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秘境・奈良県東吉野村のコワーキングスペース「オフィスキャンプ東吉野」を視察してきた

静かな山村の清流を眺めながら、古民家で仕事…良いですよねぇ。

こんにちは、PC一台でどこでも仕事したいすずきです。

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先日、三重県から案内を頂き、「オフィスキャンプ東吉野」の視察に行ってきました。

 

東吉野村は、奈良県の中央部にある小さな山村。

僕のいる尾鷲市からはだいたい二時間半といった所です。

人口1,700人ほどしかいない、典型的な吉野の山村。

村内のほとんどは急峻な紀伊山地の山々が占めており、林業が盛ん。

幕末の攘夷志士、「天誅組」ゆかりの地としても知られているようです。

 

そんな小さな田舎町に、クリエイターが集うコワーキングスペース(シェアオフィス)があると言います。

これは視察に行かなきゃ!という事で、県や市町の方々と現地へ行ってきました。

まずは施設内を見学させてもらう

紀勢自動車道の勢和多気ICを降り、国道368号線・166号線経由で一時間半ほど。

険しい山道を走り続けて、東吉野村の中心集落へ到着しました。

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村役場の辺りから撮った写真ですが、橋の向かいにある和風建築の家が「オフィスキャンプ東吉野」です。

ご覧の通り、清流が目の前を流れている素晴らしいロケ―ションです。

 

間口はこんな感じ。

綺麗に改装された、ナイスな雰囲気の古民家ですね。

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エントランスのディスプレイもお洒落な感じです。

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色んなパンフレットや本が置かれていたり、自転車やギターが置いてあったり、良い感じです。

また、天井は吹き抜けになっていて、とても開放感があります。

 

入って左側がコワーキングスペースになっているのですが、右側にはコーヒーを提供するカフェ区画もありました。

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バックヤードには、改装されたトイレやお風呂、キッチン等があり、生活スペースとしても成り立っています。

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二階には和室が数室とトイレが一つ。あと吹き抜けの区画(元々は部屋だったそうです)。

ビジターの方なのか、スタッフの方なのか分かりませんが、宿泊中のお部屋が2つありました。

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内装を見てみると、元々の木材と、新しい木材が両方使われています。

新しい方は無垢なので、ブラウンに染まった元々の木材との違いは一目瞭然。

 

なぜわざわざそんなデザインにしたのか?

この謎はおよそ42秒後に解けます。引き続き記事をご覧ください↓

「オフィスキャンプ東吉野」について伺う

さて、施設内をぐるりと見学させてもらってから、いよいよ施設のお話を伺います。

 

このコワーキングスペースは、村と移住者の共同作業で設立されたもの。

まずは、村の概要や設立背景について、東吉野村役場の富本氏からお話を頂きました。

 

かつて人口9,000人以上を誇っていた東吉野村は、林業の衰退に伴い、人口は現在数分の一にまで減少。

少子高齢化も著しく、「消滅可能性都市」ランキングでも下位にいるという状況です。

このままでは地域の持続性を担保できない、という事で、東吉野村も移住促進に力を入れる事となったそうです。

 

その中で生まれたのが、東吉野村の「クリエイティブヴィレッジ構想」

元々外から東吉野村へ移住してきた坂本さんというデザイナーの方との縁で始まり、場所を選ばないクリエイター、フリーランサーを村に呼び込もうというもの。

それを体現したものが、この「オフィスキャンプ東吉野」だという事です。

 

「オフィスキャンプ東吉野」は村の所有物。

元々この場所にあった古民家を、奈良県と国の補助を受けて改装しオープンしたと言います。

そして、開業から関わり、現在村から運営を受託しているのが、デザイナーの坂本さん。

その坂本さんにも色々とお話を伺いました。

 

東吉野村に移住してから、同じくデザインの仕事をしている友人が「東吉野に移住したい」と声を掛けてくれた事がきっかけだそう。

その後、二人でオフィスに使う物件を借りようとも考えたそうですが、「俺達と同じように田舎で仕事する人が増えたら面白いんじゃね?」てな感じで、話が進んだそうです。

そこから紆余曲折あり、奈良県や東吉野村長にも支えてもらい、念願のコワーキングスペースが出来上がった…という事です。

 

コワーキングスペースは立ち上がってから一年半で、400名以上の利用客があるとか。

一日500円のビジター料金のみの設定という事もあり、デザイナーや職人等、関西圏に留まらず多くのクリエイター達に気軽に使ってもらっているそうです。

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2階からの眺め。

こうして清流と山々を眺めながら、パソコン一台で仕事をする。

そんな人が、このとても小さな村に何百と集まっています。

 

