こんにちは、すずきです。
色んなWebサイトを見ていると思うことがあるのですが、記事の途中に広告バナーが入っていたり、画面を切り替えた(別のページに遷移した)時に広告が出てから移動する、みたいなサイトって結構あるじゃないですか。
あれって実際どうなんですかね??いや、僕は好きじゃないんですよね。だって見ていてウザくないですか?見づらいじゃないですか。
このブログにも広告は掲載されていますが、位置は各記事の下段です。見てくれた方々には純粋に記事の内容を読んでもらいたいので、邪魔にならない位置に配置しています。
普通はそうあるべきだと思うんですが、ちまたのメディアではなかなかそうとも限らないんですよねぇ…
そういうメディアに対して僕が気になるのは、Googleの検索順位が下がってもいいの?ということです。
Google検索の仕組みを説明
Googleは「クローラー」と呼ばれるプログラムを使って自動的にインターネット上の色んなサイトを駆け巡り、その内容を分析して検索で出てくるページの順位を決めています。
超ざっくり言うと、検索順位を決めるポイントは「ページの内容が充実していて、信頼性があるか」「検索ワードから推定されるユーザーの知りたい情報を与えているか」というところです。
例えば、「三重県 美容院 カリスマ」と検索したユーザーは、「三重県内でカリスマ美容師のいるオススメの美容院に行きたい」というニーズを持っていると推定されますね。
そうなると、「オススメの美容院」という情報は口コミ評価で判断できる。そして、「カリスマ美容師」という情報は、美容師さんにフォーカスした情報(口コミやインタビュー等)があるかどうかで判別できそうです。
もしGoogleが上記の前提で検索順位を判断したとすると、「三重県 美容院 カリスマ」で検索したら、ホットペッパーの三重県の美容院情報とか「三重県内のカリスマ美容師まとめ」のような特集記事が上位に来る、というわけです。
つまりは「検索ワードに対して、検索ユーザーに有益と思われるページほど上位に表示される」というのがGoogle検索の基本になります。ちなみにYahoo!はGoogleの検索システムを利用しているので、検索結果は基本的に同じです。
もちろん、ユーザーの利益にならないと思しき情報、例えばデマ情報を流す記事だったり、内容が乏しかったり、ページが物理的に見づらかったりするページは順位が下がります。
Google検索の順位というのはWebサイトのアクセスに一番大きな影響を与えるものなので、それゆえに皆、良い情報を提供するサイトや記事を作ろうと頑張っているのです。
インターネットの世界でGoogleはある種、神と言えます。今ネットに数多く有益で質の高い情報が出回っているのは、このGoogle検索のシステムのおかげが大きいんですよ。
広告で見づらいサイトの検索順位はどうなるのか
Google検索の仕組みがわかった所で本題。記事の途中に広告バナーが入っていたり、画面切り替え時に広告が出てくる(インタースティシャル広告と言うやつ)ページは、果たして検索順位が下がらないだろうか?ということ。
なぜかっていうと圧倒的に見づらいから。ユーザーが欲しい情報を探しにわざわざ自分のページを見に来てくれてるのに、広告で邪魔されたら嫌じゃないですか。。
紛らわしい広告たっぷりのいかがわしいサイトと同じですよ。程度の問題です。
結論:検索順位は下がります
もちろん、Google先生は「見づらいサイトは順位を下げるべきだ」という見解を出しています。数年前から、広告がたくさん出ていて見づらいサイトの検索順位は下がるように設定されているし、それゆえに紛らわしい広告たっぷりのエロサイトなんかは検索順位がガクッと落ちたようです。
インタースティシャル広告のGoogle見解
特に、画面切り替え時に出てくる「インタースティシャル広告」の是非については、スマホユーザーには特に影響を与えるため、単独で見解が出ているほどです。
ユーザーが探しているコンテンツを簡単に見つけられるように
多くのモバイルページが、テキストやコンテンツを拡大しなくても読みやすくなっている一方で、煩わしいインタースティシャルが表示されるページを見かけることも多くなっています。元々のコンテンツはページ上に存在しており、Google によるインデックス登録も可能なのですが、見た目にはコンテンツがインタースティシャルによって覆い隠されてしまうのです。検索結果をタップしたのに、すぐには期待していたコンテンツにアクセスできないのでは、ユーザーもイライラするでしょう。
