オワコン

終わりなきコンテンツ 尾鷲より愛をこめて

カテゴリー

「安定した会社に入りたい」という人へ、安易に考えてはいませんか?

深く考えもせずに「安定した会社で働きたい」と言う人、危険じゃないですか?

こんにちは、不安定な道に飛び込んで仕事もプライベートもエンジョイしているすずきです。

f:id:kyoheing-on-japan69:20160630230820j:plain

一般的に人が考える「安定」とは?

「安定した会社で働きたい…」そう思っていた時期が俺にもありました。

今はまぁ、尾鷲で地域おこし協力隊として働いているくらいなので、一般に言われる「安定した会社で働きたい」という考えとは全然違う方向に行ってますけどね。

 

しかし、そんな良く言われる言葉ではありますが、果たして「安定」とはどういう意味なんでしょうか?

人によって色んな意味で言っていると思いますし、複数の意味を含んで言われるのがほとんどだと思いますが、それをまずは考えてみましょう。

①会社が有名で、まず潰れない

はい、これは一番大きいと思いますね。

三菱商事とか、トヨタ自動車とか、大手企業であれば、そりゃあまず当面潰れることはないでしょう。

社会的ステータスもあるし、給料も良いし、福利厚生も良いしでかい仕事もできる。

それを考えると、確かに「大手企業に入りたい!」と考える人が多いのは十二分に理解できます。

 

これは大手の子会社でも同様で、やはり「親が大きいから潰れないだろう」と考える人に人気だったりします。

「三井不動産リアルティ」とか「キヤノンマーケティングジャパン」とかね。

②終身雇用を前提に置いている

公務員や昔ながらの社風を持った会社には、未だ終身雇用を前提とした人事制度があります。

社員の転職を前提とせず、新卒・中途で入社し、そのまま定年まで勤めあげられるよう、会社の環境作りをしていくものです。

こういう会社では、やはり社員に定年まで勤めあげてもらうことを重視しているため、平均勤続年数も長く、年配社員が多いため平均年齢も高いです。

 

良く言われる「ホワイト企業の定義」においても、平均勤続年数や平均年齢、新卒3年間離職率といった指標が注目されますよね。

勤続年数が長く、平均年齢が高く、離職率が低い会社は、やはり「安定している」と見られます。

③給料が歩合制、年俸制でない

日本はこれまで、終身雇用と同時に「年功序列型賃金」がスタンダードでした。

世界的に見てもこれは珍しい慣習で、さらに「企業別組合」制度と合わせ、いわゆる「日本的経営」として有名になりました。

日本の高度経済成長期を支えた種々の企業活動は、この日本的経営のもとで育まれてきたもので、確固たる歴史があったのです。

 

今はその日本的経営も崩壊し、給料は年功序列型から、海外で良く採用されている「歩合制賃金」や「年功序列型賃金」を採用する企業も増えてきました。

しかし、やはり勤め続けているだけで、ある程度の給料アップが保障される年功序列型賃金は人気。

実力や成果に大きく左右されず、ある程度横並びで昇給・昇進していくというシステムは、まさに安定そのもの。

たとえ自分が会社で仕事のできない人材と評価されても、ちゃんと給料を貰うことができるので、これは「安定している」と定義されますね。

でも、現実はそう簡単じゃない

はい、要するに、人が企業に対して「安定」という言葉を用いるときは、①潰れない企業・②終身雇用・③年功序列、という定義が主、ということです。

確かに、これらの要素が企業を「安定」と言わしめる理由はよくよく分かりますし、確かに僕もそうだと思います。

 

でも、会社自体はそうやって安定している、あるいは安定と考えられる制度を採用しているかもしれませんが、それで本当に「安定して」恩恵を受けられる人なんて、一握りしかいません。

僕が新卒で入社した会社は、まさしく「大手持株子会社」「終身雇用」「年功序列」という3要素を満たしていました。

しかし、僕はその会社とウマが合わず、仕事も全然出来ないダメ社員だったので、その恩恵に満足に預かれず、転職する事になったのです。

 

そう。結局、「それらの恩恵を受けられる人・受けられない人」というのは分かれます。

今の時代、日本的経営のシステムも崩壊し、転職は当たり前、実力主義の全うな人事評価もスタンダードになってきています。

なので、あなたの就職を望む企業が「安定している」要件を満たす会社だったとしても、決してあなた自身が安定した雇用を得られるとは限らないのです。

 

そこを冷静に見て行きましょうかね。

①大手企業でも潰れる時は潰れる

「SONYの時代は終わった」と叫ばれて、はや何年が経ったでしょうか?

