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テレビゲームはむしろ子供を成長させるので、やらせた方が良い

スーファミRPGの面白さは全国民が知るべき。

こんにちは、ドラクエよりFF派のすずきです。

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以前「ゲーム脳」ってあったよね

何年前の事だったかねぇ…

「ゲーム脳」って言って、テレビゲームが子供の脳に悪影響を与える、なんてのが話題になった事がありましたね。

 

ゲームをやりすぎると、脳の働きが低下して、物忘れしやすくなったり、成績が下がったり、暴力的になるとか言われていました。

 

僕も子供の頃は、父や祖父の影響を受けてバリバリのゲーマーでした。

学校から帰ったら、ひたすらスーファミ、プレステ、ニンテンドー64。

ドラクエ、FF、パワプロ、ロマサガ辺りは小学校時代の青春です。

 

なので、僕も「ゲーム脳」が言われ始めた頃、よく親に注意を受けました。

「あんまりゲームばっかりしてるとバカになるよ!」みたいな。

 

僕は成績が良くなかったので、何も言い返せませんでしたが(笑)。

 

でも、しばらくして気が付くと、「ゲーム脳は嘘」なんて議論がメインに。

別にゲームをやりまくっていても、脳の機能が低下するという事は無いんだと。

 

僕はそれを聞いて、大手をふるってテレビゲームに打ち込んでいました。

僕の小~高校時代の青春はテレビゲーム。

うーん、改めて書くと虚しい青春だな。

テレビゲームは子供を成長させる

今思うと、僕はテレビゲームによって育ったなぁ、と実感することがあります。

良い意味でね。

 

ゲーム脳なんてもっぱら嘘で、僕からしたら、「テレビゲームこそ子供を成長させる」ものなんですよね。

ゲームを一切やらない子より、ゲームをやる子の方が、人として成長できる。

 

じゃあ、ゲームをやることで、具体的にどう子供が成長して行くのか?

僕の意見では、以下のような能力が育まれます。

①芸術的感性が磨かれる

ゲームには、CGで作られた美麗なグラフィックと、作りこまれたBGMという魅力が存在します。

これらはまさしく、美術・音楽という芸術の類

たかがゲームと侮るなかれ。

 

今のゲームのCG技術は物凄いですし、BGMだって、シーンに合わせてキッチリと作りこまれたインストゥルメンタル。

もはやハリウッド映画にも引けを取らないクオリティです。FFとかすごいよ。

 

とは言え、それは今のお話であって、昔はCGもBGMも、技術は低いものでした。

今や映画レベルのFFだって、数色のドット絵から、カクカクのポリゴンに進化していった程度。

グラフィックは「これぞゲーム」という感じの2D画面だったし、BGMも同時に出せる音が少なく、楽器の音も電子音っぽかった。

 

 

だが、それがいい。

 

そんな限りあるゲームのスペックの中でも、当時で最大限のものを表現する。

そういう気概が、スーファミ辺りのテレビゲームにはあったと思うんですよね。

 

だから、一つ一つの点からグラフィックを描くドット絵も、すさまじく作りこまれていました。

FF6とか、ロマサガ3の敵グラフィック見たら、凄いよもう。

大型の敵キャラ1台書くのに、一体何時間かけて、何回ドットを打ったんだろうかと…

 

BGMは、確かに音はショボイし音数も少ない。

でも、音楽自体のクオリティは決して変わらない訳で。

ドラクエのファンファーレとか、今でもずっと人々の耳に残っているじゃないですか。

そういうインパクトを出せる音楽は、当時でも全然溢れていたんですよ。

 

だから、そういうプロの一流の仕事に触れて、子供は美術センスと音楽センスを養うことが出来るんですよ。

それはたくさんの絵画を観たり、クラシックを聴いたり、映画鑑賞をすることと変わりありません。

シーンと共に移り変わるグラフィックと音楽は、子供に物語性も与えるものですし。

 

