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活動休止前LUNA SEAのおすすめアルバムをランキング順で紹介

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こんにちは、すずきです。

 

あなたはLUNA SEAを聴いた事がありますか?

昭和末期から今も活動を続ける邦楽ロック界の大御所であり、ヴィジュアル系(V系)バンドの大御所であります。

ボーカルのRYUICHI(ソロ活動では河村隆一)のクセが人を選ぶ所ではありますが、無数のバンドに大きな影響を与えてきた彼らの音楽は紛れもなく本物。

「彼らを聴かずして、邦楽ロックは語れない」と言っても過言ではないアーティストの一つです。

 

そんな僕の愛するLUNA SEAの活動休止前のアルバム全7作(シングルス等除く)に関して、自分が好きな順にランキング付けしつつ紹介しますよ。

「LUNA SEAをしっかり聴いてみたいけど、何のアルバムから聴けば良いか分からない…」

「V系バンド独特の曲調が好きで色々なバンドを聴いてみたいけど、何から聴くべきだろう」

という方はぜひ参考にしてみてください。

 

【アルバムランキングと収録曲の索引】

1位:MOTHER(1994年)

映えある個人的第一位に輝くのが、1994年発表の「MOTHER」

MOTHERはLUNA SEAのアルバムの中でも最高傑作と名高い名盤です。

 

初期のように刺々しいパンク感も残しつつ、キャッチーで軽快ながら幻想的で深い世界観に引き込まれます。

ロック・バラードの比率もちょうど良くて、流れも最高に綺麗なので、飽きずに何回も何回も繰り返し聴きたくなってしまう魅力のあるアルバムですよ。

このアルバムは、ロック好きを自称する人間なら聴かなきゃダメです。マジで。MOTHERも聴いていない奴が邦楽ロックを語れると思うなよ!って勢い。

 

MOTHERの収録曲一覧

1:LOVELESS

LUNA SEAのライブ開幕曲と言えばこの曲。ドイツ語で"Eins, Zwei, Drei, Vier…"と淡々とカウントするのが特徴的な長いイントロは、否応なしにLUNA SEAの世界観へと引き込まれていく魅力があります。

ミドルテンポでうねるベースリフ、幻想的な雰囲気と音使い…一曲目からこのクオリティはヤバい!これから続く一連の曲が大いに楽しみになる、そんな定番ナンバーです。

2:ROSIER

名曲の後に続く名曲!ROSIERもLUNA SEAを代表する曲の一つで、ライブでも超お馴染みの定番ロックチューン。ベーシストのJ自身が「傑作だ」と原曲を持ち込んだだけあり、何と言ってもベースが前面に出まくっててメチャクチャ格好良いんですよ!

ちょっと時代は感じる曲だけど、熱いシャウトやギターソロの最初に入る英語の語りなどなど、激アツなポイントが目白押し。特にライブでは、Jがベースを弾きながら語った後、マイクスタンドをぶん投げるという定番のパフォーマンスで大盛り上がりです。

3:FACE TO FACE

アップテンポなROSIERから一転、今度は重くてダークなチューンに。妖しくメロウな雰囲気と低中音で歌い上げるRYUICHIの歌唱力に惚れ惚れします。

ギターをあまり深く歪ませず、浮遊感も出しながらこの重々しさを表現しているのは、やはり彼らが天才である所以なんじゃないでしょうか。

4:CIVILIZE

ダークでパンキッシュなナンバー。ちょっと変わったタイトルですが、政治批判的なメッセージが込められています。LUNA SEAにありそうで意外と少ない曲調。LUNA SEAでは珍しく、ギターソロではSUGIZOの速弾きが聴けますよ。

5:GENESIS OF MIND ~夢の彼方へ~

MOTHER以降のアルバムでお馴染みになる、アルバム中盤の長大バラード1作目。8分以上あるこの曲の歌詞は、RYUICHIが死んだ親友に手向けたもの。それだけに非常に感情のこもった、表現力の塊のようなヴォーカルに圧倒されます。叫びながら歌う箇所は本当にヤバイ。

