暇だったので、尾鷲から国道42号線をひたすら新宮までドライブしていました。
こんにちは、すずきです。
とりあえず、ドライブがてら新宮市の熊野速玉大社と、熊野市の鬼ヶ城に寄ってきました。
そうしたら、案外、鬼ヶ城が良くってですねぇ。レポしたいと思います。
ちなみに、今日走ったコースはこんな感じです。
そもそも、尾鷲は紀伊半島の南東部に位置する漁港の町で、東に太平洋、後は三方に急な山々が連なるという、まぁ東京の人からしたら秘境のような地に存在するわけです。
むしろ、ヘタしたら三重県民からしても秘境かもしれない。四日市市民に原人扱いされるかもしれない。
そんな尾鷲から、今日は紀伊半島をぐるっと一周結ぶ、尾鷲周辺(東紀州地方)の大動脈である国道42号線を南下し、七里御浜で有名な熊野市、上述の熊野速玉大社がある和歌山県新宮市と走ってきたわけです。
以前、尾鷲から新宮に行くまではずっと国道42号線を走っていく必要があったのですが(子供の頃の記憶で、1時間30分ほど掛かってた気が)、近年「熊野尾鷲道路」なる無料の自動車専用道路が開通したおかげで、1時間以内で行けるようになったのです。
まぁ、その道路、尾鷲・熊野や近隣の住民にはとても嬉しいんですが、いかんせん通っている地域が極端に過疎ってるもんで、例のごとく「ムダ高速」扱いでバッシングを受けているようです。
僕ももちろん有難く使わせてもらっているんですが、人々の言い分は確かによーくわかる。
だって、山間部にブチ通して、区間のほとんどトンネルだし、途中のICも、周辺人口全部で数千人行かないようなド田舎だし、そもそも交通費無料だし、採算の取りようが無いからねぇ…
行政サービスとか、インフラ整備の難しい所ですね。市民が満足しても、投資回収もできなきゃねぇ。
まぁそれはさておき。本題の鬼ヶ城に移りますよー。
まず、着いた時の写真。
鬼ヶ城は、七里御浜の北側、リアス式海岸になっている部分に位置します。
熊野の辺りは、特に「奇岩」と呼ばれる岩が多く存在していて、なかでも「獅子岩」と呼ばれる、ライオンの顔のように見える岩なんかも有名だったりします。
で、この鬼ヶ城は、その奇岩連なるリアス式海岸の崖っぷちを、遊歩道として整備して、そこを歩けるようにしているスポットなのです。
こんな感じで、岩の上を突き進んでいくなかなかハードな道です。
まぁ、歩きやすいんだけどね。
もちろん、奇岩に向かって佇むのは、青々としつつ荒々しい太平洋。
ドパーンドパーンと、岩に打ち付ける波の音を下に聞きながら、ドンドン奇岩の上の遊歩道を歩いて行く訳です。
で、素晴らしいのがこの写真の箇所。
そう。この人達、身長が20センチくらいしか無くてちっちゃいんですよね。
…こんな凄く巨大でド迫力な、ダイナミック奇岩の下をスタスタと歩ける訳ですよ。
写真には映らない美しさがあるから分かり辛いけど、これはかなりの壮観。もちろん、ここからの海の眺めも素晴らしいです。
自然の雄大さに触れたい人には、鬼ヶ城はオススメのスポットです。
僕は事前調べもなく、適当に見つけたから行っただけだったんですが、いやー、知らないとは勿体無かったなぁ。
青々とした綺麗な太平洋、打ち付ける波の音、奇岩のダイナミックさ、対岸の漁村ののどかな風景…たまりませんよ。
あ、あと、熊野では「新姫」っていう酸っぱい系の柑橘を売り出しているんですけど、この鬼ヶ城の観光センターで新姫ソフトクリームが食べられるんですよ。
適度な酸味と、ミルクの濃厚さがあいまって、これが結構美味しいのです。
もちろん、黒潮の豊富な栄養で育った熊野灘の新鮮な魚とか、シャモ・名古屋コーチン・伊勢赤どりを掛け合わせた「うまいもんにうまいもんを重ねれば超うまい」的理論の地鶏「熊野地鶏」とか、熊野はうまい飯が豊富。
マニアックかつ自然溢れる観光地が好きな人は、熊野古道~鬼ヶ城~獅子岩~七里御浜 みたいな感じで、東紀州観光コースを試してみたらいいんじゃないでしょうかねぇ。台風シーズンが来る前に。
あと、熊野には丸山千枚田っていう、有名な千枚田も魅力の一つだそうで。
僕は行きたかったけれど時間が無かったので、今日は断念しました。でも、近いうち必ず行くぞー。
しかし、熊野~新宮と移動して感じたけど、尾鷲は観光資源も少ないし、街並みも綺麗じゃない、気軽に入れる店も少ないなぁ。
熊野は観光重視、尾鷲は生活重視として育ってきていたのかな?
ニーズがあるのかどうかは知らんけど、もっと尾鷲を観光地化・賑やかな町にしていきたいな。
気軽に入れるうまい飯屋とか、埋もれた観光地を発掘するとか、やって行きたい。
じゃあの。