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尾鷲最南端の集落・梶賀町「網元ノ家」で、町の伝統的な「餅茶漬け」を頂いたよ

炭水化物オンザ炭水化物…

こんにちは、すずきです。

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網元ノ家について

尾鷲市最南端、熊野市と接する小さな集落・梶賀町。

新鮮な魚を桜や樫で燻製にした料理「あぶり」が特産品の、山に囲まれた漁村です。

このブログでも何回か取り上げています。

 

そんな梶賀の集落で開業を準備中のお店が「網元ノ家」

地域おこし協力隊の浅田くん、中川さんが主体となり、地元団体と準備をしている地域の交流施設です。

特産品のあぶりをPR・小売しながら、簡単な定食もお客さんに振る舞える施設として絶賛計画中です。

 

この「網元ノ家」は、文字通りかつての網元(漁船主)の住居でした。

広く立派な古民家でしたが、長らく空き家になっていたそうです。

そこを、「まちづくりの拠点として使う」という事で市が借り上げ、浅田くんが中心になって家を清掃・改修し、今に至ります。

 

施設の公式オープンはもう少し先ですが、Facebook等での情報発信も積極的に行っており、じわじわと知名度が上がりつつあります。

 

さて、そんな「網元ノ家」で、提供予定のメニューの試食をして来たのでレポです。

伝統的な梶賀の漁師飯「餅茶漬け」

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どうですか、この潔いビジュアル。

お茶漬けの上に焼いた餅がポン、と乗っています。以上。

 

これが梶賀の漁師飯、「餅茶漬け」です。

地元の人は「餅茶(もちぢゃ)」とも呼んで、現在でも作る家庭があるそうです。

元々は、朝早く漁に出て、食事も摂れず忙しく働く漁師の為に作られた食事。

「手っ取り早くお腹に溜まるように」という事で、炭水化物オンザ炭水化物という潔い食事が出来上がったのです。

 

今回頂いたのは試食用の小さなもので、ほうじ茶に和風だしを入れた薄味の茶漬け。

それを高菜の漬物やあぶりといった付け合せと共に頂きます。

このメニューの提供に当たっては、「食事と言うより、滞在する時間そのものを楽しんでもらいたい」というコンセプトに基づき、自分で七輪で餅をあぶります。

 

味は見た目通り素朴で、付け合せとの相性はバツグン。

元々「梶賀のあぶり」が主役になるお店なので、この餅茶漬けは主食ながらあくまでも引き立て役。

リアルな漁師飯を体感できる、あぶり定食の主食という感じだそうです。

ごちそうさまでした。

食事は「地域の情報発信のツール」である

今回の試食を通して感じたことです。

 

この餅茶漬けだとか、あぶりとかは、決してA級グルメではないし、かと言って以前流行った「B級グルメ」の類でもありません。

昔から地域で伝統的に食べられていた食事であって、全国各地の食通をうならせたり、観光の目玉を目指すものではない。

しかし、その「地域の伝統」を色濃く残し、伝統を人に伝えるツールとして、とても重要な役割を持っていると感じます。

 

僕は今回初めて餅茶漬けの存在を知り、忙しい「漁師という仕事」の片鱗が分かりました。

また、「梶賀のあぶり」も、元々は港で揚がった魚を保存食として有効利用したもの。

冷蔵庫の無い時代からの工夫が詰まった伝統食で、梶賀という集落を知るのに大切な存在です。

 

食事って、人の生活に密着したものだし、「食べる」という行為が伴うから、非常に親しみやすく分かりやすいものですよね。

だから、地域の特産品とか、伝統的な食べ物と言うのは、その背景を知り「共に食べる」ことで、地域の情報を特定の個人に濃く伝えるツールになると感じました。

 

尾鷲全体で見ても、「さんま寿司」とか「めはり寿司」とか、特徴的な料理には必ず地域ならではの背景があります。

飲み物でも、東京由来のホッピー(ビール風飲料で焼酎を割ったもの)なんて、戦後のビールが高価な時代の代替品として発祥した歴史があったり。

そういう地域独特の歴史は、食を通じて学ぶと非常に伝わりやすいなーと。

 

要するに、食事と言うのは、ただ味を楽しむものではなく。

その料理の生まれた背景とか、ストーリーとか、そう言うのも合わせて楽しむエンターテイメントと言えるんじゃないかなと思います。

 

僕は「ただ食べるだけ」の食事が正直嫌いで、毎回の食事には必ず何かしらの理由が無いと満足しないタチです。

その理由って自分でも今まで良く分からなかったんですが、紐解いてみると、今回感じたことだったんじゃないかな、と思います。

良いヒントを貰えたような気がします。

 

 

じゃあの。

 

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