僕はRPGが好きだったんですが、FFやロマサガとか、スクウェア作品のBGMは最高でした。

今でも良く聴きますが、そんなBGMをずっと聴いていたからこそ、中学になって本格的に音楽に目覚めたと思うんですよね。

音楽を聴いて、軽音に入ったりして良い趣味を作り、自分で作曲したり。

僕の中学~大学の青春は音楽でもあったので、非常に大きな影響を受けたと思います。

②想像力が磨かれる

ゲームは想像の世界。そう、イマジネーションです。

現実をベースにしていようとしていまいと、そこは現実ではない世界。

剣と魔法で魔物を倒したり、ぷよぷよが降ってきたり、異形の殺人鬼がいたり、時速300kmで公道レースしたり。

現実にはあり得ない世界がゲームです。

 

そんな「現実にはあり得ない」ものを創り出すには、想像力が必要ですね。

名作映画「ET」を作るには、「宇宙人」という発想と「宇宙人と人間の絆」という発想が出なくてはいけません。

現実にいない宇宙人という存在が、人間と仲良くしたらどうなるのか…

そういった事を実際にイメージできるのが想像力ですよね。

 

また、地動説を唱えたコペルニクスも、想像力が豊かだったと言えるでしょう。

当時当たり前とされていた天動説を覆すその理論は、まず発想ありきで、そこから科学的検証を始めたはずです。

同じ理由で、ニュートンも、アインシュタインも、豊かな想像力のもと、偉大な科学的発見をしています。

 

ゲームという空想の世界―それも人を楽しませ、熱狂させ、感動させるもの―を作るというのは、本当に想像力の塊。

映画を一作品作る以上の、長く細かな世界まで作り込む豊かな想像力をもとに、ゲームは存在しています。

 

そんな一流の創造的世界に触れた子供達は、そりゃあ想像力が伸びます。

道端に小さな木がぽつんと生えていたら、「これはきっと世界樹で、来年には100mくらいの背丈になって、この辺りの街は鳥たちが住む森になるかもしれない」なんて思うわけです。

 

子供にはそういう想像をさせておけば、豊かに育つんじゃないでしょうか。

さながらディズニーランドを楽しむ子と同じです。

自分の想像力を存分に使って、その空想の世界を享受するっつーか。

まぁ、大人になってもそれだと、お花畑って言われちゃいますがね!

 

とは言え、ゲームは確実に、子供の想像力を伸ばす力があります。

非現実的なファンタジックな発想はもちろん、サスペンスやホラーのような「現実にアクセントを加えた世界」のイマジネーション等々。

この能力は将来、テレビ番組やゲーム、映画などを製作するような、クリエイティブ職に就いた時、大きく発揮されるのではないでしょうかね。

③物語を組み立てるのがうまくなる

もう一つ、クリエイティブ職に大きな力を発揮できるものがあります。

それが「物語の組み立て」の上達です。

 

ゲームは大体、特にRPGでは、練られた物語(ストーリー)をもって進行します。

「魔王を倒せと王に命令される⇒竜を倒して囚われの王女を助ける⇒魔王を退治して世界平和」というようなのがストーリーですよね。

このストーリーに数多く触れることで、子供は「物語の組み立て方」を理解します。

 

これも映画と同じところですね。

映画も、やはりストーリーに基づいて、2時間に凝縮されたドラマが展開される。

話の起承転結が存在していて、それを理解することで、全体のシーンがはっきりする。

映画を観ていれば、物語の組み立て方は上達します。

 

ゲームでは、映画より全体の物語を掴むのが難しい(プレイ時間が細切れかつ長くなる為)分、一つ一つの細かなシナリオまで見ていく事になるので、より深い物語の部分まで見ることができます。

 

こういう物語を組み立てられる能力を持っていて、人を惹きつけられる物語を持った作品が初めて作れるようになるんですよ。

クリエイティブ職に就くには、必須のスキルではないでしょうか。

 