6:AURORA

明るく幻想的で切ないミドルテンポのナンバー。ノイズやシンセサイザーも良い味を出していて、ポップでやや地味な曲でありながらもじっくりと聴かせる魅力のある曲です。

7:IN FUTURE

このアルバムの中で最も攻撃的な曲。終始ダークでアップテンポなパンクナンバーです。Aメロのディストーションがかかった早口ボーカルが印象的。

8:FAKE

結成から無期限活動休止前の2000年まで、LUNA SEAのライブで唯一1回も演奏されなかった曲。理由は「音を重ねすぎたから」。短くて地味な曲ですが、MOTHERのアルバムの雰囲気と流れをうまく作っているいぶし銀のミドルナンバー。

9:TRUE BLUE

2曲目のROSIERと同じくシングルカットの曲。めっちゃシンプルなロックナンバーですが、ちょっと幻想的で切ない雰囲気かつ軽快な疾走感があって、気が付けば大好きになる曲です。

余談ですが、BLOOD STAIN CHILDというバンドのカバーも必聴です。抱腹絶倒

10:MOTHER

アルバムタイトルと同じタイトルのバラードナンバーで最後を締めくくります。この曲は後にシングルカットされました。非常に幻想的で、その世界観と圧倒的な歌唱力に気が付けば引き込まれていく一曲。逆再生ギターのようなバイオリンが良い味出してます。

 

2位:LUNACY(2000年)

活動休止前最後のオリジナルアルバム。「LUNACY」というタイトルは、バンド結成当初のバンド名から取ったもので「狂気」という意味です。最初期はかなり尖ってたんですよね。

でも、このアルバムは全然狂気を感じる事は無く、「完成されたLUNA SEA」という感じで、落ち着きと上品さ、そして奥深さが十二分に感じられる作品になっています。

全体的な曲調としては、今までよりストレートなロックになったなという印象で明るく軽快。河村隆一チックな愛に溢れてはいますが、実はクセも強くなく、逆に魅力的なナンバーが目白押しになっています。

と言うのも、このアルバムはソロ活動以降歌い方がナヨナヨしたRYUICHIのボーカルに合わせて作られた曲が詰まっており、前作「SHINE」には無かった曲との一体感が前面に出ているからなんですよ。

 

LUNACYの収録曲一覧

1:Be Awake

歓声の効果音から始まる、明るく軽快なロックチューン。今までのLUNA SEAには無かった始まり方にやや面食らうものの、ノリの良さからスッと馴染めます。ひたすら裏打ちが続くSUGIZOのギターリフに、INORANの絶妙なアルペジオが乗っかってくる感覚はやはりLUNA SEAの醍醐味です。

2:Sweetest Coma Again feat. DJ KRUSH

タイトルにある通り、DJが曲に参加している珍しい曲。シングルカット曲ではありませんが、映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」の日本版のテーマ曲になっています。

ノリの良いミドルテンポな曲調に、さらにノリノリなスクラッチ音が入ってくるのが特徴的。「こんな曲もうまく書けるんだなー」と、LUNA SEAの懐の深さを感じられる一曲です(初期が大好きな人は、この曲が嫌いって人も多いだろうけど)。

3:gravity

シングルカット曲のバラードで、僕がLUNA SEAの中でもっとも好きな曲。この曲をヘッドフォンで聴いて何回涙したことか…めっちゃシンプルなのに、とことん奥深い。INORAN原曲の良さが究極的に出た曲だと思います。

曲調はLUNA SEAに良くある幻想的なスローバラードとは異なり、ミドルテンポ・ミドルトーンで淡々と続いていく感じ。バラードなのにベースが激しかったりするギャップも魅力的ですが、何より凄い歌唱力でシブく歌い上げるサビの最高さと言ったらもうね。

この曲の良さは、何回もマジで聴いてみないと分からないと思います。スルメ曲。

4:KISS feat. DJ KRUSH

この曲も、2曲目のSweetest Coma Againと共に、DJが曲に入っています。ベースリフが印象的で、ややファンキーな雰囲気が面白い一曲。やっぱり、DJが加わると世界観が大きくリアル寄りになって、ミクスチャーっぽい軽快さが磨かれますね。

5:4:00AM

「午前4時」を見事に表現している曲。携帯電話の着信音(昔懐かしの「ピリリリリリ」ってやつ)から始まり、終始静かに展開するミドルバラードです。ピアノとアルペジオの綺麗さ、ウィスパー混じりに歌い上げるRYUICHIのボーカルが魅力。