SONYだけではありません。パナソニックだって苦境ですし、東芝も虫の息、シャープに至っては鴻海の買収が決まった(隠し負債で揺れてますが…)。

 

経済学で習った通り、日本は先進国として、第二次産業(製造業)⇒第三次産業(サービス業)への産業構造転換を果たしています。

もはや、かつて日本の発展を大きくリードした家電メーカー等は、もう時代遅れの業界として、中国や韓国といった新興諸国に押され、虫の息になっています。

まだ潰れる企業こそ出てはいないものの、シャープ等、いつ潰れてもおかしくない状況になっていますね。

 

自動車産業でも同様で、ヒュンダイ等が脅威として台頭する中、三菱自動車は不祥事でまた経営がヤバい。

三菱は日産に拾われることとなりましたが、自動車業界も決して予断を許さない中で、燃費データ不正なんてやらかしたら、そりゃあ大打撃ですよね。

(スズキも燃費データ不正が発覚しましたが、正規の燃費計測方法より厳しい方法で計測していたとの事で、一部では不正が逆にスズキの評価を上げているようです…)

 

それ以前にも、大手企業が破たんした例はありますよね。

有名どころではJAL、山一證券、長銀、大京とかでしょうか…海外ではリーマン・ブラザーズもそうですね。

これらはバブルの崩壊で不良債権を大量に抱えたりしていた、というのもありますが、「絶対に潰れない」とされていた企業も多いです。

 

つまり何が言いたいかというと、「大手だからって潰れない」とは限らない、という事です。

大手=経営基盤が盤石、という論理は全くもって成り立たないのですよ。

そこを分からずして、「大手だから安定っしょ」とか言ってる人、新卒はまだしも、中途だったらもっと勉強しなさい。

 

今あなたが入社を希望している「安定企業」は、これからまだ成長が見込める業界・ビジネスモデルなのか?

売上・利益はここ数年どういった推移なのか?徐々に下がったりしていないか?

最低でも、そこらへんくらいはちゃんと考えなきゃいけませんね。

②終身雇用なんて実質ない

上述の家電メーカーをはじめ、経営が厳しい大手企業のニュースは枚挙に暇がないですよね。

で、経営が厳しくなったそれらの企業が推し進める事とはいったい何か?

 

そう、リストラですね。

不採算と見られる設備や人員をカットすることでコストを削減し、赤字を減らし効率経営を目指すものです。

この場合、利益を出せない営業所は廃止されますし、仕事のできない、使えない社員も「自主退職」に追い込まれます。

 

幸いにも?僕は自主退職への追い込み現場は見たことはありませんが(追い込まれて退職した人は見ましたが)、会社は仕事のできない社員への風当たりってすごく冷たいものです。

僕も新卒時の会社では、いびられたり、信用してくれなかったりされる部分が結構あり(これでも上から可愛がられるタイプだったので良かったですが…)、なかなか辛かったです。

しかし、総務部やコンプライアンス室等の部署にいる、いわゆる「窓際族」で歳を取った社員なんかは、もはや周りからろくに相手をされていませんでした。

 

定年間近の部長職の社員が、会議一つまともに進行できないで周囲から総スカンを食らい、「またか…老害が」クラスの事をこっそり吐き捨てられたりするんですよ。

こんな辛い状況にまで追い込まれていくのだから、そりゃあ会社の経営が傾いた時、そういう人達への退職勧奨が起きるのは分かります。

 

もし、あなたが仕事のできる優秀な人であれば取り越し苦労かもしれません。

でも、「ちょっと俺、要領悪いかも…」と思うのであれば、「終身雇用はもはや幻想」という事は、絶対に知っておくべきです。

終身雇用を前提に置いているホワイト企業だって、使えない社員は退職に追い込みをします。

まぁ、企業として健全っちゃ健全ですが、「必ず会社が守ってくれる!」なんてハッピーな事を考えている輩は、せいぜい会社の看板でもなめまわしていてください。

③年功序列ももはやない

はい、年功序列型賃金も、今や風化しはじめているもの。

今はどの企業も、会社への貢献度をベースに社員を評価するようになっています。

僕の新卒の会社では、年功序列をベースにしつつ、上司からの評価で給料が決まる形でしたが、社長交代を機に評価給の割合がアップしたりしていました。

 

