こんにちは、すずきです。
先日、和歌山県新宮市熊野川町に開業予定のゲストハウス「ikkyu」に滞在しました(友達のよしみで遊びに行った)。
熊野本宮大社や川湯温泉にもほど近い、のどかな山村の古民家を改修した宿なのですが、コンセプトがまた面白いんですよ。
なんとこのゲストハウスは、電力会社の電気を一切使わない「オフグリッド」にこだわっているのです。
熊野の大自然の中で、最高にエコでロハスな生活を体験できる新しいゲストハウス。
3月開業予定ですが、あなたも一度訪れてみませんか?
この記事では、これからゲストハウスikkyuの魅力について詳しくお話していきます。
【もくじ】
- 最高にロハスな「オフグリッド」がコンセプト
- 古民家を改装したおしゃれ空間も魅力!
- ゲストハウスikkyuの周辺環境
- オススメの過ごし方
- 宿泊料金は?
- ゲストハウスikkyuの予約方法
- ゲストハウスikkyu 営業情報
- あとがき
最高にロハスな「オフグリッド」がコンセプト
ゲストハウスikkyuは、電力会社が供給する電気を一切使わない「オフグリッド」を採用している非常に貴重でロハスな宿。
屋根に設置したソーラーパネルで全ての電力を賄い、暖房や調理は薪を使用しています。
電力会社の電気は、核反応を用いた原子力発電、石油を燃やす火力発電など、環境に深刻な悪影響を与えてきた歴史もあります。
ikkyuのオーナーである熊野川町地域おこし協力隊の森くんは、東日本大震災を機に電力会社の電気を使うことに異を唱え、オフグリッド生活を考えるようになったとか。
その森くんの想いを体現したのがこのゲストハウスで、自然にあるものを生かして便利に生活をする、最高にロハスで快適な空間に仕上がっています。
このゲストハウスにはコンセントすら無いし、天気の悪い日は停電もありえますが、それもまた旅の良い思い出になるはずです。
身体の芯から暖まる薪ストーブ
食事を頂けるロビーには、こんなシブい薪ストーブが設置されています。
薪を集めたり、火を起こしたり、薪を継ぎ足したりなど手間はかかりますが、空間全体を包み込むようにほんわりと暖めてくれます。
ストーブの上で食べ物を温めることも可能です(僕が滞在した時は、皆でおでんを温めたり、尾鷲産の干物を焼いたりしました)。
調理にもかまどで薪を使用
ロビーにはバーカウンターも設置されており、奥のキッチンにはこのかまどが鎮座しています。
フライパンも使えるように改造した特製のかまどなので、非常に使いやすいんだとか。
こちらも火は薪で起こします。ガスも使わないし、もちろんIHヒーターでもありません。
いろんな種類のかまど飯(?)が食べられますね!
水も電気も使わないコンポストトイレ
水も電気も使わないけど、汲み取り便所ではありません。
ikkyuのトイレはまた面白くて、土中の微生物の力で大便を分解する「コンポストトイレ」を採用しているのです。
便器の穴には、便槽の代わりに微生物がたくさん生息した豊かな土が入っています。
この中に排便をすると、微生物のおかげで臭いも抑えられ、1~2ヶ月で畑に使える肥料へと分解されていくそうです。
ちなみに、便器は大小分離式になっていて、用を足す時は必ず座る必要があるのが面白いところ。
こうすることで効率的に便の分解が出来るようになるんだとか。
古民家を改装したおしゃれ空間も魅力!
ゲストハウスikkyuは、数年前の水害で浸水し朽ち果てかけていた古民家を再生して造り上げられた宿なのです。
しかも、多くの部分をオーナーと仲間によるDIYで仕上げたとか。
使用している木材も立派だし、完成度もとても高いし、これは凄いです。
木の温もりが楽しめるバーカウンター
バーカウンターは木の温もりがたっぷり。
深い山々に囲まれた地のゲストハウスで、上質な木の質感をゆったりと楽しみながらカクテルを頂く。
そんな静かでゆったりとした、上質な時間を楽しめる空間になっています。
立派な梁が美しい板間
半個室の2部屋の前には、イベント等も開催できる共有の板間スペースがあります。
ここは天井が吹き抜けになっていて、立派な梁を見上げられる開放的な空間になっています。
バーでお酒を飲んで、この板間で天井を見上げながら寝転ぶのも気持ち良さそうですね!