6:VIRGIN MARY

定番のアルバム中盤長大バラード。タイトルや幻想的な曲調は、昔ながらのLUNA SEAという感じです。こういう長大バラードを聴いていると、RYUICHIの歌唱力は本当にアルバムを経る度に上達しているなーと驚きます。

7:WHITE OUT

前曲からの繋がりがたまらないミドルテンポのポップナンバー。LUNA SEAは、本当にこういう何でもないミドルチューンをうまく聴かせるのが上手いんですよ。単体で聴いても良いんだけど、アルバムの流れを作るのに非常に良い役割を果たしている。聴いてて気持ちが暖かくなる曲です。

8:a Vision

ノリノリのパンキッシュなナンバー。「クール」って言葉が良く似合う曲調で、ラップの駆け合いパートがたまりません。J原曲らしさがにじみ出ている、ライブで盛り上がる一曲です。

9:FEEL

綺麗なアルペジオ主体のトーンから一転、七弦ギターのヘヴィなギターリフに切り替わるのが特徴的な珍しい一曲。ロックナンバーでありながら、何とソロはギターではなくヴァイオリンという変わり種(ギターのSUGIZOはヴァイオリンも弾くんです)。

10:TONIGHT

シングルカット曲で、ライブでは定番のノリノリなロックナンバー。とてつもなくシンプルな構成で、ギター(INORANのパート?)は終始、一つのコードを延々と同じ刻みで演奏しています。個人的にはカラオケの定番曲でもあります。笑

11:Crazy About You

ベースが特徴的なミドルバラード。暖かい雰囲気で、何だか夕暮れ時を感じさせるイメージ。聴いててホッとしつつも、アルバムの終わりに哀愁も感じる所であります。アルバムの完成度の高さを最後まで感じさせる一曲ですね。

 

3位:IMAGE(1992年)

LUNA SEAがメジャーデビューして最初のアルバム。コンクリートの部屋に雲海だけが広がる窓、そこに小さな子供がポツンと座っている退廃的なジャケットは、まさしくアルバムの雰囲気を表しています。

全体的に攻撃的で退廃的、ダークな雰囲気に包まれているアルバムで、初期LUNA SEAの良さがたっぷりと詰め込まれています。

 

IMAGEの収録曲一覧

1:CALL FOR LOVE

LUNA SEAのアルバムで唯一のインスト開幕曲。神秘的な女声のコーラスから、次の名曲「Déjàvu」に繋がります。

2:Déjàvu

LUNA SEAの定番曲であり、初期を代表する曲の一つ。裏打ちのシンプルなギターリフに乗せてパンキッシュに疾走する、LUNA SEAお得意の曲調の元祖とも言える曲です。Aメロの起伏ある曲調が格好良く、ライブでも盛り上がります。

3:MECHANICAL DANCE

タイトルの通りサイバティックな雰囲気のダークなロックナンバー。シンプルなのに印象的なベースが非常に格好良く、初期からJのセンスの良さがにじみ出ていることが分かります。

また、RYUICHIの勢いあるボーカルも魅力的で、がなりながら歌うサビや、Aメロのシャウトが非常にクール。この曲をライブで歌う時は、40代に突入した現在でもバッチリ叫んでいてベネ(良い)。

4:WALL

単調なギターリフにディレイを掛け、独特な雰囲気を出しているミドルナンバー。淡々と進んでいく曲の裏で美しいバイオリンが所々入っていく所にセンスの良さを感じます。聴いてて心地よい脱力感に囚われる、幻想的な一曲。

5:Image

アルバムタイトルは「イメージ」と読みますが、この曲は「イマージュ」とフランス語読みします。やや速めのテンポで淡々と展開するミドルチューンで、いきなりオクターブが変わるメロディラインと、ディレイでサステイン(音の伸び)を長くしたギターの浮遊感がクセになります。

6:SEARCH FOR REASON

LUNA SEAでもっとも重苦しい曲。スローでヘヴィなテンポに妖しいギターパートが絡み合い、ダークな雰囲気を存分に楽しむことができます。そういう曲調が苦手な人は聴かない方が良いかも。

この曲で一番の聴き所は、何と言ってもギターソロ直後のロングトーンシャウト。河村隆一を知っている人からは想像できない、RYUICHIのおぞましい叫び声を聴くことができますよ。

