あなたは普段、どれくらい現金でお金を支払いますか?
もしかしたら「今まで全然意識したことがなかった」と思うかもしれません。でも、これ結構大事なことなんです。
現金で支払いを続けると損をする
この事実を知って頂きたいからです。
いや、僕も毎日現金決済してますよ。しょっちゅう自販機で飲み物を買うので。電子マネー対応していない自販機ばっかりですからね…。
ですがクレジットカード払いなど、現金以外で支払いができるものに関しては、どれだけ少額でもなるべく現金を使わないようにしています(100円の支払いでもクレカ使うし)。
もちろん、その方が得するからですよ。日本人は現金を使いすぎです。お金に関する知識がまだまだ足りていない。
日本の現金使用率は非常に高い
まず統計的な話を。日本人がお金の支払いに現金を使用する割合は先進国の中でも非常に高く、欧米では一般的なクレジットカードやデビットカード払いはまだまだ少ないのが現状です。
以下グラフはそれぞれhttps://www.nissay.co.jp/enjoy/keizai/85.htmlより引用。
2011年から15年にかけて現金決済率は下がっているものの、依然として現金払いが占める割合は半数を記録しています。
対してアメリカ▼
2014年の時点で現金使用率は16.7%。日本の1/3程度です。しかもまだまだ下がり、キャッシュレス決済に移行していく予測です。
支払いの多くはクレジットカードとデビットカードが占めています。
また、イギリスも現金決済率の高い国ですが、今後10年で急速にキャッシュレス化が進む予測となっています▼
なぜ日本の現金使用率は高いのか
理由はいくつか考えられますが、「キャッシュレス対応の店舗がまだまだ少ない」「クレジットカードの不正利用がマスコミで取りざたされる」「現金を持ったり保管していても奪われにくい」という点が主かと思います。
日本政府もキャッシュレス化を推し進める方向ですし、仮想通貨への態度は世界的に見ても寛容なので、キャッシュレス決済に対応する店舗やサービスは今後増えていくはずです(もう税金もクレジットカードで払えるしね)。
とは言え、まだまだ日本の現金信仰が強いのは、テレビなんかでやたらとクレジットカードの不正利用が報道されることで、「クレジットカードは危険」という考えを持つ人々が出てしまったことが一因と言えます。
また、クレジットカード払いは現金のように「お金が減っていく感覚」が薄いので、浪費癖のある人がクレカ破産する報道も多くなされており、それもクレカ敬遠の一因となっています。
そして日本はとても治安の良い国なので、街中を裸現金で歩いていても強盗に身ぐるみはがされることは滅多にないし、空き巣や銀行、お店の強盗なんかも世界レベルで見るとかなり少ないです。
そのため、日本では「現金は危ない」という価値観がなく、むしろ「クレカが危ない」という認識から、クレジットカードやデビットカードといった欧米で主流の決済手段の普及スピードが遅いと考えられます。
現金を使わないことのメリット
しかし、そんな日本の現金主義社会に対して、僕はあまり良いことだと思っていません。なぜなら、キャッシュレス決済のほうが色々とお得だからです。
その理由=メリットについてまとめていきます。
決済スピードが早い
まず、キャッシュレスだと決済スピードが現金に比べて一気に早くなるんですよね。
これは電車に乗る時を考えてもらえればすぐに分かります。昔は現金で切符を買い、改札に通して乗車していましたが、今ではSuicaなどの電子マネーを改札に通してスムーズに電車に乗れますよね。
このおかげで相当改札回りが混まなくなりましたね。今や券売機で切符を買っている人なんて、田舎から都会へ観光に来た高齢者や一部の外国人観光客しかいません。
もちろんお店でも支払いもそうです。現金だと、客もお店もおつりの支払いに手間が取られてしまいますが、電子マネーやクレカ払いだと一瞬です(クレカはサインの手間だけあり)。
僕はレジに並ぶのが大嫌いで、前の会計が現金決済で手間取っているとすごくイライラしてしまうので、コンビニやスーパーでは全てクレカ払いにしています。
利用額と履歴が一目でわかる
さっき「クレジットカードだと使った感がないから破産する」なんて書きましたが、それは単に浪費癖のあるごく一部のバカだけに当てはまるものです。
現金だとお金を支払った履歴は一切残らないので、自分で家計簿などを付けないといけませんが、カードや電子マネーであれば、サイトにログインすることで今までの利用履歴が一目で把握できます。
