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三重県尾鷲市に移住しました。

久々の更新で報告ですが、本日より、26年間の東京生活にさよならを告げ、三重県尾鷲市に移住することとなりました。

こんばんは、すずきです。

 

元々、僕の生まれは尾鷲だったのですが、生まれてすぐに東京に引っ越し、以後ずっと東京で暮らしてきました。

小学校から大学までずっと東京を離れることもなく、就職も東京の企業だったので、今回はじめて東京を離れて暮らすことになりました。

もっと言えば、東京と言うか、東京都を離れて暮らすことすら始めて(免許合宿で山形には2週間いたけど)。

 

なぜそんな僕が今回移住するかと言えば、3月から尾鷲市の「地域おこし協力隊」として、活動を始めることになったからです。

地域おこし協力隊とは、自治体の非常勤職員等の形態を取って、田舎町の活性化のための活動を雇われて行うことが出来る制度のことです。

地方創生の一環として、最近大きく注目されてきており、どんどん協力隊の総数も増えていっていますね。

 

協力隊の良いところは、「雇われで地域活性化の仕事に携われる」という部分に尽きるかと思います。

これだけ並べると「何のこっちゃ?」という感じかと思うので、順にそのメリットを説明します。

 

1、給料がもらえる

雇われ…つまり、雇用されるという形態がもたらすメリットは、単純明快。
それは、「給料がもらえる」ということですね。

 

「何でこれをわざわざ書くの?」と不思議に思う方もいるかと思いますが、その場合、地域活性化という、協力隊の大義となる仕事の性質を分かっていない。

地域活性化っていうのは、概してお金にならないんです。

やらなくちゃいけない事、クリアしなきゃいけない課題が膨大にある上に、そのほとんどが、お金を費やしても返ってくる性質のものではなかったりするのです。

 

やり方が悪い、という所も往々にしてあるとは思いますが、これまでの日本では、地域活性化を行政がほとんど担った結果、大した成果も出ない割に、赤字団体が全国のほとんどを占めるような状況にもなってしまっています。

そんな感じなので、地域活性化を主とした業務にする民間企業というのはほぼ皆無です。

彼らは当然ながら、利益の出る部分のみにフォーカスをして事業をするので、結局、行政が関わっていくような地域全体のまちづくりに直接貢献するような仕事は出来ないのです。

 

では、役所でそういう仕事をすれば良いじゃないかと言うのも、また酷な話じゃないかと思うのです。

だって、学校の授業でやってたような、覚える意義が全く分からない、公務員試験の勉強を延々やらなきゃいけないからね…ハードルが高い訳ですよ。

しかも、配属が自分のやりたい仕事ができる部署になるとも限らないし、配属されても異動リスクがある。

予算もガチガチだし、意思決定も自分で出来ないし、副業も出来ないしで、起業や民間転職に対しても後ろ向きになってしまう。

 

そんな状況であるからこそ、主体的に地域活性化の業務に携わりながら、毎月安定してお給料が貰える協力隊の仕組みは、地域活性化の仕事をしたい人や、田舎暮らしをしてみたい人にとっては、本当にありがたい。

給料も貰えて、家賃も全額出してくれるケースが多く、その他にも出張予算とかも認められるし、この制度があったからこそ、僕は移住・転職に踏み切れた訳です。

地域活性化の仕事も、田舎暮らしもしたかったからね。

 

2、リスクが少ない

雇われというメリットはもう一つあります。

それは、「起業に比べて、リスクが圧倒的に少ない」ということです。
ここで指すリスクは、お金に対してです。

 

地域活性化に携われる企業がなかなか無いと言っても、どうしても、自分で起業してビジネスをスタートするとなると、ある程度大なお金がかかります。

今じゃ資本金1円でも会社は作れますが、それで作った会社では全く信用が無く、融資やら物件の契約やら、諸々に大きな悪影響が出てしまうので、資本金だけで100万円単位のお金は飛びます。

株式会社を設立するだけでも50万円近く掛かったり、その他諸々の経費も鑑みると、気軽に出せるほどではないお金が動くこととなってしまいます。

さらに、ひとたびビジネスに失敗して会社が倒産してしまえば、役員はその責任を一手に担い、負債の弁済をしていかなければいけません。

 

でも、会社員だったら、自分の会社が潰れても路頭に迷うだけで、別に何億円の借金を背負う訳ではありません。

それに、起業家と違い、毎月安定して給料が入って来ます。

地域活性化の分野でビジネスを成功させるのは簡単な事ではないので、安定した収入を確保できるのは非常に大きい。

協力隊では、毎月ゆっくりお金を貯めながら、人脈と経験を築き、やがてその地域で堅く起業が出来るように学べる土壌が提供されるという事なのです。

 

3、後ろ盾がある

協力隊はもちろん、自治体の一員として活動出来るため、信用もあり、人脈形成も素早く可能です。

いきなり個人で地域に飛び込んでビジネスを開始しようとするより、遥かに色々な事がスムーズに進められる環境にいることが出来る訳です。

新しくローカルビジネスを始めようとするならば、この自治体のバックボーンを使わない手は無いと思います。

 

 

 

…と、以上のようなメリットを鑑みて、僕は尾鷲市の地域おこし協力隊員として働くことを決意し、尾鷲に移住することにした訳です。

まぁ、元々母親の生まれの地であり、実家がある、という所も判断の大きな要素ではありますが…

 

東京には多くの友人や、家族、恋人もろもろ置きっぱなしにしてあります。

尾鷲には家族こそいるものの、友達はゼロなので、不安は結構大きいです。
が、まぁ、友達なんて居酒屋にでも通えば何とかなるでしょ。笑

それはそれとして、送り出してもらった東京の皆に、胸張って成果出したと言えるよう、頑張りたいと思っています。

 

なので、これからも情報発信ツールとして、ブログの更新は始めようと思っています。

どうぞよろしゅうに。

 

じゃあの。

 

 

P.S
今日の昼は、尾鷲のとなり、海山でラーメンを食べました。
海山名物の汽水で育つ「渡利牡蠣」でダシを取った無化調のこだわりラーメン。

こんな田舎で無化調のこだわりラーメンが食えるとは思わなんだ。うまし。