※2/26 食レポを追記しました
こんにちは、ポテチは湖池屋派のすずきです。
最近食べて一番美味しかったポテチは、カルビーの「しあわせバター味」でした。え?
今月発売された湖池屋の「KOIKEYA PRIDE POTATO」というポテトチップスがめちゃくちゃ売れてるみたいです。
湖池屋:プライドポテトがバカ売れ 一部販売を休止 - 毎日新聞
先日僕も職場近くのコンビニで見かけたのですが(田舎住まいをバカにするな)、確かにこれは買いたくなりました。
まぁ、夕食前だったのと、あまり間食やお菓子を食べないように心がけているので、そのまま買わずに帰りましたが…
とは言え、バカ売れしている人気商品だと知ったら、これはやっぱり湖池屋!食わずにはいられないッ!
今度買ってこようと思いますが、ひとまずこの記事では「なぜプライドポテトが売れたのか」という事と、「今後どういうポテトチップスが売れるのか」という考察をお話したいと思います。
⇒追記:買いました。そして食べました。食レポも掲載しました。
【もくじ】
湖池屋プライドポテトが売れる理由
一目で高級だと感じるパッケージ
白を基調としたシンプルなデザインで、かつポテチには珍しい形状のパッケージ(マックの紙袋みたいな感じ)に包まれているプライドポテト。
実は、その特徴的で白くシンプルなパッケージは、遠くからでも存在感があり、そして良い感じに高級感が出ているんですよね。
普通のポテチのパッケージって結構ゴチャゴチャしててカラフルですが、このプライドポテトのパッケージは真逆。
それが独特の雰囲気と高級感を醸し出し、お客に好かれているのは間違いないと思います。
こだわり&高級感のある和風テイスト
プライドポテトの味は現在3種類用意されています。
「秘伝濃厚のり塩」「松茸香る極みだし塩」「魅惑の炙り和牛」です。
もうこの名前からして、味のこだわりと高級感を感じますよねぇ…
3種類の一番人気は「魅惑の炙り和牛」で、この味はもう生産が追い付かず品薄状態だそうです。任天堂みたいですね。
で、これらの味の説明を見てみると、さらにこだわりがよく分かります。
以下、説明文は公式サイトより引用。
「秘伝濃厚のり塩」の説明
香り広がる日本産100%の青のりを贅沢に使い、芋の旨味を引き出す三種の塩(焼塩、藻塩、平釜炊きの塩)と、味わいを引き締める三種の唐辛子(細挽き、粗挽き、焙煎)を絶妙にブレンド。元祖のり塩の伝統を継ぎながら進化した、正統派ポテトチップス。
⇒「三種の塩」「三種の唐辛子」ってのが良いですよねえー。
それに、湖池屋のポテチと言ったらなんと言ってものり塩が最強。
そののり塩の進化版だと考えると…湖池屋!食わずにはいられないッ!
「松茸香る極みだし塩」の説明
日高産昆布と焼津産鰹節。重なり合う二つの旨味を包み込む松茸の香りに、素材の味わいを引き出す三種の塩(焼塩、藻塩、平釜炊きの塩)を絶妙にブレンド。日本人の味覚にこたえる、和を極めた新定番ポテトチップス。
⇒何と言っても「松茸」が高級感をそそりますねー。
日高昆布もブランド物ですし、鰹節も「焼津産」と産地を入れることで、こだわり感が生まれていますね。
これは日本人の味覚にこたえまくれる!!俺はこたえるぞ!!
「魅惑の炙り和牛」の説明
[rakuten:genky:11220001:detail]
食欲をそそる和牛ならではの濃厚な旨味と、独特の炙り風味。味を引き締める黒胡椒のキレ。一度食べたら虜になる、個性派ポテトチップス。
⇒あれ…一番人気商品なのに一番説明文が短いぞ!
まぁ、牛肉をそのまま使っている訳でもないから、説明を長々と書くこともないんでしょうけど。
これは単純に「炙り和牛」っていう言葉の破壊力が凄いですよね!若者に刺さりまくりですよ。
そこに「魅惑の」って言葉を選んで入れるのもセンスあるなー、と感じます。
「ちょっと」お高めな価格設定が絶妙
パッケージと味で高級感漂う湖池屋プライドポテトですが、お値段はコンビニで約150円程度と、他の定番ポテチより1~2割だけお高めです。
その値段設定がまた絶妙…!