これによって「いつ何を買ったか」「今月いくら使ったか」「来月の請求がいくらで引き落としは何日か」というのが分かりますし、万一不正利用されても履歴を見れば不審な内容に気付けるはずです。
また、クレジットカードは、マネーフォワードと連携することで、銀行の預金口座残高と照らし合わせながら利用料金を確認することもできます。
これによって、カード使い過ぎによる残高不足も防ぐことができますし、今の家計の状況も簡単に分かるようになります。
不正利用や盗難、破損に対する保証もある
現金では、お金を盗まれたり、誰かに勝手に使われたりしても、犯人を捕まえて取り返さなければそのお金が戻ってくることはありません。
しかし、クレジットカードであれば不正利用はカード会社がすぐ確認してくれますし、自分が発見したとしても、お金を引き落とされる前に凍結することで被害を防げます。
もちろん、カードを落としたり盗まれたりした場合は、それに気付いた時点でカード会社に連絡して停止してもらえば問題ありません。
また、クレカ決済の良いところは「保険が付く」というところです。
そのカードで購入した商品が破損していたら、カード会社が購入代金の一部を負担してくれたり、旅行を申し込んだら、旅行中の入院・通院や盗難、ロストバゲージ等々のトラブルまで補償してくれます。
カードによって補償内容は当然異なりますが、現金には決してない保険が付帯してくるのはとてもありがたいことです。
ポイントが貰えてお得!
もちろん、クレジットカードや電子マネー等での決済では1%前後のポイント還元もあるため、事実上割引を受けられるのも大きなメリットです。
僕は楽天カードをよく使っているので、気が付いたら楽天ポイントが溜まっています。最近の楽天はAmazonより安い商品もちらほらあるので、欲しい商品がある時にはすごく重宝しますねー。
なるべく現金払いは卒業しよう
というわけで、これだけキャッシュレス決済にはメリットがあるので、現金払いはなるべくしない方がお得ですよーということを解説しました。
日本はまだまだ飲食店や小売店、行政サービスなど現金決済しか対応していない所が多いのですが、早くキャッシュレス対応を進めて頂きたいものです。
スウェーデンは現金決済の比率が約2%、デンマークに至っては将来的に現金の廃止を検討しているなど、海外では現金離れがどんどん進んでいます。日本も追随してほしいね。
ただ、今後は仮想通貨の拡大によって世界中の銀行や役所から職員が大幅に消え、デジタルでキャッシュレスなサービスに移行することが予想されます。
そうなると割を食うのは「キャッシュレス決済に付いていけず、不便を余儀なくされる層」と「キャッシュレス化を予期できず、銀行や役所の事務作業にどっぷり漬かった職員」です。
今のうちから現金を使わないスタイルを主体にしていかないと、いずれこうしたテクノロジーに生活の利便性も働き口も脅かされてしまうかもしれません。
いくら現金が強い&公務員が強い日本と言えど、この潮流は世界的に待ったなしなので、現金に頼り続けるアナログ生活を続けるのは非常にデメリットが大きいと言わざるを得ません。
おすすめのカード、電子マネー等
クレジットカードはかなり多くの種類が存在し、チェーン店では独自のお得なクレカを発行している店も多いので、用途に合わせていくつか選ぶと良いでしょう。
僕のメインは楽天カードとAmazonゴールドです。僕は買い物も基本的にAmazonか楽天が多いので、この二枚で十分事足ります。
電子マネーはPASMOですが、首都圏ローカルの交通カードなので三重県だと全然使えないんですよね…。楽天カードにも付いて汎用性が高く、ポイントも溜まるEdyが無難だと思います。
また、今後は仮想通貨での決済も一般的になってくると思います。
まずはビットコインから店舗などでの決済が広まっていきます。また、ブロックチェーンベースのWebサービスも増えてきていますが、そっちはイーサリアム決済が主流になると思われます。
仮想通貨は、今は価格がぐんぐん値上がりする投機商品としての位置付けになっていますが、今後世間一般にも広まって価格も落ち着いてきた段階で、ようやく決済手段として生まれ変わると思います。
通貨の値上がり益は期待できるので、今のうちにbitFlyer、Coincheck、Zaifといった大手の仮想通貨取引所に口座開設して、仮想通貨を持っておいても良いかもしれませんよ。