優柔不断のあげく気になるカメラを全部衝動買いしてしまい、「妻にブチ殺される…」と絶望している男性の図↓
こんにちは、すずきです。
あなたは自分のことを優柔不断だと思いますか?
僕は正直、昔から優柔不断な人間です。
もちろん好きでそうなっている訳ではなく、パーンと即断即決できれば良いんですが、なかなかそれができないのが悩みどころ。
同じ悩みを抱えている人は多いと思いますが、なかなか脱出しようと思っても難易度が高い感じしますよねぇ。
とは言え、優柔不断は良くないことなので、直す努力はしなくてはいけません。
今回は「なぜ優柔不断が悪いのか」について、とても分かりやすい記事を発見したのでシェアします。
【もくじ】
人は決断するたびに気力を消費する
上述の記事で言われているのは、「脳の気力は決断に度に消費される」ということです。
即断即決すれば気力の消耗を最低限に抑えることができますが、逆にあれこれ悩んでいると、それだけでドンドン気力が減ってしまうと言います。
マーク=ザッカーバーグやスティーブ=ジョブズが毎日同じ服しか着ない(着替えないってことじゃないよ)のも、服を選ぶのに悩むことをしない為だとか。
記事中では根拠に対する出典が無かったので、探してみました。
スタンフォード大学ビジネススクールのレバーブ准教授が、実験により「決断疲れ」という人の習性を解明したんだとか。
私がいくつかの実験で立証したのは、「身体を使い続けていると疲労するのと同じように、精神も疲れるのだ」ということです。たとえば、人間は肉体的に疲れると眠くなり、知らず知らずのうちに目を閉じています。身体そのものが「疲れているよ」と教えてくれるわけです。ところが気力がなくなってきても、眠たくはならない。では、どうしたら疲れているとわかるのか。それは、決断した結果にあらわれていることがわかったのです。
身体が疲れるなら精神も疲れる、ということ。
そのように聞くと、僕もあなたも「当然じゃないか」と思うかも知れません。
でも、興味深いのは、「身体の疲れは眠気に現れるけど、精神の疲れは決断に現れる」という所です。
「精神の疲れは決断に現れる」とはどういう意味か?というのが以下。
私はよく「決断疲れ」について講演をすることがありますが、冒頭で「家を改装したことがある人はいますか」と聴衆に質問してみると、必ず何人かが「あります」と手をあげてくれます。そこで「どんな経験でしたか」と聞くと、多くの人が「苦痛以外の何物でもなかったよ」と答えます。「なぜそんなに苦痛だったのですか」と聞くと「バスルームの備品からはじまり、何から何まで選ばなくてはならないのが、本当に嫌だった。最後はどうでもいいっていう気持ちになったよ」と言う。次から次へと選択しなくてはならないことがやってきて「もうどうにでもなれ!」と思う――これは誰もが経験したことがあることなんです。
これ、めっちゃ分かります…笑
会議とかであれこれ物事を決めなきゃいけない時って、長丁場になればなるほど、最後の方は投げやりな意見でもOKが出やすくなったりしますよね。
もちろん、自分自身も「いや、もう何でもいいんじゃね?」という感じで、考えるのを徐々にやめていくようになりますよね。
それは、実は飽きとかじゃなくて、決断が続くことによって脳が疲労した結果だ、ということだったんです。
確かに、脳みそ使いすぎると、頭が万力で締められたような感覚になって、頭の回転や判断力が一気に鈍りますよね。
その感覚は、身体を動かし過ぎて、筋肉が疲労で思うように動かないのと似ています。
正確には「決断に至る思考」で気力が削れる
記事中では「決断するほど気力が減る」と、決断の数が多いほど疲労する、という表現になっています。
ですが、正確に言えば「決断の数」が疲労をもたらすというより、「決断に至るまでの思考」によって、疲労が蓄積すると言えるのではないでしょうか。
これはレバーブ准教授が行った「新車のカスタムオーダー実験」でも分かります。実験の内容は以下の通り。
・56種類の内装色
・26種類の外装色
・25種類のエンジンとギアボックスの組み合わせ
・13種類のホイールリムとタイヤの組み合わせ
・10種類のハンドル
・6種類のバックミラー
・4種類の内装スタイル
・4種類の変速ノブ私たちは、750人を次の2つのグループに分けて、それぞれ何をどのように決断するかを実験しました。
