紀伊半島って言うか、普通に日本一狙えるクラスですがね。
こんにちは、超久々に紀勢本線の普通列車に乗ったすずきです。
過疎地がまさかの賑わい。熊野大花火大会はヤバい
三重県南部・東紀州地域で最も有名なイベント。
それが毎年8月17日に開催される「熊野大花火大会」です。
会場となる熊野市は、東紀州地域を代表する観光地。
鬼ヶ城や花の窟神社、熊野古道伊勢路など複数の世界遺産を抱え、さらに丸山千枚田や赤木城、湯ノ口温泉など、海から里山まで豊富な観光資源を持っています。
しかし、実は尾鷲以上の過疎地で、人口は市にも関わらず、約17,000人。
尾鷲の倍近い面積を持ちながらも、人口は熊野の方がやや少ないです。
しかし、そんな人口の少ない熊野市が、花火大会の時だけは一変。
日本一長い砂礫海岸である「七里御浜」が人で埋め尽くされ、道路は交通規制で上下線とも大渋滞。
普段2両編成で空気輸送の列車(単線非電化!)は、臨時の増便があるものの東京の朝ラッシュ並の混雑になります。
花火大会の参加者数を調べてみたら、昨年で人口の約4倍、70,000人程度も来ていたそうです。
いやー、そりゃ街がパンクする訳だ…
ですが、それだけの大人気にはやはりワケがある。
という訳で、子供の頃に連れてってもらったきりだった熊野大花火大会に、せっかくだから参戦することにしました。
自家用車で行くと大変な事になるので、汽車で行きます。
尾鷲から熊野市までの一時間…座れねぇ!小田急線か!
普段ガッラガラの尾鷲駅が、東京のそこらの駅並の人口密度でしたからね…
2両編成が来られたら、そりゃ座れないって。
熊野に着いたよ
はい。熊野市駅に着きました。
現在19時半くらい。ものすごい人の波でございます。
花火大会は既に始まっているので、駅からまっすぐ歩いて会場の七里御浜を目指す途中にも、ドンドン花火が打ちあがっています。
会場である七里御浜の前、国道42号線との交差点辺りから屋台が出ていました。
なんか、牛串とか普通に売ってて、東京の祭りの屋台よりレベルが高いです。
さて、会場に入ったら…予想はしていたけど、ものすごい混雑!
普段スコーンと抜ける風景が非常に綺麗な七里御浜が「人がゴミのようだ!」状態。
いや、人、多すぎでしょ………
うえっぷ
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バルス!
…じゃなかった、花火が人混みと熊野の空を鮮やかに照らします。
熊野の花火の魅力は、何と言っても近距離での大爆発。
尾鷲の花火も近距離で、爆発するたびに衝撃波が来ましたが、熊野も負けていない。
こんな広い所なのに衝撃が来て、「ドンッ」と重低音が響く爆音は物凄い。
文章で書くとそれだけか、って感じですが、実際に見ると本当に凄いのです。
七里御浜の海岸に座って眺める、至近距離での10,000発は圧倒的なド迫力。
様々な演目が次々と行われ、一気に感動に包まれて行きます。
まぁまぁ、画像と動画で、熊野の花火の良さを1/10でも感じてってくださいよ。
そして、名物「三尺玉海上自爆」。
海上のイカダに置いた三尺玉に点火してから船が急いで逃げ…
10秒のカウントダウン後、海面から一気に大爆発!!
これ、シャッタースピード落としてないですよ。ただ撮っただけ。
それでもこの「ドッグォォォーン」って、ジョジョの擬音みたいな大迫力はお分かり頂けるかと思います。
花火の動画はこちらをどうぞ。
途中の花火の演目を撮影したものです。
なかなか綺麗だと思いますが、これもまだまだ序の口ですね。
あ、中には「メッセージ花火」って演目もありました。
花火が文章になっていると思ったら違いましたが、これはこれで面白い。
花火の打ち上げの前に、「誰から誰に向けたメッセージ。~~~!!」ってウグイス嬢のアナウンスがあるのです。
バァーン
「好きです!結婚してくださーい!!」
…恥ずかしくて俺には無理だわ。
勇気を称えよう。
さてさて、花火大会で一番素晴らしいのはやっぱりラストですよね。
両腕を酷使した手撮りの7分半、極上のフィナーレをとくとご覧あれ。
実は、これでもまだ全ての花火が取り切れてはいないんですけどね。
とにかく「これでもかー!!」ってほどの花火が打ち上げられ、最後の最後には空全面を埋め尽くす花火。
他の花火大会のフィナーレ級を何連発もされた挙句にこれとは、やっぱり熊野は別格だ…
うーん、画像と動画だけじゃ魅力を伝えきるのは…とてもじゃないが出来ない!!
毎年8月17日固定なので行きづらいイベントではありますが、世の中に生きとし生ける人という人は全て、一度は熊野の花火を観た方が良いと思いますよ。
これに感動しない人は、「毛虫の毛ほども花火に興味がない人」とみなします。
たぶん、異論はゼロでしょうね。
そして、帰りももちろん大混雑でした。
混雑に耐えてよく頑張った!感動した!!
来年もぜひ行こうっと。
じゃあの。