煩わしいインタースティシャルが表示されるページは、すぐにコンテンツにアクセスできるページに比べユーザー エクスペリエンスが低くなります。画面が小さいモバイル端末であればなおさらです。Google では、モバイル検索時のユーザー体験をさらに高めるため、ユーザーがモバイル検索結果からページに遷移した際、すぐにコンテンツにアクセスできないようなページを、2017年1月10日より、これまでよりも低く掲載する可能性があります。引用:Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために
「広告でスマホの全画面が覆いつくされてしまい、ユーザーが希望するページにアクセスするのに手間がかかってしまうインタースティシャル広告は良くない」とGoogleは発言しています。
パソコン端末でもインタースティシャル広告は快くないのですが、確かにスマホだとタップの手間がかかるし、広告をタップしたら新しいタブ開いちゃうし、すごく面倒。
どのメディアも運営費を稼ぐために広告バナーを掲載しているはずですが、インタースティシャル広告を掲載することでサイトが見づらくなり、Googleの検索順位が下がってしまったら、アクセス自体が減るので収益自体が減ってしまいますよ。最悪。
日経BPさんとかずーっとインタースティシャル広告出してるけど、広告担当の人はどういう見解なんだろうか。見づらいんですけど。
記事中広告も注意!特にAdsenseユーザー
で、もちろんインタースティシャル広告だけでなく、記事中に広告を挿入するのもGoogleは不快と見なしています。なので検索順位を下げてくる可能性があります。
その判断基準は「ユーザーがうざいと思うかどうか」です。Google公式では、「良質なサイトとは?」という題材に対して、以下の問いかけが必要だと述べられています。
・記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
上述した「広告たっぷりのエロサイト」はもちろんそれに該当しますが、記事中の広告が本文を邪魔してしまうレベルのページも、それに該当すると考えられます。
なので、記事中に広告が入ることそれ自体がNGというわけではないのですが、僕を含め確実に「記事中に広告があるだけでウザい」と思うユーザーは一定数いるので、検索順位に悪影響を及ぼす可能性は否定できないでしょう。
これに注意して欲しいのが、Google Adsenseを使用している皆さん。
よく「アドセンスの収益化を最大化する広告の貼り方」というページを見ますが、「スマホでは記事中に広告を挿入するのがベスト」という意見が多く見られます。
「記事中広告は本当に効果が高いのか?」なんて検証結果を報告する記事もあるほどです▼
上記の記事を読むと、確かに効果は高いみたいで、広告収益もアップしています。でも、それを鵜呑みにして記事中広告を入れるのは注意です。
広告を貼る際には必ず「この広告はユーザーの邪魔にならないだろうか?」ということを意識して、バナーサイズと配置、設置数を考えるべきかと思います。
僕はどうしても記事中広告を貼るのは嫌なので、広告はすべて記事を読み終えた後の箇所にしか挿入していません。記事の見やすさを損なわないですからね。
お金しか見てない人にビジネスはできないのだ
結論、いくら収益が欲しいからと言って、サイトの見やすさやユーザーの利便性を大事にせずに広告を貼ってしまってはダメということです。
Webメディアの広告も含め、ビジネスの根本はあくまで「お客さんにどれだけメリットを提供できるか」ということで、利益はその後に付いてくるものです。
三菱だって三井だって、世の中や僕達に多大なメリットを与え続けてきたからこそ、こうして今まで巨大企業グループとして君臨し続けているんです。
ブロガーやサイト運営者なら、純粋に良い記事を読み手に届ける。社長は良い商品やサービスを通じてユーザーを幸せにする。政治家だって、汚職とか揚げ足取りばかりしてないで、社会のためになる法を作っていく。それが本来のあるべき姿ってもんです。
僕達Webメディアを扱う人間は、ユーザーの利便を損なう広告は排除して、適正な位置に適正な広告のみを掲載し、良質なコンテンツを提供し続けることで結果的にマネタイズしていく。
それを目指して行こうじゃありませんか。
じゃあの。