・降順グループ:56種類の内装色から56,26, 25……4と降順で決断
・昇順グループ:4種類の変速ノブから、4,4, 6……56 と昇順で決断
新車のカラーやパーツ、デザインを自由に選べることを利用し、750人を「選択肢が多い⇒少ない(上⇒下)」「選択肢が少ない⇒多い(下⇒上)」の順で選ぶチームにそれぞれ分けます。
そして、両チームの決断を観測していくと、次のような結果になったと言います。
56種類の内装色から決断していった降順グループは、26、25と進むにつれ、次第に自分で選ぶことを放棄するようになりました。結構早い段階で「もうデフォルト(標準設定)でいいです」と、決断するのをやめてしまったのです。一方、4種類の変速ノブから決断していった昇順グループは、降順グループよりも多くのカテゴリーを自分で選択しました。
上から下へ順番にオーダーを決断していったグループは、下から上へ順番に決断したグループよりも早く「もう標準でおk」と決断を放棄してしまったと言います。
まぁ、自分に置き換えてみたらこの結果は分かりますよね。
だって、「56種類の中からベストを選ぶ」って、実際すごい悩みますもん。
「赤がいいなー。赤だったらこっちの色かな。いや、こっちかな…でも緑もいいかも…」なんて、決断に至るまでの思考プロセスは長くなります。
やっとのことで56種類の中から内装色を一つ選んだら、今度は26種類の中から外装色を一つ決める…
そりゃー疲れるわ!!
思考量が多くなればなるほど頭を回転させるのだから、脳みそは疲れて当然ですよね。
運動量が多いほど疲労が溜まってバテるのと一緒です。
もちろん、疲れて「どーでもいいよ、標準仕様でいいよ」と下した決断は、自分にとって良い判断には決してなりません。
本当は自分の意見が色々あるはずだけど、面倒だからと無視して適当に決めてしまっているのだから。
もちろん、後で振り返って「自分の好みじゃない!」と悔しくなってしまう可能性は高いし、もしこの決断が契約書作成に関するものだったら、とんでもない契約を結んでしまうかも知れません。
決断疲れは、自らの決断の質を大きく下げてしまう危険な状態だと言えます。
優柔不断は決断までの思考量が多いので疲労する
以上の通り、「人は決断にかけた思考によって疲労する」ということが明らかになっています。
決断の数が多ければ、当然思考量も多くなるので脳は気力を消耗する。
そして、優柔不断と言うのは「一つの決断に至るまでの思考量が長い」ということなので、すぐに脳が疲労してしまうわけです。
となると…
優柔不断な人は、決断も遅い上に、その決断の正確性も乏しい
という、非常に残念な結果になることが分かります。
(↑この文章を書いている僕自身が戦慄してしまいました…)
悩めば悩むほどドツボにはまっていくのは、この決断疲れでも論理的に理解できますね。
優柔不断を卒業して、即断即決を志さなければ、いつまで経っても損をしてしまうということが良くお分かり頂けるかと思います。
即断即決できるようにするのは大変ですが、僕ももっともっと努力して、何事も判断スピードを改善して行かなければいけませんね…。
優柔不断を直して、即断即決を可能にするには?
僕の友人には、即断即決のトレーニングのために「お店でメニューを見たら即注文を決める」という所から意識をしているそうです。
確かにこれ、できそうでなかなかできません。
「ラーメンよりチャーハンが食べたいけど、唐揚げ定食もうまそう…でも値段を考えると、結局ラーメンかなぁ…」
なんて考えてしまいます。何品も注文できる飲み会なら良いですが、一品しか注文しないランチとなると、優柔不断ぶりが発揮されてしまうのが僕。
というわけで、即断即決を可能にする方法は僕が知りたい!というくらい。
なので、この本を読んで修行を積もうと思います。
脳科学の権威・苫米地英人氏が、脳科学の観点で「即断即決できる人」になるための方法を解説しています。
レビューも高いですし、これで一つひとつ即断即決の習慣を身に付けて行きたいと思います。
あとこれも読みたい。赤羽雄二氏のベストセラー3部作。
こっちはコンサル著者の本らしくビジネス志向なので、苫米地氏の本で基礎を磨けるようにしてから取り組むのが良いかな。
あなたも一緒に、優柔不断を脱して即断即決できるように頑張りましょう…笑
脳みそを疲れさせず、ベストなスピードでベストな判断ができる人って格好良いですしね!
じゃあの。