さらに、ショートステイやカフェ利用も合わせれば、来客数は1,000人以上に上るとか。

大阪市や奈良市からもそう遠くなく、かつ山村の大自然が味わえるこの環境は、とても恵まれているんでしょうね。

 

コワーキングスペースとして、色んなクリエイターの方々が「オフィスキャンプ東吉野」で自分の仕事をする。

プロジェクトによってはメンバー同士で協力する場合もあるし、気さくな交流があるんだとか。

何だか、とても羨ましいですねー。前まで住んでたシェアハウスみたいな感じだ。

 

 

熱く語ってくれた坂本さんは、とても情熱と考えのある方だなーと感じました。

それを最も感じたのは、先に挙げた「新しい木と古い木」をミックスしたデザインのこと。

一体、なぜあえて無垢材を使い、元々の木材と全く違う色合いでGOしたのか。

 

それは「新旧が入り混じる」という、このコワーキングスペースのデザインコンセプトからだと言います。

 

古民家をリノベーションする時に、果たしてどんな空間にするか…

それを考えた時、「新しいものと古いものを共存させる」という考えに至ったそうです。

 

新旧入り混じるその様は、まるで自分達移住者と、昔からの村民のようだと言います。

古き良きものを活かしつつ、新たな魅力を付け加え、シナジーを発揮してより良いものになっていく。

クリエイティブヴィレッジと化していく東吉野村の心構えを体現したようなデザインになっていると言う事です。

もちろん、木材は東吉野の木を使用。

 

この話を聞いて、僕は凄いなぁと感心したわけです。

やはり、デザインが出来る人っていうのは、デザインの背景をすごく大切にする。

僕もコピーライティングとか、「売れる広告」の作り方を学んできた為、共通する部分がありますが。

要は、「全ての構成・行動には意味がある」と言うのを、重々理解して、熟慮の上実行している訳です。

 

僕はデザイン面に関してはずぶの素人なので、単純に関心します。

いずれは古民家改装をビジネスの一環にしたいとも思っているので、こういうお話を聞けるのは素直にありがたいなぁと。

 

 

ちなみにこの坂本さん、東吉野村の地域おこし協力隊・大谷さんが立ち上げたローカル誌の製作に対するアドバイスも行ったんだとか。

大谷さんにもお話を頂きましたが、非常に綺麗で、分かりやすく面白いローカル誌を作っておられました。

何でも、尾鷲のインターンシップとかの記事を参考にして作ってくれたんだとか…

意外なところで繋がりがあるんですなぁ。。。さすが尾鷲だ。

 

 

関西圏のクリエイターの方々、ちょっと東吉野村まで足を伸ばして、「オフィスキャンプ東吉野」で仕事をしてみてはいかがでしょうか。

一日500円で利用できて、コーヒーも飲めるし宿泊もできるとのことですよ。

今回の視察で感じたこと

今回お話を伺って僕が感じたのは、やはり「人と人との密な交流の場」が、地域には大事なんじゃないかなと言うことです。

 

僕はシェアハウスに住んでいたから良く分かりますが、やはり人生何が一番楽しいかって、「面白い人といる時」なんですよね。

それに賛同する人は、結構多いんじゃないでしょうか?

特に若者は、恋愛を抜きにしたって、そういう出会いを求める人は多いはず。

田舎に移住して来るような好奇心旺盛な人だったらなおさら。

 

そういう人にとって、面白い人とゆるく継続的に繋がっていける場があると、とても面白いんじゃないかなーと。

それはイベントとか、飲み会とか、習い事、仕事って場でもいい。

けど、コワーキングスペースとか、もっと気軽に若者が集って継続的に繋がれるような場所があったら、個人的には嬉しい。

 

尾鷲に移住者や若者、あと経営者向けのコミュニティスペースなんて作りたいなぁ、と思いました。

柔軟な発想で、何かゆるーく仕事とか、まちづくり活動が生まれるような場所。

昼間から酒だのコーヒーだの飲みつつ、まじめな話もゲスな話もするような…

まぁ、スペースが余っているので、それが我が家でもまぁ良いんですがね。笑

 

居心地が良く、かつ何らかの活動にも繋げて行けるようなコミュニティスペース…

一つ、やりたい事業が見えてきたなぁという感じです。

 

 

じゃあの。