇の推移を表したものです。
引用:統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI) 結果(統計をもとに当方でグラフ作成)
こうして見ると、1970年から1996年あたりまでは一貫して物価上昇しているものの、それ以降はほぼ横ばいという傾向ですね。
しかし、これは必ずしも実態を表しているとは言えません。
僕が子供の頃(90年代)、自動販売機の350mlの缶ジュースは100円で売られていました。しかし今は130円が定価ですよね。
週刊少年ジャンプも1996年には200円だったのが今や260円。それ以外にも、実は身近な様々な商品が値上げされています。
全ての範囲に物価上昇が及んでいる訳ではないものの、一方で何かしらの商品は必ず価格が上がっているという事実もあるんです。
政府は現在、年2%のインフレ(物価上昇)を目標としていることもあり、今後も日本は牛歩ながらも経済成長していくことが考えられます。
現在のメガバンクの普通預金金利は0.001%ですが、少なくともインフレ率はそれより上回っていますし、今後も上回ることがほとんどでしょう。
2017年のインフレ率推計は1.01%(4月時点のIMF推計)なので、現時点で我々の普通預金の資産価値は1.009%減少しているのです。
今やマイナス金利(逆に銀行にお金を取られうる)時代ですし、金利をめぐる状況は今後さらに悪化する可能性もあります。
これで気軽に大金を普通預金に預けておく危険性がおわかり頂けたのではないかと思います。
損しないためには投資!でも銀行のは…
となると、お金を損しないためには「インフレ率以上の利回りが取れる投資にお金を振り向けなきゃいけない!!」ということも理解頂けると思います。
僕も所持金のほとんどは利回り5%以上の投資に振り分けていて、普通預金は資産全体の10%くらいしかありません。じゃないとお金が貯まらなくてしょーがない。
さて、いざ投資をしようとする時に「お金を預けている銀行に相談に行こう」という方は結構多いんじゃないかと思います。
選択肢としては確かにアリなんですが、僕は賢い選択とは思いませんだって、銀行が提供する金融商品って、お得感薄いものばかりなんですもん…。
定期預金とか、利回り超低いのに一定期間引き出せないリスクがある最悪の商品です。
それでも多くの人が定期預金を行っているのは、昭和時代の利回りが高かった頃から思考停止しているだけとしか思えません。
外貨預金もめっちゃ手数料高いし、ファンドを購入するにしても銀行が中抜きをするので必然的に利回りは低下してしまいます。
銀行で投資の相談を行い、金融商品を買うのはもったいない選択肢であるという認識は持っておいた方がいいです。まして行員の言うがままに買うのは最低最悪。
じゃあどうすりゃ良いのかって言うと、自分で投資サービスを見つけて投資をすることです。
これは決して難しいことではないですし、少なくとも僕のブログを読んで頂けているのなら、不動産やら仮想通貨やらソーシャルレンディングやら色んなサービスの情報が手に入るはずです。
今はありとあらゆる投資手段があり、誰でも気軽に投資を行える時代になっているので、わざわざ高い手数料を(間接的に)払って銀行に紹介してもらう意味などありません。
例えば、安定してお金を殖やす運用をしていきたい方なら積立投資ファンドがおすすめです。
電子マネーと連携し、おつりを投資するトラノコというサービスであれば、お財布にも無理なく低リスクで資産運用が可能です(以下、詳細記事)。
多少のリスクを取りつつ、5~10%程度の利回りを得られるソーシャルレンディングもおすすめできる手段です。1年前後でお金が戻ってくるし、これほどの利回りを得られる商品って日本だとあまりないです。
こちらも以下の記事で代表的なサービスの一部を紹介してます▼
あと、いま僕が一番熱入っているのが仮想通貨ですね。めっちゃ値動き激しくて怖いと思いますが、市場はまだまだ伸び続けるので、さらなる値上がりに期待して保有しています。
ビットコインとイーサリアムという大手通貨を買っておけば、まぁ値上がりはほぼ間違いないかも知れませんね。全く相場の動きが読めないので何とも言えませんが…。
仮想通貨を売買するには「仮想通貨取引所」への登録と入金が必要です(証券口座みたいなもん)。最大手のbitflyerぐらいは口座開設しておいた方が良いですよ。
その他にも色々な投資対象があるので、ぜひ色々とあなた自身の目で確かめてみて、投資判断をしてみてください。
(余談:株式投資やFXはやっている人がすごく多いですが、難易度が高くて稼ぐにはガッツリ勉強が必要なのでご注意を)
僕も日々投資については勉強中です。そして日々のアウトプットとして投資に関する情報をこのブログに投稿していくので、ぜひ定期的に読んで情報をゲットして頂けたら幸いです。
このブログの合言葉は「貯金するなら投資しろ」です。
今考えました。
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