客室は綺麗な和室の半個室
ikkyuの客室は2部屋あり、それぞれ6畳の和室が隣り合って用意されています。
2部屋の仕切りはふすまのみなので「半個室」という形で販売するそうです。
このゲストハウスは2組限定で、2部屋を貸し切りにすることも可能。
家族や仲間達と、ゆったり和室での滞在を楽しむことができますよ。
山々を眺めて過ごせるウッドデッキ
ゲストハウスの外には、熊野の急峻な山々の絶景を眺められるウッドデッキが併設されています。
夏場はこのウッドデッキに座って、涼しい夜に星空を眺めながら、お酒を飲んだり仲間と語り合ったり…という時間が楽しめますね。
熊野川町はとても静かで自然たっぷりな山村なので、夜もさぞかし気持ちの良い空気が楽しめると思います。
ゲストハウスikkyuの周辺環境
ゲストハウスikkyuのある和歌山県新宮市熊野川町は、熊野本宮大社にもほど近い、急峻な紀伊山地にひっそりと佇む山村です。
町内には世界遺産の熊野川が急な山々を縫って悠々と流れています。
山と川ばかりの大自然の中に小さな集落が点在する熊野川町の風景は、どこか神秘を感じる日本の原風景と言えます。
熊野川町は近隣の田辺市本宮町や十津川温泉のように観光地化しておらず、静かでロハスな田舎暮らしを体感することもできますよ。
熊野本宮大社まで車で20分
ikkyuの近隣には、古代より神道の信仰が盛んであった熊野三山の中心、熊野本宮大社が存在します。
伊勢神宮から尾鷲などを通り、遥か100km以上続く熊野古道伊勢路も、この熊野本宮大社まで続いています。
霊験あらたかな熊野の地を代表するお宮さんと言うだけあり、熊野本宮大社は日本有数のパワースポットとしても名高いです。
そんな熊野本宮大社への観光拠点としても、ゲストハウスikkyuは便利な立地です。
熊野本宮大社の訪問記もぜひ読んでみてください▼
河原を掘って温泉に入る「川湯温泉」も近い!
とっても珍しい、河原を掘ると温泉が出てくる名所「川湯温泉」も、ikkyuからは車で15分の距離に位置しています。
夏場の川湯温泉は面白いですよー。ひたすら川で遊んで、疲れたらそのまま河原を掘って温泉に浸かるの。
で、もう少し本格的に温泉に入りたかったら、公衆浴場や日帰り温泉宿が立ち並んでいるので、そこに入れば快適です!
ここも友達と遊びに行ったら盛り上がること間違いなしですねー。
日本最古の温泉「湯の峰温泉」もあるぞ
四世紀ごろに初めて発見され、開湯は1800年という、ものすごい歴史を誇る温泉・湯の峰温泉も、ゲストハウスikkyuから20分ほどで行けます。
湯の峰温泉は日本最古の歴史を誇るだけでなく、世界遺産のお風呂「つぼ湯」まであると言います。
その温泉は、日に7回も湯の色が変わるんだとか。レインボォォウ!!
湯の峰温泉では昔から熊野参詣に来た人々の癒しと禊ぎに使われていたようで、そのために熊野の参詣道の一部として、つぼ湯が世界遺産に含まれているようです。
残念ながら、僕は湯の峰温泉にはまだ行けてないので、今度絶対行きます…!
さらに、西日本最大の露天風呂だって近いぞ!
ゲストハウスikkyuや熊野本宮大社の近くには有名な温泉地が3つもあり、実は温泉好きにはたまらないスポットなのです。
上記の川湯温泉、湯の峰温泉、そして渡瀬(わたぜ)温泉です。
渡瀬温泉は小さな温泉街なのですが、とてつもなく広い、西日本最大級の露天風呂があることで有名なのです。
その広さはなんと、男風呂は6つ、女風呂は5つもの湯船があり、源泉かけ流しの温泉湧き出し量は、毎分600リットルにも達します。
毎分600リットルってやばくないですか?20秒でお風呂の湯が張れるんですよ?
