せっかく尾鷲から名古屋には行きやすいのに、ほとんど行けてません。
こんにちは、田舎暮らしが板に付いてきた気がするすずきです。
名古屋城、熱田神宮…えーと、大須観音、あとは…
あなたは「名古屋の観光」と言ったら、どんなスポットを浮かべますか?
僕がパッと出てくるのは、上の3つくらい。
後はナガシマスパーランドですかね。三重県桑名市ですけど。
東京出身の僕からすると、名古屋って観光のイメージが全然無いんですよね。
むしろ何というか、名古屋は目的とする場所じゃない。
あくまでも交通の起点って感じで、三重や岐阜に行くための乗り換え地点って印象。
で、乗り換えのために名駅を使って、せっかくだからと名鉄百貨店とかで名古屋めしを食べてから移動するんですよね。
それはひとえに、僕が単に名古屋の魅力を食事しか知らないってだけなら良いのですが。
どうにも、そう感じているのは僕だけじゃないなーと感じるのです。
他の三大都市である東京・大阪は、観光地としての魅力もあります。
東京は世界最大の都市圏を抱える超大都会だけあって、新宿なんて観光地でも無いのだけれど、「日本のナンバーワン」を見たいがための観光が成り立つ。
他にも、浅草、上野や秋葉原、銀座(全部下町じゃねーか)といった世界的に名の知れた観光スポットもあり、世界中の人々が観光に訪れる場所でもあります。
また、大阪はやっぱり「コテコテの大阪文化」が根強く残っている街で、食事だけでなく、雑然とした街並みや住民性など、あらゆる部分でそれを感じられます。
道頓堀や新世界は「まさしく!」って感じだし、それに加えてUSJだったり、大阪城などもあるから強いのです。
でも、それに比べると、やっぱり名古屋は観光のイメージって薄い。
もちろん熱田神宮とか名古屋城とかは立派な観光地として成り立っているはずなんですが、「名古屋」で見ると、インパクトが無いんですよねぇ。
東京の人に、「名古屋のイメージって?」と質問したら、大体おそらくは以下の答えが返ってくるでしょう。
「八丁味噌」
「シャチホコ」
「みそかつ」
「エビフリャー」
「トヨタ」
「天むす」
「ひつまぶし」
「手羽先」
「ういろう(何かの素材です)」
「ドラゴンズ」
「名古屋城」
「新幹線」
「東京と大阪のあいだ」
「喫茶店(コメダ珈琲、モーニング文化)」
「あんかけスパゲティ」
「台湾まぜそば」
などなど。
ほとんどが名古屋めしになると思います。
まー、確かに名古屋めしはうまい。
濃い味が好きな僕にとっては、名古屋に行くたび食事が楽しみで仕方ないです。
矢場とんの味噌カツは、定番だけどすごく美味かった…
名古屋めし以外の、名古屋の観光的魅力を探してみよう
さて、結局、僕は名古屋の観光には名古屋めし位しか印象が無いのですが…
それだと勿体ないですし、名古屋の属州・三重県民として、やっぱり親玉の魅力を知らなきゃいけません。
という訳で、実際に名古屋観光に行く前に、名古屋の観光スポットを勉強してみましょう。
トリップアドバイザーから取った観光スポット人気ベスト5は以下の通りです!
1位 トヨタ産業技術記念館
この施設のことは、僕知りませんでした。
日本が世界に誇る自動車メーカー、トヨタ自動車の歴史を存分に知ることができる施設だそうな。
創業当初からのかなり細かいエピソードや業務に使用した機器までも網羅していて、トヨタの歴史が深く学べるようです。
名古屋市、愛知県、日本国を作り上げ、大きく支えてきた天下のトヨタ。
一企業でありながら、これだけの影響力とインパクトを持っているのは凄いですね。
自動車好きの人なら、ここは名古屋観光のベストスポットになり得るかもしれませんね。
2位 名古屋港水族館
水族館が2位って言うのは、個人的に何だかなぁって気もしますけど。。。
(唯一無二の施設ではないので)
とは言え、名古屋駅からも近く、かなり規模の大きい水族館なので、見応えは凄そう。
イルカショーが圧巻だとか!