てか、「歳を取ればお金もたくさんもらえる」という考え自体、実際おかしいという他ありません。

会社に年間1億円の利益をもたらす30歳と、500万しか利益を出せない50歳だったら、普通30歳に給料をたっぷりあげて、50歳は新卒程度の給料で良いじゃないですか。

なのに、総務とかでハンコ押すだけ、ろくに仕事もしない50歳に「歳いってるから」と高給を渡す意味が分かりません。

あなたは「赤字になる」とはっきり分かっている不動産に投資なんかしませんよね?

 

こんなおかしい理屈がまかり通るのは、利益による貢献を考慮しない公務員くらいです(まかり通るというか、その前提自体が不健全なんだけど)。

会社は利益を最大化するのが勤めなのだから、年功序列というのは間違いなくおかしいですね。

「一生企業が面倒を見る」時代はもう終わったのですから。

 

そもそも、同じ企業でずっとやってきた人が、その会社に貢献し続けられるというのも難しいと思うのです。

なぜなら、「その会社の風土」に染まり、新しいやり方や、イノベーティブな発想がしづらくなるから。

仕事の仕方も商品も、時が経てば必ず陳腐化し、効果や価値は下がっていくもの。

そういった時に、組織外からの「違う見方、動き方」が出来ないプロパーは、人材としても陳腐化してしまう気がします。

 

もはや、そんな人に対して多く給料を支給する理由はないだろうと思います。

だからこそ、大手企業はリストラの時、給料の高い高齢者層から使えない人間をドンドン切り捨てる訳ですからね。

結局、企業で安定を求めるにはどうすんの

「安定した企業に勤めたい」という言葉が、安易に言っていたとしたらどれだけ難しいことなのか、ちょっとでも分かってもらえたかもしれません。

しかし、果たして企業に就職して安定を手に入れるためには、どうすればいいのでしょうか?

 

僕はやはり、「その企業が当面潰れない根拠を明確にする」ことと、「自分が安定して給料とポストを確保できる自身があるか」という事が大事ではないかと思います。

 

その企業が潰れないかどうかを見るには、なんと言っても利益。それから、業界・ビジネスとしての成長性です。

家電やら半導体やら、人件費の安い新興諸国に敵わない業界は、もう残念ながら先細りです。

しかし一方で、クックパッドなど時代に即して急成長を続ける企業もあり、そこは完全に業界やビジネスモデルの差です。

どんな業界なら利益を出して行けるか?その結果、潰れるか、潰れないか?と考えて行けば良いのです。

 

で、企業の安定性はある程度担保できると思いますが、それが自分自身の安定に繋がるとは限りません。

自分自身の立場を安定たらしめるのは、結局何といっても「実力」です。

 

成果を出せる人間…会社に利益をもたらせる人間こそ、望むポストを与えられ、退職勧奨をされる事もなく、安定して勤め続けることができます。

ここはもう、自分の腕っぷしひとつ。安定は自分の手でつかみ取るしかありません。

 

とは言っても、仕事のできる・できないは今までの経験や地頭によるところも大きく、簡単に改善できるものではありません。

だから、「自分が活躍できそうな社風であるか、自分のキャリア・スキルを評価してもらえる場があるか」というのを良く考え、企業を選ぶ必要があるかと思います。

 

 

会社勤めがどうしても合わず、地域おこし協力隊⇒起業、という道に進んでいる僕が、企業への就職について偉そうに書きましたが。

どうも、「俺は安定志向だから」と言って、つまらなそうな顔して愚痴をたれながら日曜を憂鬱そうに過ごす友達が周りに多く、イヤになったので書きました。

 

そんな状態で仕事してて、何が楽しいのかね?

そんな状態で働いてて安定なんてねーだろ。まず、心が安定してないじゃん。

 

もっと、よくよく考えてほしいなーと思う次第でございます。

 

 

じゃあの。