冷静に考えると、他の商品との価格差は小さいと思うんだけど、これがポテチになると「あっ、高級路線だ」と思ってしまうんですよね。
それでいて、150円程度なら結局、高級感を感じようがとても手頃なお値段なので、気軽にカゴに入れて購入できるわけです。
かつ、高級感のある商品なので、買ったら「やったぁ、美味しそう!帰って食べるの楽しみだなぁ。SNSでシェアもしよっと」という感情になるんですよね。
この塩梅が絶妙に機能しているんだろうなーと感じてやまないのです。
これから売れるポテチの秘訣
さて、以上のように「湖池屋プライドポテト」が売れた理由を考えてみましたが、次はそれをヒントに「これから売れるポテチの秘訣」も考えてみましょう。
と言っても、僕の考察ではただ一つ「SNSでシェアしたくなるポテチ」ということです。
自分や誰かが思わずシェアしたくなるようなポテチこそが、今後売れ線として残っていく商品になると僕は考えます。
なぜかと言うと、「シェアするほどの満足感がある」ということと「お客が勝手にマーケティングしてくれる」という二点があるからです。
(「お客が勝手にマーケティング」って言うと、マルチ商法みたいですね笑)
では、果たしてシェアしたくなるポテチとはどういう要素を持ったものでしょうか。
高級路線である
今回の「湖池屋プライドポテト」は、値段こそ高くはないものの、高級感が前面に押し出されていました。
それが大人気の秘訣の一つであろうことは、上述の通りです。
当然と思いますが、人は安物よりも高級な物に価値を感じます。
なので、高級感のある物は、人に自慢したい想いで、所有したり体験したりするとシェアしたくなるんですよ。これもいきもののサガか…
もちろん、購入した時の満足度は高いし、食べ物となったら、事前の味に対する期待も大きいわけです。
なので、実際に食べて「ウンまああ~いっ」となったら、かなりの高得点を付けてレビューするはずです。
その傾向は食べログを見ると分かるのですが、評価4.5以上の超人気店は、大体一人頭の予算が数万円の一流レストランです。
もちろんレストランの味は最高に美味しいと思うのですが、5,000円のディナーコースで同じ味の料理が出ても、4.5以上の評価は出ないでしょうね。
彼らは満足感と特別感に陶酔して高得点を付けているので。
ポテチは単価が安いので、高級路線と言ってもタカが知れてます。
一パック数百円って値付けで、高級感のある作り込みをすれば、それだけでバリューが作れるので、製作の敷居自体は高くないのではないでしょうか。
(まぁ、中にはこんな高級ポテチもあるみたいですが…一枚で約1,200円!!)
味が特徴的、インパクトがある
特徴的な味だったり、味付けにインパクトがあったりすると、これも話題になりますね。
店頭で見たら思わず「おっ、何だこりゃ?」となって手に取ってしまいます。
その時点での味の期待値は低いんだけど、それが美味かった時、お客の心は大きく満たされるんですよね。
で、評価が高くなって、ガンガンシェアもするし、バズって話題になっていく可能性も比較的高い。
特徴的な味、インパクトと言えば、ポテチだとやはり「わさビーフ」が代表ですね。
発売当時は非常に奇抜な味付けだったと言いますが、今やコアなファンに大人気。
ヤマヨシのポテチは今でも奇抜な味ばっかりですが、中でもやはりわさビーフの美味さは格別です。
ビーフ風味が本格的ながら、わさびの辛味が結構ガツンと来て美味いんですよねぇ。ビールのお供にも最高です。
他にも、似たところではハッピーターンの味付けは唯一無二で大人気。
あれも特徴的な甘じょっぱい味付けで、「魔法の粉」という言葉が独り歩きできそうなくらいにまで評判になりましたね。
変わった味付け、人に話したくなる変なコンセプト、意外な美味さと言うのは、やはり話題になります。
口コミがモノを言う時代になってきた今、お菓子のような商品では「ニッチを大勢に売る」戦略が取れるようになったのではないでしょうか。
プライドポテトの食レポ
はい。という訳で、プライドポテトと「今後売れるポテチ」の話を、僕の考察を交えながらお伝えしていきました。
以下、僕も実際に湖池屋プライドポテトを購入して食べてみたので食レポです。
「松茸香る極みだし塩」こりゃ旨い!
「松茸」って言葉がとてもそそる一品。正直、プライドポテトの中では僕は一番好きですね。
食べ始めに松茸っぽい香りがフワッと口の中に広がって、その後でだしの風味、塩気とポテトの甘みが広がってきます。
松茸自体は入っていないようですが、それらしい香りとだしの風味の調和がとてもマッチしていて美味しいです。
ちなみに、だしの影響だと思うのですが、塩と言うよりは醤油、だし醤油のような味わいになっているのが面白いですねぇ。
優しく深い味付けなので、くどくなく飽きずに食べられます。
一番人気の「魅惑の炙り和牛」も美味!
一番人気の「魅惑の炙り和牛」は、結構パンチの利いた味わいでビールのお供に最適。
ポテトの表面には大きめの粒のブラックペッパーがちりばめられていて、食べてみるとかなりペッパーの味が主張してきます。
スパイシーな味わいの中に、牛肉の旨味がしっとりと出てくる感じ。
他製品で言えば、堅あげポテトのブラックペッパー味に近いです。食感は固くなく、牛肉っぽい風味が付いている所が違いますけどね。
ペッパーが苦手な人には厳しいかも知れませんが、好きな人にはたまらない味ですねぇ。クセになります。
「秘伝濃厚のり塩」の味わい
Coming Soon
皆もプライドポテトを食べよう
食レポを通して、やっぱり湖池屋プライドポテトが売れる理由が分かりましたねー。
「こだわりの味付け」を選び、それをしっかりと再現しながら個性も出した味わいになっていて、話題を作り出せる商品になっていると感じました。
元々、湖池屋のポテチは「濃い味好きな若者が、カルビーより好きだからと買う」程度のイメージであったと僕は思っています。
ですが、このプライドポテトではうまくその立場を脱却し、「一部の人が好きなナンバー2商品」を卒業しようとしているのではないでしょうか。
ポテチが好きな人は、ぜひ湖池屋プライドポテトを食べてみることをオススメします。
まだ人気で品薄状態が続いているそうなので、店頭で見かけたら早いうちにゲットせよ!
人気商品の味を楽しみながら分析してみると楽しいですぜ。
じゃあの。
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