写真を見ても、この頭数が一気にショーをするとなると、そりゃあ迫力満点でしょうねぇ。
3位 リニア・鉄道館
第3位はリニア・鉄道館です。
何だか意外な所が上位にランクインしていますねー。
っていうか、ミュージアムばっかりだ。
やっぱり名古屋は新幹線のイメージがあるんですよね。
リニア中央新幹線の開業も期待されている所ですし、トヨタと同じく、JR東海も一企業ながら人々を惹きつける事業を行っているんですね。
国鉄時代の車両から建設中のリニア新幹線まで、色んな車両が展示されているとか。
鉄道マニアや子供連れの家族にオススメなスポットですね。
ちなみに、僕は鉄分比較的豊富ですが、鼻の穴フガフガしながら列車の写真を撮りまくったりはしないので悪しからず。
4位 熱田神宮
いよいよ来ました、熱田神宮。
ようやく歴史文化を誇る「非都市型観光施設」が出てきましたね。
名古屋市民の初詣場所と言ったらやっぱりココらしいです。
熱田神宮は、全国でも初詣の参詣客ランキング上位。
織田信長が桶狭間の戦いの必勝祈願をここで行ったとも言われる、由緒ある神社です。
地下鉄なども通っていてアクセスが良く、かつ広大な敷地に色んな見所もあるので、それだけ多くの参詣客を受け入れているのでしょう。
伊勢神宮に行くのも一苦労ですしねー。
5位 名古屋城
そして5位にランクインしたのが名古屋城。
口コミ数は圧倒的一番だったのに5位とは、上4つに比べると評判は高くないようです…
(トリップアドバイザーは評価点と口コミ数の両面でランク付けしてるっぽい)
徳川家康が天下統一の最後の布石として造ったのがこの名古屋城みたいです。
立派に再建された天守閣の内部は博物館になっていて、中はエレベーターもあってビルみたいな感じだそうです。
イベントも良く開催されていて、観光客数は名古屋トップじゃないでしょうか。
市役所近くにあり、アクセス良好なのもポイント高いですね。
意外と名古屋も観光スポットはあるんだけれど
以上、トリップアドバイザーで上位5位のものをピックアップしました。
これで何となく「名古屋がパッとしない理由」が分かった気がします。
立派な観光施設はあるんだけれど、人気が高いのは「都市型観光施設」が多い。
都市型観光施設っていうのは、博物館とか、水族館とか、天文館とか、そういう近代的に作られた施設を指します。
そういう施設がメインになっていると、やっぱり「神社仏閣や、自然の美」という、ザ・観光地的なイメージの地域では無くなってくる。
都市型観光施設は、街と一体になって観光地を作るというより、「ここは観光施設ですよ」と、一つで完結してしまうもの。
なので、「名古屋=観光都市」というイメージがなかなか作られないんじゃないかなと。
他の大都市でも、観光地として名高い都市は、やはり「点ではなく、面」で観光スポットが存在します。
東京なら浅草などなど。大阪も道頓堀とか「ミナミ」など、観光スポットがエリア単位。
横浜、神戸などは貿易港として、かつての洋館などが点在しつつ、全体の統一感ある街並みを形成しています。
札幌は雪国の雰囲気と、歴史的建造物の多さといった統一感。
福岡も飯ばかりのイメージですが、屋台文化は大きな観光資源になっていますね。
広島、仙台は平和記念公園など、主要な観光スポットは点のイメージですが、観光都市のイメージはありますね。
これは近隣にある強力な観光地(宮島や松島など)へのアクセス拠点となる街だから、観光都市として見られるんじゃないでしょうか。
それを言ったら、名古屋というか愛知県全体が観光地のイメージではないので…
名古屋とか愛知って、工業や交通、陸運で発展してきた街なんですよね。
だから、どうしても「働きに行く場所」という性格が強く、観光的要素が必然的に育ってこなかったのではないでしょうか。
とは言っても、大阪や横浜も工業地帯を抱える街なので、要は街全体で歴史文化保全をしてきたか否か、って気もしますが…
尾張名古屋は戦国時代の重要な場所でもありましたしねぇ。
まぁ、名古屋の観光的魅力を発見できていない時点でとやかく言ってても何もならないので、今度本格的に名古屋観光をしてみて、どんな想いを抱くか見て行きたいと思います。
ここ最近、休日は予定が詰まっているから、旅行に出るのは秋になってからだなー。
じゃあの。