広角レンズで部屋を綺麗に撮影したいけど、広角レンズは買うとやたら高くて…。
ミラーレス一眼付属の標準レンズを使っている僕ですが、そんな悩みに対する救世主を見つけました。
その名も「ワイドコンバーター」。略してワイコン。ワイドコンバージョンレンズとも呼ばれます。
ワイコンは広角レンズの代用として、標準レンズに付けることで広角撮影を可能にする外付けレンズのことです。こういうやつね▼
広角レンズよりグッと安価に広角撮影が行えるのがワイコンの魅力です(画質は下がりますが)。
僕は不動産投資や空き家バンク等々で室内撮影をする機会が非常に多いので、常々「広角レンズが欲しいなぁ…」と思っていました。
でも高くてなかなか手が出なかったので、安価に入手できるワイコンの存在を知ることができて良かったです。ホント。
しかし、このワイコン、注意事項が多い割にネット上でまとまった情報がなく、選ぶのにも苦労しました。
そもそもワイコンの存在を知らないカメラ初心者も多いだろうし…ということで、ワイコンの概要などなどをまとめます。
今より広角な写真を撮りたいと考えているあなたは、ぜひ検討してみてください。
【もくじ】
ワイドコンバーターとは
ワイドコンバーター(ワイコン)は、一眼レフ、ミラーレス、コンデジやビデオカメラのレンズに装着し、そのレンズの画角(映る範囲)を広げる働きを持つ外付けレンズです。
あなたのカメラのレンズに、例えば「18-55mm」という表記はありませんか?それが画角を示す表記で、数字が小さいほど画角が広くなります。
ワイコンは装着したレンズの画角を広げる=「mm」の数値をより小さくする働きがあり、製品によって「x0.7」などと画角修正倍率が記されています。
ワイコンは広角レンズに比べると価格が安く、数分の一以下に抑えることが可能です。
最も安ければ2,000円以下、高くても20,000円程度で購入できるので懐にやさしいです。広角レンズは安くても3万円後半から。
一方、広角レンズに比べると、写真の四隅が黒くなったり(ケラレと呼ぶ現象)、写真の歪曲が強まったり、色味が変わる、写真の端っこがブレる(流れる)といった画質劣化も見られます。
ワイコンは広角レンズの代用品であり、「それなりの写りでいいからなるべく安く」と考えるライトユーザーにオススメのカメラ用品ですね。
ワイドコンバーターでの撮影イメージ
では、実際にワイコンを使って撮影した写真はどんな感じになるのでしょうか?
以下参考に引用します。
↑一目で明らかに画角が拡大していることが分かりますよね?左側の標準レンズのみの場合には写っていなかった木や人が、右側の写真ではしっかり収まっています。
公園の開放感と噴水の大きさ、人々が団らんしているイメージがより伝わりますね。
↑こちらはiPhoneに携帯用ワイコンを付けて室内を撮影したものです。
左側だと「ただ棚を写しただけの写真」になってしまいますが、右側のワイコン使用後は「こんな部屋です」を説明した写真になりますよね。
ただ、右側の写真では真っすぐなはずの床がややグニャリと歪んで写っていたり、端っこの洋服や椅子などがボケて写っていたりします。これらは広角撮影のネックです。
ワイドコンバーターは取付に注意!
そうそう。ここがワイコンの悩みどころなのですが、製品ごとに規格が異なるので、下調べなしに買ってしまうと使えず無駄な出費になる危険性があるんです。
具体的に言うと、カメラはレンズ毎に大きさ(直径)が異なり、同様にワイコンも大きさが異なるので、取り付け径が異なる場合はサイズ変換用のリングが別途必要になるのです。
例えば、僕が現在使っているレンズは以下ですが、大きさ(フィルター径)は52mmです。
Canon 標準ズームレンズ EF-M18-55mm F3.5-5.6IS STM ミラーレス一眼対応
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
このレンズには、取り付け径52mmのワイコンであればそのまま装着することが可能ですが、それ以外のサイズの場合は、「ステップアップリング・ステップダウンリング」を間にかまさなければなりません。
僕が今回上記のレンズに合わせようと購入したのは以下のワイコンですが、取り付け径は37mmと非常に小さいです。
なので、取り付け径37mmをフィルター径52mmのレンズに装着できるようにする、以下のステップアップリングを合わせて購入しました。
それぞれ径の違うCanonのレンズとレイノックスのワイコンに、上記のリングをかまして取り付け・使用するわけです。
こうすれば、無事広角撮影が可能になり、より綺麗な物件写真などが撮れるようになるというわけです。お安くね。
カメラ・レンズとの互換性に注意
また、メーカー純正のワイコンが存在しないレンズも存在するのがワイコン選びの厄介なところです。
僕の使用レンズにも純正ワイコンが存在せず、いちいちネットでワイコンの互換性があるかどうか何時間も調べるハメになってしまいました…。キヤノンめ…。
具体的には、当初以下の安いワイコンを検討していたのですが、レビューを見たところ、僕の使用しているカメラ「EOS Mシリーズ」の標準レンズだとピントが合わないという報告が多かったので断念しました。
レンズの上にレンズをかますのだから、相性によってピントが合わなくなったり、ケラレが激しく出たりという問題がどうしても出てきてしまいます。
この互換性について厄介なのは、レンズもワイコンも多種多様なため、いちいちレビューなどを確認しないと情報が掴めないことです。
僕はなんとか、レイノックスのワイコンが今使用しているCanonのレンズと互換性があることをレイノックスの公式サイトで掴みました…。
ちなみに、家電量販店やカメラ屋に行けば、ワイコンを試着しながら検討できるようなので、互換性をチェックするならそれが一番良い方法だと思います。
うーん、僕も東京に戻るタイミングだったら、池袋とか行けば検討し放題だったんですけどねぇ。早めに欲しかったので。
ワイドコンバーターはどこで買える?
ワイコンは家電量販店のカメラコーナー、カメラ屋、通販サイトから購入することができます。
家電量販店やカメラ屋だと品揃えが限られてきますが、上述の通りあなたのカメラを持参して試着しながら検討できる大きなメリットがあります。
実店舗でじっくり検討してみて、しっくりくるワイコンを見つけたら通販で買うか、「通販の最安値まで値引きしろ」と交渉するのが良いと思います。
ちなみに、最も安く購入できるのはもちろん通販ですが、見ている限り楽天、Amazon、家電量販店の直運営ECとも値段は変わらない印象です。
楽天市場なら楽天カード決済で何と4%ポイント還元、AmazonはAmazonゴールドカード決済で2.5%ポイント還元されるので何かと使いやすいですね。
もちろん、ひいきにしている家電量販店があれば、そこのECから購入してもポイント還元率が高いはずなので◎です。ここらへんは、お好みで。
またワイコンで広角写真を撮ったらバシバシうpしてきまっす!!
じゃあの。
P.S. 写真をより広角に写せるワイドコンバーターがあるのなら、よりマクロ(接写)に写せる「テレコンバーター」もあるんですよ。ご留意のほど。
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