7:IMITATION

軽快なシャッフルのリズムで進んでいく曲。隠れた人気曲で、ライブで演奏されると意外と盛り上がります。

8:VAMPIRE'S TALK

吸血鬼の儚い恋愛を描いたストーリー性のある歌詞が魅力のミドルナンバー。6分以上ある長い曲です。このアルバムの持つ退廃的で寂しげな世界観が良く分かりますね。

9:SYMPTOM

LUNA SEA最速のハードコアナンバー。2分ちょっとですが、最初から最後まで狂気に満ち溢れた、後期からは考えられない怒涛の曲調です。

開幕からいきなりシャウト、ズタズタ…と高速2ビートで突き進む真矢のドラミング、ひたすら叫ぶボーカル、曲の後半で入るチェーンソーの音などなど、毒々しさ満載の曲調は聴いててゾワゾワします。好きな人はぜひ。

10:IN MIND

シャッフルビートで進む軽快なナンバー。全体的にハイトーンなボーカルが特徴的ですが、地味な曲で印象は薄めですね…

11:MOON

前作「LUNA SEA」に収録されていた曲のリメイク。付点8分ディレイとアルペジオが非常に美しい、幻想的なスローバラードです。前作はインディーズだったので音質が酷かったですが、このアルバムでは大きく改善されていてより雰囲気が増しています。幻想的な雰囲気に溺れたい人に最適な一曲。

12:WISH

「MOTHER」一曲目のLOVELESSがLUNA SEAのライブ一曲目の定番曲であるならば、このWISHはライブの最後に演奏される定番曲であります。イントロで、会場全員で「I WISH!」と叫んで、直後に銀テープやスモークがドン!と出るのがお決まり。

この暗く悲しげな雰囲気のアルバムの中で唯一ポジティブな曲なので、若干浮いていますが、あえて最後に救いを入れようとしたのかなーとも思います。ちなみに、普段ライブで演奏する時よりもかなり速いテンポで収録されています。

 

4位:STYLE(1996年)

全体的にダークな雰囲気が漂うアルバム。世間に最高傑作とも言われた「MOTHER」の後の作品なだけあり、世間のハードルが高かった中でリリースされたアルバムですが、MOTHERとは打って変わった雰囲気で、また異なる良い評価を得た一枚です。

この作品の後、LUNA SEAは1998年まで活動を休止し、各々ソロ活動等に注力することになります(RYUICHIはソロ活動が成功して、歌唱スタイルが一気に変わりました)。

河村隆一ライクなRYUICHIの歌い方が苦手な人は、このSTYLE以前のアルバムの方がお気に召すんじゃないかと思います。

 

STYLEの収録曲一覧

1:WITH LOVE

開幕一曲目に、わざと音質を落とし、ノイズを強く乗せている曲が来るもんだから、「このCD壊れてねぇ!?」と思わせてしまう罪作りな曲。とにかくノイジーでレトロな音質が特徴的ですが、曲調は暖かくてメロウな、ホッと落ち着ける感じです。

2:G.

ダークなロックナンバー。シャウトと特徴的なギターリフが虜になります。もちろん、ライブでは盛り上がる一曲として定番ナンバーに位置付けられています。ちなみに、タイトルは「GOD」のGという事で、歌詞にも「GOD」って言葉が出てきます。

3:HURT

ダークでヘヴィなミドルテンポの曲。このアルバムを象徴するような雰囲気で、何回も聴いて良さが段々と分かってくるスルメ曲という所も共通しています。

ここから3曲、同じような雰囲気の曲が続きます。すごく挑戦的な流れですね。

4:RA-SE-N

5/4拍子という珍しい拍子で展開し、大サビとギターソロでは4拍子になるという変わった曲。怪しくヘヴィながら、大サビに移った時の解放感がたまりません。

5:LUV U

シングル曲「DESIRE」のカップリング。裏打ちのハイハットが特徴的なミドルナンバー。引き続きややヘヴィな印象の曲ですが、一方でポップさも兼ね備えており、Aメロ・Bメロが何だか耳に残る面白いナンバーですよ。

6:FOREVER&EVER

10分を超える中盤長大バラード。暖かい曲調で、少しずつ曲が盛り上がっていく感じがたまりません。後半になるにつれ、語りが入ったり、メロが1オクターブ上がったり、サビがドラマティックな展開に入ってから静かなアウトロへ繋がって行ったり…と、長いながらも最後まで聴かせる構成になっています。

