ずっと地元に居続けることが街の為になると思ったら、また違うのですよ。
こんにちは、すずきです。
「他者の思考や行動を取り入れる」ことが大事
これは僕が地域おこし協力隊として、市役所で働き始めてから感じた事になるんですが。
地元に居続けると、地元のことしか分からないんですよね。
そりゃあ、他の街のことをろくに知らないんだから、地元しか分からないのは当然ですけどね。
尾鷲市役所は、ほぼ全員が尾鷲や近隣市町の出身で、一度たりとも尾鷲を出て暮らしたことがない人も多いです。
それだけに、周囲の方々からは「君の東京で培ったスキルを活かしてくれぃ!」と良く言われます。
僕は仕事柄ネットやExcelは毎日使っていたので、早速所属する係のルーチンワークをExcelで効率化したりしていたのですが、その程度でも感謝されて、しめしめといった感じです。笑
ただ、市役所の職員はまだ良いです。尾鷲しか知らなくても、仕事で新しい施策を打つ時なんかは、他市町村に出向いてヒアリングとか、調査とかができますからね。
要するに「他者の思考や行動を取り入れる」という事が、職業柄簡単にできるということです。
僕はこの「他者の思考や行動を取り入れる=トレースする」ことが非常に大切だと考えていて、ビジネス本を読むのって言うのも、結局はその為の行為なんですよね。
例えば、「商品を買いたくなる文章を書きたい!」と思った時は、セールスライターの大御所である神田昌典さんの本を読んで、彼の思考やアウトプットを自分に取り入れます。
前職で女性を部下に持つ事になった時には、風俗店の凄腕店長が書いた「女性社員をうまく育成する方法」的な本を買い、そのノウハウを学びました。
このトレースを行うことで、非常に早く、そして確実に、ビジネスを始めとしたスキルが自分に身に着くわけです。
だから、成功しているビジネスマンって基本的にすこぶる本を読むし、セミナーにも出るし、成果を出している他の人と会って話をしているんですよ。
それだけトレースという行為は、人としての成長において非常に大切なんです。
実際に成果を出した人の考え方やノウハウを知れば、自分もその通りに実行したら、すぐ成果が出せると思いませんか?
かわいい子には旅をさせろ
地元に居続けてしまうと、結局地元の狭い関わりの中でしか、人付き合いはできません。
しかし、それは大きな損です。というのも、トレースの量が必然的に減ってしまうからです。
では、なぜトレースが減ってしまうのでしょうか?
経験のある人なら同意頂けると思いますが、僕は「尊敬する人との対話によるアウトプット」が最もトレース効果が良いと考えています。
例えば、野球少年がイチローと対話して、「プロになりたいなら、素振り毎日100本しろ!」なんて言われたら、言われた通り素振りをし始めるような感じです。
尊敬する人からの言葉って、とても自分の中で響いてくるものがあり、最もやる気が出ます。
そして何より、直接会って話を聞くのだから、リアルタイムの「生きた話」なんですよ。
その言葉は自分本人に向けられたもので、後で訂正や質問もきく分、基本的には脚色が無いんですよね(誇張の大小はあろうが…)。
そうやって人からの刺激を受けると、自分でも本を読んだりするようになり、色んなトレースを通じて自身のスキルが磨かれていくようになります。
僕はまさにその通りで、ある人と出会って刺激を受け、本格的に本を読むようになり、色々と人生が変わって行きました(笑い話なので、いずれ詳しく書きます)。
そのおかげで、僕は当時大企業で毎日死にたい気分で働いてましたが、今では仕事が大好きで、将来に夢もあって、とても楽しい日々が送れるようになっています。
さて、そういった「人と会う」というメリットが発揮しづらいのが、地元に居続ける最大のデメリットだと僕は考えています。
…あ、ここで言うデメリットとは、「社会人として成長し、仕事で成果を出す」という点においてのものですよ。
それに全く関心が無い人は、この記事を読んでも意味がないので、閉じちゃってください。
地元に居続けると、人付き合いは地元だけになるし、周りの地元民もまた「地元から出た事ない族」である可能性も高い。
ゆえに、彼らもまたトレースを出来ていない人であろうし、結果、そこから安らぎは得ても学びは得られません。
つまり、「地元にいても成長が少ない」のです。
だから僕は、田舎の高校生なんかは、ドンドン積極的に東京とかに出ていって欲しいと考えています。
東京に出れば、勉学や仕事のレベルも高く、それ相応の人々が日本中から集まって来ています。
それだけ刺激になる出会いも多いですし、自分で勉強をしていく機会も増えます。
なので、地元に居続けるのと比べると、圧倒的にスピード成長が出来るはずなのです。
地元の高校を出たら、東京とかに行って大学に行くか働く。
んで、ガシガシと都会の荒波にもまれて成長していけば良いのです。
それを経て「田舎に戻りたい」となった時に、彼らは都会で培ったスキルや知識を発揮し、地元で重宝される人材となれる可能性が高くなると思うのです。
都会のモデルを田舎へ は珍しくない
まぁ、とにかく「社会人としての成長のために、地元を離れて都会に出ろ」というのが僕の意見ではあるのですが、都会で培ったスキルを地元に戻って発揮する例などは最近増えているそうです。
「Uターン 起業」なんかでググると、結構な数がヒットします。
身近な例だと、うちの母親なんてそうですよ。笑
東京でケアマネージャーとかの資格を取ってあくせく働き、尾鷲に戻った時には、良い条件で介護の仕事に就くことができました。
愛想も良く、きっちり仕事をこなす性格みたいで、結構上から気に入られているみたいです。
他にも、東京のITベンチャーで最近流行りのビッグデータ分析などを何年か経験した後、地元に帰ってデータ分析の企業を立ち上げた知人なんかもいますし、僕の大学のゼミは行政経営を学ぶゼミでしたが、卒業後は地元の公務員になる人も多く、これも東京での学びを活かした形であると言えますね。
こういった事は、やはり地元では入手できないスキルを都会で手に入れられた例ではないでしょうか?
もちろん、都会に出なくても地元で成功している人はいますが、仕事や人材のレベルで言えば、やはり都会の方に軍配が上がります。
だから、若者こそ色んな人々に触れて、成功者をトレースし、ガンガン成長していくための環境を求めて、地元から都会に出ていくべきだと思うんですよね。
そうして都会でもまれてスキルを身に付けたら、地元に戻った時は就職イージーモードかもしれませんよ。
あー、何か論理性に乏しい文章になってしまった気もするけど、ご愛嬌で。
じゃあの。