また、物語の組み立てって、実は営業職やマーケティング職にも大切なんですよ。

つまり、物語の中には必ず、共感や感動があるので。

お客さんを感動させたり、納得させたり、喜ばせたりする話の仕方、文章の書き方を理解できる。

だから、営業成績や販売実績が積める実力にも繋がります。

④国語力が付く

僕はRPGをメインに遊んでいたのですが、RPGって、キャラクター同士の会話が多いんですよね。

で、当然ながら色んな漢字が出てくるわけですよ(初代スーファミ以前は除く)。

すると、分からない漢字は調べたり、キャラのボイスを聞いたりして読もうとするんですよ。

 

そのおかげで、僕は気が付いたら「小学生にしてはやたら漢字を読める」と、微妙な褒められ方を良くされていました。

 

また、人と人との会話を文章で見ることによって、文章の組み立て方や、言葉の持つ色々な意味を理解することもできます。

だから、初歩的な国語力が付くことに繋がるんですよ。

 

かまいたちの夜みたいなサウンドノベルだったらなおさらですね。

小説的な文章に触れて、より国語力を養える上に、文学にも興味を持つようになるかもしれません。

⑤反射神経が養われる

アクションゲームやシューティング、レースゲームだと、反射神経が育ちます。

これは、「突発的に来る物事に対して、素早く正確に対処する」必要があるゲームだからですね。

 

これらのゲームを集中してプレイしていると、とっさの判断も素早くなる。

反射神経や動体視力も養われ、運動と組み合わせたら、スポーツにも良いはずです。

運転免許も取りやすくなるんじゃないでしょうか(ドリフトしまくりたいレースゲーム狂は除く)。

 

いや、最近のシューティングゲームはすごいですよ。

敵が平気で画面を多い尽くすほどの弾丸をバンバン撃ってきますから。

一体、どうやって攻撃かわすんだと…

 

それをほんの数秒で見つけて、全部機体をその通りに動かさなきゃいけないので、これはかなりの訓練になるのではないかと思います。

僕は出来る自信がないです。

という訳で、「ゲーム全面禁止」はやめよう

はい。という事で、テレビゲームには子供を成長させる要素がいくつもあります。

特に、①~③の、芸術的…クリエイティブセンスが磨かれるのは、非常に大きなポイントだと思っています。

これは学校ではなかなか積極的に教えてもらえない部分ですしね。

 

だから、たまに「ゲームやっちゃダメ!」ってご家庭もあると思うんですが…

僕は、「それこそダメ!」って意見です。

ゲームやらせまくりも良くないと思いますが(姿勢が悪くなったり、運動不足になるので)、ちゃんと楽しめるくらいの時間は与えましょう。

 

ゲームから学べる貴重なスキルは、案外バカにできないものです。

僕も、今大人になって「子供の頃、ゲーマーで良かった」って思う時、マジでありますもん。

音楽などの趣味はもちろん、仕事でも役に立つことがあったりするんですよね。

 

 

僕は今でもテレビゲームをやりたいです。

スマホゲームには何故かあまり関心がないので、ポケモンGOをゆるーくやる程度で良いのですが。

やっぱり、FFシリーズ、DQシリーズ、聖剣シリーズとか、我が青春のタイトルはもう一度プレイしたいですね。

 

いや、それは成長うんぬんってより、もう趣味の領域ですけどね。笑

 

ただ、僕はまだまだ、ゲームに時間を費やすべきではない時だと思っています。

仕事しなきゃいけないし、地域おこしとか、色んな事を勉強しなきゃならないし、独立できる収益源を作らなきゃいけないし。

地域おこし協力隊の任期が終わるまで、結婚して子供が産まれるまで、子供が小学校に入るまでに…

それぞれのタームまでに、クリアしなきゃいけない事がいっぱいあると思うので。

 

もう少しの辛抱。がんばんべ。

という訳で、僕がまだテレビゲームをプレイしない分、良い子のみんなはゲームを楽しんでプレイするんだぞ!

 

 

じゃあの。