7:1999

今となっては懐かしい、世紀末を題材にした曲。やっぱりダークで、ハードコアチックなナンバーです。世紀末の人々の焦燥感を掻き立てるような、Bメロのドラム高速頭打ちが良い味を出しています。

この曲の最後には英語の語りが挿入されていて、「I need you」の言葉と共に、次のシングルカット曲に繋がって行くのです。

8:END OF SORROW

ドラムの刻みが独特な疾走ナンバー。ちょっとダークな雰囲気に乗っかるアルペジオがとても格好良いです。この曲もスルメ曲で、聴けば聴くほど格好良く思えてきます。

9:DESIRE

連続でシングル曲。こちらはイントロのギターが特徴的な、シンプルに疾走する一曲。雰囲気は「いかにも平成初期!」って感じですが、低めのキーで歌い上げるボーカルと疾走感のギャップがまた面白い曲ですよ。

10:IN SILENCE

こちらはアルバム発売後にシングルカットされた曲。U2のような、ひたすらアコギと付点8分ディレイを使用した明るく透明感のある一曲です。南国のビーチが広がるような解放感あるナンバー。

ちなみに、この曲のPVには少年時代のウエンツ瑛士が出演しています。

11:SELVES

アルバムの最後を飾るのは、静かで悲しげなバラード。暗い部屋でしっとりと哀愁に浸っていたい感覚になる、雰囲気を楽しむ系の一曲ですね。

 

5位:LUNA SEA(1991年)

LUNA SEA初のオリジナルアルバムで、X JAPANのYOSHIKI率いるExtasy Recordsと言うインディーズレーベルから発売されたものです。

ジャケットの通り、DEAD ENDやGASTUNKからモロに影響を受けたゴスパン系のファッションは、後に「ヴィジュアル系」として一つのジャンルを築くに至ります。

楽曲も上記のバンドから影響を強く受けており、パンキッシュで攻撃的、ダーク、幻想的な雰囲気を放っています。これも後にV系の音楽スタイルに受け継がれていく音楽性ですね。

さすがに昔のインディーズ盤だけあって音質は非常に悪いですが、この頃から既に音楽性は一流。YOSHIKIが目を付け、「Xの弟分」とさえ呼ばれただけあります。

LUNA SEAの収録曲一覧

1:FATE

1分20秒と極めて短い曲。LUNA SEAでは非常に珍しいツーバス(またはツインペダル)使用曲です。勢いだけで突っ走っている感がありながらも、楽曲としてうまくまとまっているのはセンスなのか曲の短さなのか。

初っ端としてなかなかインパクトのある曲なので、ライブの後半一曲目などに演奏されることが多いです。

2:TIME IS DEAD

初期の曲でありながら、ずっとライブの定番として君臨する曲の一つ。ダークながら軽快なパンクロックで、ライブではサビのコーラスを皆で合唱するのが定番。歌詞は良く意味が分かりません。笑

3:SANDY TIME

DEAD ENDの影響をモロに受けたっぽい、アルペジオ主体の怪しげなミドルナンバー。透明感溢れる楽曲の雰囲気は、まさしくファンタジーRPGに出てくる夜の砂漠がイメージされます。この頃からバイオリンの良い塩梅は健在です。

4:BRANCH ROAD

タムロールや16ビートの刻みなど、ドラムの手数の多さが特徴的な曲。ミドルテンポで怪しく、歌詞はエロいと言うのもV系の典型ですね。

5:SHADE

スピーディなハードコアナンバー。4ビートと2ビート、静と動が交じり合う攻撃的な感じがたまらないです。この曲もまたベースラインが格好良い。ライブの定番曲の一つ。

6:BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー

村上龍の小説のタイトルがそのまま楽曲のタイトルになっていますが、小説と同じく麻薬中毒についての歌です。こちらもダークでパンキッシュな疾走ナンバーで、がなりたてるAメロと全体を通してのスピード感がたまりません。ライブでは曲の締めくくりにシャウトが加わるんですが、これがまた格好良い!