もちろん露天風呂は広すぎて超快適。他の人を気にすることなくゆったりと湯治ができて、あぁ、幸せだぁー…。
オススメの過ごし方
熊野本宮大社や温泉巡りなど、近くに見所もいっぱい存在するゲストハウスikkyu。
もちろんそういった名所に訪れるのも良いのですが、僕としては、オーナーこだわりの「オフグリッド」をじっくり体験する過ごし方をオススメします。
オフグリッドは電力会社の電気を使わない、非常にエコでロハスな考え方。
太陽光発電や薪の火に電気や熱を頼らなくてはいけない生活は、若干の不便はありますが、あなたの価値観を大きく変えるかもしれません。
(宿には貸出用バッテリーがあるので携帯の充電などは不自由ないです。wifiも繋がってます)
朝と昼は、山と川の大自然以外は何もない、山村の小さな集落でゆったり散歩。
おいしい空気を吸いながら、紀州弁バリバリの温かな地元住民と軽く交流して、畑で獲れた野菜を貰ったりして。
夕方になったらゆっくり温泉につかって、夜は頂いた野菜も使って、日替わりシェフの料理を食べたり、かまどで自炊したり。
ちょっとバーカウンター越しにカクテルも頂いたら、都会より数時間早い夜更けに身を任せ、満天の星空の下で早めに眠りにつく…
ゆったりと何もしない連泊を楽しみ、ここでしかできない、原発や石油に頼らないエコでナチュラルな暮らしをしてみてはどうでしょうか。
宿泊料金は?
ikkyuは2組限定、2部屋のみの小さなゲストハウス。
一泊素泊まり料金は一人目5,000円、一人増えるごとに+3,000円となっています。
カップルでの滞在なら一泊8,000円、四人での滞在なら一泊14,000円になりますね。
なお、小学生未満で布団の用意が不要なお子様は無料だそうです。
しかも四人以上での滞在の場合は2部屋貸し切りで使えるため、子連れの家族でも安心して過ごすことができます。
新しくて綺麗な宿だし、エコでロハスな暮らしが楽しめるし、貸し切りができて子連れでも安心。
その環境を考えると、近隣のホテルに泊まるよりだいぶお得な選択肢じゃないでしょうか?
ゲストハウスikkyuの予約方法
ゲストハウスikkyuの予約は、宿泊予約サイトのAirbnbで受け付けています。
まだAirbnbを利用したことがない人は、Facebookアカウントで簡単ログインできますし、この機会に登録しておくことをオススメします。
楽天トラベルやじゃらんには載らない激安の宿や掘り出し物の一棟貸し宿、田舎の民家に泊まる体験(民泊)などに出会えますよ。
今登録すると、何と4,200円分の宿泊クーポンも付いてくるのでお得極まりないです…!
▼Airbnbへの登録と、ゲストハウスikkyuの予約はコチラ
ゲストハウスikkyu 営業情報
施設名:Guesthouse ikkyu
住所:和歌山県新宮市熊野川町宮井437
TEL: 080-1297-0758
mail:yusuke_m10@yahoo.co.jp
駐車場:有(4台程度可)
公式HP:http://ikkyu.blue/
交通アクセス
〇自家用車
・大阪市から約3時間
・名古屋市から約3時間15分
・伊勢神宮内宮から約2時間15分
〇公共交通機関(バス)
・熊野交通篠尾線、川丈線 宮井バス停から徒歩約15分
・熊野本宮大社より送迎可(熊野本宮大社へのアクセス)
あとがき
ゲストハウスikkyuオーナーの森くんとは、昨年に開催した古民家改修ワークショップで仲良くなったんですよ。
▼これの第一弾を7月に開催して、そこに森くんが来てくれました。(なんか記事の画像ファイル壊れてる…)
近隣市の地域おこし協力隊が、僕達尾鷲の地域おこし協力隊が主催するイベントに参加してきたので、「こやつ…視察かッ!」と思ったものです。
彼はそのイベントをとても楽しんでくれて、立派にハードな連日の古民家改修作業をこなしてくれました。
とても気さくで明るい彼は僕達や他の参加者とも親しくなり、夜は尾鷲の九鬼町で酒を飲みながら、真面目な話にバカな話に盛り上がりました。
思えばそこで初めて彼がゲストハウスを開業しようと考えていることを知ったのですが、まさかここまで高クオリティなものを出してくるとは…
タメという事もあり、一抹の悔しさも感じながら、さすがだなぁ、凄いなぁ、と感心しています。
森くんがここまで上質なゲストハウスを開業できるのは、何よりも彼の想いが強いからだと思います。
電力会社に頼らない、自力で自然と共に生きていく、オフグリッドという人生。
震災後の混乱を経て感じた気持ちを忘れず、それを世の中にも広げていこうと志した結果が、一つの宿として生まれようとしています。
自然と共に暮らす、エコでロハスなライフスタイルを、あなたもゲストハウスikkyuで楽しんでみませんか。
僕は友達枠で飲みに行ったり、協力隊仲間を連れてバーをしに行ったりするつもりなので、これからもたまに行くと思います。
熊野川町で僕と握手!!
僕と握手したい方(もしくはゲストハウスikkyuに泊まりたい方)は、こちらからAirbnbに登録しておくことをオススメします。
じゃあの。