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田舎にある「コミュニティスペース」とか「コミュニティセンター」の存在は、疑問を抱かざるを得ない

地域外の視点がない役場の人々って、その無駄に気が付かない人も多いんですよ。

こんにちは、すずきです。

田舎って、コミュニティは「武器」でしょ?

コミュニティスペースとかコミュニティセンターって言うのは、その名の通り「地域の交流施設」ですね。

地域活動の拠点、地域への情報発信の場といった役割もありますが、それも要するに「地域のコミュニケーションのため」です。

尾鷲にはあちこちに存在するコミュニティセンターでは、地域住民を対象にした「おはぎ作り教室」とかの体験イベントをちらほら実施しています。

このような形で、地域にコミュニケーションと、コミュニケーションの場を提供するのがその役割なのです。

 

…でも、良く考えてみるとですね。

田舎って、都会人から見たら「都会には無い親密なコミュニケーション」が魅力なわけじゃないですか。

 

東京では、マンションに引っ越してきても、わざわざお隣に引っ越しの挨拶なんてまずしません。

むしろ、賃料の安い物件で挨拶しようものなら、変に絡まれたり、ストーカー被害(若くて可愛い女の子は特に)に遇う危険もあるので、懸命な人はまず行いません。

街に出ても人がゴミのように溢れているので、すれ違う人々といちいち挨拶する事は決してないです。

道端で知らない人に挨拶しようものなら、凄い目で睨まれて、速足で立ち去られてしまいます。マジで。

 

そんな冷凍都市・東京とは打って変わり、田舎のコミュニケーションは豊富であたたかい。

道行く人には、知らない人でも挨拶するのは珍しくないですし、そもそも人が少ない集落部だと知り合いばっかりなので、「すれ違う⇒おしゃべり⇒すれ違う⇒おしゃべり」で、数百メートルのお出かけに1時間以上かかることもあるとか(協力隊の仲間談)。

もう家にカギとか掛けないし、そしたら勝手に近所の人が入って掃除してくれたりするらしいし、おかずのおすそ分け合戦も日夜あると言います。

そして、何もない村でやる事のない人々(特におばちゃん)は、街の傍らで井戸端会議にふけっているのです。

 

この通り、田舎には都会にはないコミュニケーションでいっぱい溢れています。

そのあたたかさが、都会で消耗している人々には魅力的に移り、近年にわかにIターンが注目されるようにもなってきているんです。

 

ソレナノニ ワザワザ コミュニティセンター イリマスカ?

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いや、何で無駄かって言うと、その施設の維持費が掛かるから。税金でしょ、それ。

固定資産税、毎月の修繕費、水光熱費、人件費、通信費、事務消耗品費などなど、色んな費用が掛かります。

その中で、コミュニティセンターは毎月それだけの価値を地域に提供しているのか?って事です。

 

もちろん、コミュニティセンターの活動範囲に含まれない地域の住民は、ただ単に税金を食いつぶされているに近しい。

だから、そういう施設の新設とかは、本来シビアに見なきゃいけないんですよ。

 

人口数百人の限界集落に、今更綺麗で立派なコミュニティセンター建ててどうすんだよ…ねぇ。

無駄に税金食いつぶしといて、「市はお金無いよってなぁ…」と言って必要な投資が出来ない状況は最悪です。

こんな状況に陥っている自治体は、全国各地あちこちに存在しているんじゃないでしょうか?

イベントは役場など公共施設で。情報発信は広報紙とかでおk

何より、コミュニティセンターって、そもそも無くても街は機能するんです。

役場は街の情報発信の中枢だし、会議やイベントに使えるスペースだって大体余っているでしょ?

基本的にそこで、情報発信や人を集めるイベント=「自治体職員が考える地域コミュニケーション」をすりゃあOK。

集落の方には掲示板に情報でも掲げて、どなたかの家でやらせてもらえれば良いんですよ。

 

それくらいの小規模でOKなんです。だって、田舎の人はコミュニケーションちゃんと取ってるから。

狭い街だから、別に体験イベントやワークショップとかしなくても、街の人がやってる事は自然と話が回って教えあったりしてますよ。

 

そんな状況の中で、わざわざ箱物作って、町内のコミュニティを無理やり「管理する」必要性は感じません。

集落で街を二分する大喧嘩が起きたとかならともかく、日常は和気あいあいと住民は交流してます。

そんな積極的で明るいコミュニティが育まれている中で、わざわざ役場の力でコミュニティを管理する必要は感じないですね。

 

そういうのは基本的に役場で全部統括管理して、お知らせは広報誌やら掲示板やらに出せばいいんですよ。

それだけで十分。後は、街の人々が自分達の面白く有益なように過ごしているはずですから。

 

 

じゃあの。