7:THE SLAIN

妖しい雰囲気でアルペジオがずっと続く長めのインスト。曲の終わりには風の効果音が入ってきて、そのまま次の曲に繋がります。

8:CHESS

疾走ナンバーが多いこのアルバムで最も速い曲。それだけあって攻撃性と勢いも高く、初期LUNA SEAならではの世界観が詰まっていると感じです。曲の終わりの高速アルペジオが好き。

9:MOON

「IMAGE」でリメイク収録されたスローバラード。まだ粗削りではありますが、透明感のある幻想的な雰囲気は健在。インディーズでここまでの世界観を作れるバンドって、やはり本当に少なかったんじゃないでしょうか。

10:PRECIOUS...

こちらもライブでは定番の人気ロックナンバー。ライブ本編の最後に演奏される事も多く(アンコールの最後でWISH)、非常に盛り上がる一曲です。パンクな曲調にアルペジオが主張するのが特徴的。ライブではアウトロの合唱が激アツ!

 

6位:EDEN(1993年)

暗い前作「IMAGE」から変わり、今度はジャケット通り幻想的な雰囲気が前面に出たアルバム。

初期から中期への移行期という事もあり、独特な雰囲気を放っています。好きな人にはとことんはまるアルバムだと思いますよ。

 

EDENの収録曲一覧

1:JESUS

ギターリフが特徴的な、軽快なロックナンバー。ライブでも比較的良く演奏されます。LUNA SEAのアルバム一曲目はインパクトが強い曲が多いですが、この曲は比較的シンプルで王道。ただ、前作とは全然違う明るい雰囲気なので、その点でのインパクトは強かったのかも知れません。

2:BELIEVE

後にシングルカットされ、1stシングルとなった曲。裏打ちギターリフに疾走という、LUNA SEA定番の曲調。明るく軽快で、かつ幻想的な雰囲気が魅力。人気も高く、ライブでも頻繁に演奏されるナンバーです。

この曲、キーはそれほど高くないんだけど、カラオケで歌うと難しいんですよね…ちょい高めのキーが連続して、すぐ喉とアゴが疲れるんです。

3:Rejuvenescence

「リジュベネッセンス」と読みます。若返りって意味らしい。クリーントーンが中心の幻想的で儚げなミドルチューン。この曲から、EDENの幻想的な雰囲気がドンドン広がって行きます。

4:RECALL

ひたすら幻想的で浮遊感に包まれる美しいスローバラード。今の歌い方とはまた違う艶めかしさのあるRYUICHIの中低音ボーカルに陶酔します。音源を聴いていると、スネアがタムみたいな音なんだけど、本当にタムを使っているのかな?そのドラムの音も、浮遊感を出すのに一躍買っています。

5:ANUBIS

EDENでは最も激しい曲ですが、怪しく艶めかしく幻想的な雰囲気は変わりません。イントロのギターがすごく格好良い。あと、ドラムマシンのような独特のドラミングは一度聴いたら忘れない…かも。

6:LASTLY

妖しい雰囲気のメロと、解放感のある幻想的なサビの落差がすごい曲。何だか全体的にノスタルジックで空しい雰囲気ですが、サビは何か中国の水墨画をイメージしてしまう…何か中国映画とか大河ドラマにありそうなメロディ。

7:IN MY DREAM (WITH SHIVER)

後にBELIEVEに次いでシングルカットされた曲。ポップで明るく、幻想的で浮遊感漂うナンバー。クリーントーンのギターリフが特徴的。聴きやすくて、かつ飽きない。ライブでも良く演奏される人気曲です。

8:STEAL

あまり思い出せないのですが…低いキーでねちっこく歌うボーカルが特徴的なミドルテンポの曲です。

9:LAMENTABLE

このアルバムでは一番正統派なロックかも?サビのキーがかなり高く、がなるように歌い立てるRYUICHIが特徴的。

10:Providence

とてもゴシックな雰囲気で、ロックではなくワルツ。延々とSUGIZOの妖しいバイオリンが奏でられ、そこに囁くように歌うボーカルが入り込んで、静かで幻想的な世界観にどんどん引き込まれて行きます。ライブでも良く演奏され、静と動の使い分けに一躍買っています。

11:STAY

静かで妖しいProvidenceから打って変わり、最後は明るいロックナンバーで〆。ライブでの演奏頻度は意外と多くないですが、ノリが良くて結構盛り上がります。典型的な95~00年辺りのV系の曲調って感じ。

 

7位:SHINE(1998年)

1996年からの活動休止期間を経てリリースされた待望のアルバム。

RYUICHIがソロ活動を経て歌い方が大きく変わった(参考:河村隆一/GLASS)ため、賛否両論溢れる作品です。

個人的には歌い方もイマイチで、曲調もRYUICHIとのマッチングが良くないなーと感じてあまり評価は高くありません。曲自体のクオリティはそこそこ良いんですが。

 

SHINEの収録曲一覧

1:Time Has Come

時計の針の音で始まり、ドンドン盛り上がっていくミドルナンバー。ライブでも盛り上がります。復帰後初のアルバムの一曲目に「時は来た!」ってタイトルを付けるのはニクいですねー。それに名曲だし。

2:STORM

シングルカット曲。今まで以上にストレートな疾走ロック。この曲はRYUICHIの歌い方と曲調がピッタリ合っていて、疾走感と独特の「甘さ」が丁度良い塩梅です。ライブでも定番の盛り上げナンバー。

この曲もLUNA SEAでは珍しい速弾きが聴けるんですが、ギターソロがちょっと長めで格好良いんですよー。イントロのアルペジオ掛け合いも格好良いし、難しい事は全然やっていないんだけど、ギターが堪能できる曲です。

3:NO PAIN

覚えてない。

4:SHINE

シングルカット曲。メジャーコードですこぶる明るいナンバー。「IN MY DREAM」をさらに明るくして幻想的な雰囲気と浮遊感を取った感じですかね。今までのLUNA SEAからはイメージが変わっていて、河村隆一を引きずってる感があります。良い曲なんだけど、この曲も賛否両論。

5:I for You

この曲もシングルカット。確か有名ドラマのタイアップが付いていたので、LUNA SEAの中でもトップクラスに有名な曲。クランチトーンのギターが特徴的な甘いバラードです。やっぱり賛否両論あるものの、何だかんだ言ってライブでは結構盛り上がります。

6:Unlikelihood

ドラミングとベースラインが特徴的なロックナンバー。Jによる英詞部分も格好良い。このアルバムの中では一番攻めてる曲ですが、攻撃的という感じではない。

7:ANOTHER

中盤長大バラード。アルペジオが中心で、徐々に盛り上がっていく感じがたまらない。途中でメロのキーが一音上がる、最後のサビの盛り上がりが半端ない、という構成は「FOREVER&EVER」と共通しますが、どちらもまた違う雰囲気で感動を誘う一曲になっています。長めだけど、ライブでも結構演奏されます。

8:MILLENNIUM

これもあまり覚えてないのですが、サビがポップで甘いロックナンバー。

9:BROKEN

これも覚えてない。

10:VELVET

覚えてない。通しで聴いた回数が少ないことがバレるな…

11:Love Me

うん、覚えてない。

12:BREATHE

これは覚えてる!LUNA SEAにありそうで無かった雰囲気の暖かいバラード。アコギとアルペジオがうまく絡む隠れた名曲。ボーカルのキーはかなり高いのですが、アルバムを経るたびに、がなるような歌い方が影を潜め、伸びやかなハイトーンボイスになっていくRYUICHIの歌唱力の向上が良く聴いて取れる曲です。

13:UP TO YOU

ファンの間では人気がある曲ですが、僕はあまり印象には残ってないかな…。こちらも明るいバラード曲で、ライブでも良く演奏されるナンバーなのですが。

 

まとめ、LUNA SEAのアルバムは全部聴け

はい、という事で全7枚のオリジナルアルバムレビューでございました。

以下、アルバム毎に特徴をまとめました。

 

LUNA SEA⇒激しい、ダーク、幻想的、攻撃的

IMAGE激しい、ダーク、幻想的、攻撃的

EDEN静か、幻想的

MOTHERポップ、幻想的

STYLEダーク、ヘヴィ

SHINEポップ、明るい

LUNACYポップ、激しい、明るい

 

これを参考に、あなたもぜひLUNA SEAをしっかりと聴いてみて下さい。ロック好きならハマると思いますよ。

LUNA SEAはおっさんになった今でも精力的に活動中なので、現役ファンになるにはまだまだ遅くないぞ!!

 

 

じゃあの。